シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法学Ⅰ | 2024 | 春学期 | 月4 | 商学部 | 藤野 美都子 | フジノ ミツコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-OL1-91XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「法」という社会制度が持つ目的および果たす機能など、「法」に関する基本的な事柄について概説します。合わせて、具体的な社会生活と法との関係に焦点を当て、どのような場面でどのような法が機能しているかについて紹介します。
1.基本的な事項については,配布資料等で説明します。
1.口頭および筆記による受講生の意見交換の時間を設けます。manabaのresponと、manabaの掲示板のスレッド書き込み機能を利用し、受講生間で意見が交換できるようにします。
科目目的
本科目は、カリキュラム上の「リベラルアーツ科目」として位置づけられていることから、専門教育と同時に、広くバランスのとれた資質や能力を身につけることを目的としています。
本科目では、社会生活をスムーズに営み、社会に関する理解を深めるために、
①法を知り使いこなす力 legal literacyを身につけること
②法的なものの見方 legal mind を身につけること
この2点を科目目的とします。
到達目標
① 法の特色、法の目的を説明できる。
② 法の定義を説明できる。
③ 法源(制定法・慣習法・判例法など)について説明できる。
④ 公法・私法・社会法という法の分類について説明できる。
⑤ 裁判が果たしている機能について説明できる。
⑥ 民事裁判・刑事裁判・行政裁判の違いを説明できる。
⑦ 裁判外紛争解決制度について説明できる。
⑧ 様々なライフステージに関する法を列挙できる。
⑨ それらの法が、どのような機能を果たしているか説明できる。
⑩ 自らの権利を守るために、どのように行動すればよいか説明できる。
授業計画と内容
1.法学入門:法とは何か
2.法のシステム(1):法源(婚外子相続差別最高裁判決と民法改正)
3.法のシステム(2):法の分類:公法・私法・社会法(社会保障法・労働法・経済法)
4.法のシステム(3):胎児と人・未成年者と成年者(成年年齢引き下げと消費者トラブル)
5.法のシステム(4):裁判制度:民事裁判・刑事裁判・行政裁判(交通事故をめぐる民事責任・刑事責任・行政上の責任)
6.法のシステム(5):裁判外紛争解決制度(金融ADR)
7.法のシステム(6):国際法と国内法(女性差別撤廃条約)
8.人の誕生と法:生殖補助医療の法的規制
9.労働と法:労働時間規制と過労死問題
10.婚姻と法:パートナーシップ・ファミリーシップ制度
11.子どもと法:児童虐待防止法
12.高齢者と法:介護保険法と成年後見制度
13.犯罪と法:少年法と心神喪失者医療観察法
14.人の死と法:死刑存廃問題
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で提示された課題に取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 提示された4つのテーマ(講義で取り上げた話題)から一つを選択し、レポートを作成する。 |
平常点 | 40 | 毎時間毎のテーマに関する意見表明 responによる意見表明 2点×14回 講義のテーマに関する意見表明 3点×4回 質疑応答の時間における質問・意見発表 |
その他 | 20 | 新聞記事に関する小課題 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート40%
選択したテーマについて、内容を的確にまとめているか、法的観点から検討しているか、評価する。
新聞記事に関する小課題20%
選択した記事が法的観点を有するものか、新聞記事の内容を的確にまとめているか、当該記事に着目した理由をきちんと説明しているか、評価する。
平常点40%
質疑応答の時間中の質問・意見発表および毎時間提出するrespon による意見表明と4回のmanabaの掲示版へのスレッド書き込みにより評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔参考文献〕
池田真朗ほか『法の世界へ(第9版)』(有斐閣・2023年)
副田隆重ほか『ライフステージと法(第8版)』(有斐閣・2020年)
永井和之・森光編『法学入門(第4版)』(中央経済社・2023年)
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし
法を学ぶ上で、社会に関する理解は不可欠です。様々なメディアを通して情報を収集し、社会に関する理解を深めることを期待しています。