シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 月2 | 商学部 | 新井 裕 | アライ ユタカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
イタリア語 / Italian
授業の概要
〔テーマ〕 バロック美術入門
「歌うこと」「踊ること」「演技すること」などの人生を描いた絵画に依拠しながら、具体的な作品を参考にしつつ、検討します。ヨーロッパ人のとアジア人の特性を比較するだけではなく、同時に受講者自身の世界観をもう一度確認しながら、歴史的な変遷を含めてバロック絵画の背景を学習する予定です。
当たり前と思っていた事象であっても、その長い歴史を知ることでより深く理解し、真実にせまることが可能となります。
自分の中にある歴史を掘り起こしながら、これを世界の出来事につなげましょう。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
1)まずしっかりとテキストを読む訓練をします。
2)その上でこれを自分の言葉でまとめます。
3)次に他の参加者が理解できるようにこのまとめの内容を表現します。
4)グループに分かれ、それぞれのテーマを議論します。
5)理解し、まとめ、プレゼンし、議論すること、会議を運営することを振り返ります。
到達目標
(春学期)
1)それぞれの章や節のテーマを正確に読み込み、これを理解します。
2)このテーマを客観化し、論理的にまとめ、簡潔な表現力を身につけます。
3)語彙を増やし、様々な表現を学ぶことを通じて、意見表明の力をつけます。
(秋学期)
それぞれの世界の違いや異なる生活様式を見た後で、ゼミの参加者が一番興味のあるテーマが描かれた作品を取り上げ、これについて詳細な報告します。
1)自分がなぜそのテーマに興味を持ったのかをきちんと表現します。
2)そのテーマがなぜ他の学習者にも興味深いのかわかりやすく説明します。
授業計画と内容
(春学期)
01 オリエンテーション ゼミの進め方を議論します。
02 初めに 著者がこの本を書くに至った経緯を考えます。
03 第1章 バロック美術生誕の地を考えます(カトリック文化から)
04 第1章 宮殿の中の絵画を見ます(バロックというキーワードで)
05 第1章 マリア像から世界を見る(さまざまな聖母像を中心に)
06 第2章 光と影で成立する西洋美術(影の優位性、影の文学)
07 第2章 カラヴァッジョのイタリア(なぜ今カラヴァッジョなのか)
08 第2章 スペインの黄金時代(都市マドリードの担う特異性)
09 第3章 メメント・モリ(目の前に存在し、見ることのできた死)
10 第3章 殉教の絵画(なぜ人はこぞって死を選ぶのか)
11 第3章 疫病の絵画(コレラ、ペスト、コロナ…)
12 第4章 ベルニーニの法悦(苦しみを超えて行く世界)
13 第4章 騙し絵の構造(都市の中に組み込まれたイリュージョン)
14 第4章 バロック空間(劇場の中に組み込まれたイリュージョン)
(秋学期)
01 第5章 パラッツォ・ファルネーゼを中心に
02 第5章 パラッツォ・バルベリーニを中心に
03 第5章 バロックと都市トリノ
04 第6章 ニコラ・プッサンを中心に
05 第6章 レンブラントを中心に
06 第6章 フェルメールを中心に
07 第7章 中南米のバロック世界
08 第7章 南イタリアのバロック
09 第7章 北のバロック
10 まとめ1(南のバロックを俯瞰)
11 まとめ2(北のバロックを俯瞰)
12 落穂拾い1(日本にバロックはあるのか)
13 落穂拾い2(アジアにバロックはあるのか)
14 課題を整理する
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(春学期)
毎回授業前にmanabaに掲載するレジュメに必ず目を通してください。また毎回出される課題の回答を探し出し、期限までに提出してください
(秋学期)
毎回授業前にmanabaに掲載するレジュメに必ず目を通してください。報告者への質問、提案を見つけ出しておくこと、授業の後には、manabaに掲載するレポートを提出するようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 起承転結の形式 |
平常点 | 35 | 積極性 |
その他 | 30 | プレゼンの方法、議論の進め方など |
成績評価の方法・基準(備考)
(春学期)
・平常点(授業への参加状況・課題の提出状況・下準備と資料作成)35%
評価基準:聞き手としての積極的な参加(議論への参加・ アドバイス提供・コメントシート提出)も含まれます。
・発表 30%
評価基準:収集したデータ・研究結果をわかりやすく、丁寧に聞き手の興味をひきつける様な形で提言できたかという点を考えます。
・レポート 35%
評価基準:指定文書だけでなく他の情報も盛り込み、独自の視点で19世紀の社会と21世紀の社会との繋がりが掘り下げられているか、アカデミックなレポートが作成できたか、という二点が重要です。
文章の基礎知識を理解した上で、論文の構成を幅広い観点から説明できるかどうかを総合的に評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[テキスト]
(春・秋学期)
①著者:宮下規久朗
②書名:『バロック美術』
③出版社:中公新書
その他特記事項
〔募集人数〕
18名
フェースタイム、ズーム、ワッツ・アップ、DVDなどを適宜使用