シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 山上 淳一 | ヤマカミ ジュンイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
様々な角度から「税」に触れることを通じて、大学生としての学びに必要となる文献資料の収集、レジュメの作成、プレゼンテーション資料の作成、ディベート、レポートの作成等の基本動作を修得していく。
どのような職業に就いてもかかわることとなる税について、その基本的な仕組みや課題を一通り学修した上で、それぞれの関心のあるテーマを選び、グループ・ワークを交えながら、レポートという形にまとめていく。また、税務署の幹部等をゲストスピーカーに招き、税の現場の実際を知る機会も提供する。
(注)税はなじみにくい面もあるかもしれないが、現代社会が抱える様々な問題(ジェンダー格差、所得・資産格差、少子高齢化、働き方改革、デジタル化・グローバル化等)に深く関わってくる。また、転職を通じたキャリア・アップが一般化していくであろうこれからの社会において、税に通じていることは大きな強みにもなる。税に関心を抱く方の応募を歓迎する(逆に、税に全く関心のない方は応募を避けた方がよいかもしれない。)。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされている。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としている。
到達目標
学習の対象とする論点について,必要なデータ・資料を収集・整理したうえで,多角的な視点から評価・検討し,自分の意見を分かり易く,論理的に表現・説明することができるようになる。
授業計画と内容
内容については、ゼミ生の希望等を踏まえ、随時組み立てていくので流動的であるが、参考として、2022年度、2023年度の授業実績から大まかな計画を示すと以下のとおりである。概ね、同様の項目についての学修・討論等を行うことを予定している。
(春学期)
第1回 オリエンテーション
第2回 税の仕組みの根底にある考え方を学ぶ
第3回 所得税の消費税の違いを学ぶ
第4回 所得税の仕組みが女性活躍を妨げている?(解説+ディベート)
第5回 公平確保のためなら税法を柔軟に解釈していいか(解決+ディベート)
第6回 レポートの書き方を学ぶ
第7回 グループ・レポート作成のための資料収集(実践)
第8回 国税庁(税務大学校)の若手職員に職場の実態を聞く(ゲストスピーカー)
第9回 消費税のインボイス制度を学ぶ
第10回 税務署は見た(どのように情報収集しているか)
第11回 グループ・レポート中間発表会
第12回 グループ・ワーク(最終発表のプレゼン資料作り)
第13回 秋学期のゼミを企画する
第14回 グループ・レポート最終報告会と最優秀チームの選定
(秋学期)
第1回 オリエンテーション
第2回 一方だけ残すなら所得税か消費税か(ディベート)
第3回 グループ・ワーク(新しく導入するならどんな税?・グループで議論)
第4回 グループ・ワーク(新しく導入するならどんな税?・プレゼンテーション)
第5回 ふるさと納税は今のままでよいのか?(解説+ディベート)
第6回 中大教員へのインタビュー(インタビュー結果をグループ内で整理する)
第7回 中大教員へのインタビュー(インタビュー結果報告会)
第8回 税務署長に税務の第一線の苦労を聞く(ゲストスピーカー)
第9回 グループ・ワーク(自分に身近な税を紹介する・グループで準備)
第10回 グループ・ワーク(自分に身近な税を紹介する・発表と議論)
第11回 税に関する「私の推しの本」を紹介する
第12回 世界に存在した昔の税から学ぶ
第13回 税金王は誰か~自分たちで税金検定を実施する
第14回 確定申告にチャレンジする
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間内のみで文献を探し、読み解き、レポートを作成することは不可能なので、当然に、授業時間外に相当程度の学修時間の確保が必要となる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | グループ・ワーク、文献調査、レポート作成に取り組む姿勢、内容の完成度を評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回のゼミへの参加状況、学修意欲、議論への参加状況を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1988年度から2021年度まで,国税庁(国税局)及び財務省主税局において,税制改正(相続税法,税理士法),法令解釈通達の制定(税務調査手続),訟務,税務調査,査察等に携わる。この間,ハーバード大学ロースクール国際租税講座で米連邦所得税法,付加価値税法等を学ぶ。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
税制・執行当局における実務で直面した租税回避・税務訴訟の実例等も紹介しながら,実務に即した論点・知識を提供します。
テキスト・参考文献等
[テキスト]
授業内で指示する。
その他特記事項
〔募集人数〕
18名
〔授業で使用するソフトウェア〕
なし