シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 月3 | 商学部 | 山口 朋泰 | ヤマグチ トモヤス | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では,財務会計及びその周辺に関する知識を得るとともに,財務データ等を用いて企業の経営行動や会計行動を研究し,卒業論文を完成することを最終目標とする。
3年次前期は,財務諸表分析に関する書籍を輪読する。具体的には,章ごとに発表担当者を決め,担当者はレジュメを作成し,報告する。報告後は,質疑応答やディスカッションを行う。
3年次後期は,コンテスト形式の株式学習プログラムである「日経STOCKリーグ」に参加する。具体的には3~5名のチームに分かれて,バーチャル株式投資,投資テーマの決定,株式投資銘柄のスクリーニング,ポートフォリオのパフォーマンス評価,レポート(20,000字程度)の執筆を行う。
4年次には,各自で研究テーマの設定,先行研究のサーベイ,分析,卒業論文の執筆を行う。授業時には,研究の中間報告と最終報告,及び報告に基づいた質疑応答やディスカッションを行う。
科目目的
この科目は,カリキュラム上の専門演習科目として位置付けられていることから,この科目での演習を通じて,学生が会計学及びその周辺の理解を深めるとともに,発表する力,分析する力,議論する力,論文を作成する力を高めることを目的としている。
到達目標
この科目では,以下を到達目標とします。
(1) 財務会計・ファイナンスの理論とそれに基づく分析方法を身につけ,株式投資に利用できるようになること。
(2) Excelを使って,データの整理,財務諸表分析,企業価値評価を行うことができるようになること。
(3) 聞き手に伝わるプレゼンテーションや読み手に伝わる文章作成を行うことができるようになること。
(4) 他人の発表に対して,建設的な質問やコメントができるようになること。
(5) チーム内で,協調性やコミュニケーション能力を備えた行動ができるようになること。
授業計画と内容
演習Ⅰ(3年次前期)
第1回 ガイダンス:自己紹介、授業の進め方
第2回 財務諸表の役割と仕組み
第3回 財務諸表の入手方法
第4回 貸借対照表の見方
第5回 損益計算書の見方
第6回 キャッシュ・フロー計算書の見方
第7回 収益性の分析
第8回 生産性の分析
第9回 安全性の分析
第10回 不確実性によるリスクの分析
第11回 成長性の分析
第12回 投資意思決定有用性
第13回 株式価値評価モデル
第14回 債券の格付けと倒産予測への利用
演習Ⅱ(3年次後期)
第1回 日経STOCKリーグの概要説明,チーム決め,スケジュール確認
第2回 過去受賞レポートの検討
第3回 投資テーマの検討
第4回 投資テーマの仮決定
第5回 投資テーマに関する資料収集
第6回 投資テーマの決定
第7回 ポートフォリオの検討
第8回 スクリーニング方法の検討
第9回 効率的ポートフォリオの作成
第10回 投資金額の配分基準の検討
第11回 レポートの作成
第12回 レポートのチェック
第13回 レポート内容の発表準備
第14回 レポート内容の発表
演習Ⅲ(4年次前期)
第1回 研究テーマ発表(1)
第2回 研究テーマ発表(2)
第3回 研究テーマ発表(3)
第4回 研究テーマ発表(4)
第5回 先行研究のサーベイ(1)
第6回 先行研究のサーベイ(2)
第7回 先行研究のサーベイ(3)
第8回 先行研究のサーベイ(4)
第9回 先行研究のサーベイ(5)
第10回 卒業論文の目次発表(1)
第11回 卒業論文の目次発表(2)
第12回 卒業論文の目次発表(3)
第13回 卒業論文の目次発表(4)
第14回 卒業論文の目次発表(5)
演習Ⅳ(4年次後期)
第1回 卒業論文の中間報告(1)
第2回 卒業論文の中間報告(2)
第3回 卒業論文の中間報告(3)
第4回 卒業論文の中間報告(4)
第5回 卒業論文の中間報告(5)
第6回 中間報告で明らかとなった課題に対する修正(1)
第7回 中間報告で明らかとなった課題に対する修正(2)
第8回 卒業論文の最終報告(1)
第9回 卒業論文の最終報告(2)
第10回 卒業論文の最終報告(3)
第11回 卒業論文の最終報告(4)
第12回 卒業論文の最終報告(5)
第13回 最終報告で明らかとなった課題に対する修正
第14回 卒業論文の完成と提出
※授業の進度や状況によって授業計画や内容を変更することがある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
3年次前期はテキストを輪読するため,授業時間外に発表準備を行う必要がある。
3年次後期はチームを作り学外のコンテストへ参加するため,グループワークに協力的でゼミ活動を優先できる人を求める(授業時間外に自主的に集まって作業する場合がある)。
4年次は卒業論文の作成のため,夏休みには文献整理や分析,冬休みには論文の執筆を進める必要がある。
受講生と協議のうえ,懇親会やゼミ合宿等を開催する可能性がある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 輪読のレジュメ,日経STOCKリーグのレポート,卒業研究の報告資料,卒業論文などの完成度を基準とします。 |
平常点 | 50 | 演習における積極的な参加および発言などの貢献度を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
演習は出席が重要であるため,遅刻・欠席は減点対象とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
使用するテキストは受講生と相談のうえ決定する。
なお,3年次前期に使用するテキストの候補には次のようなものがある。
乙政正太『財務諸表分析(第3版)同文舘出版。
桜井久勝『財務諸表分析(第9版)』中央経済社。
日本経済新聞社『財務諸表の見方<第14版>』日本経済新聞出版。
その他特記事項
[募集人数]
15名
[募集方法]
レポート,オンライン面接
[国外実態調査]
実施しない
[ソフトウェア]
FinancialQUEST