シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火4 | 商学部 | 堀内 恵 | ホリウチ サトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
ケース事例で学ぶ経営組織、競争戦略、情報戦略、経営革新
〔概要〕
現在の企業経営を取り巻く環境は、とても変化が激しいです。経営問題に取り組むための経営手法は数多く存在するのですが、その取り組みや結果については誰も「何が正解であるのか」を知らないだけではなく、そもそも「何が問題(状況)であるのか」についてもよく知らないのです。こうした状況においては、決められた正解を理解・暗記するだけでは十分とは言えません。たとえこれまで体験したことない状況であっても自分の頭で問題状況を整理・分析しつつ、何が正解であるのかを考えていく力を身に着けることが重要になります。
本演習では、現在の企業をめぐる社会環境はどのような特性があるのか、企業は、社会環境のなかでどのような役割を持ってどのような企業経営や情報化実践によって自らを成長発展させているのかを深く理解するために、この分野の代表的な論文(優れた考え方や実践事例を中心)およびケース教材を用いて学んでいきます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
本演習では、現在の先駆的な企業の企業経営や情報化実践の動向に関する事例やケース教材をもとに、グループ討議を通じて、事例を深く理解し、問題状況を発見し、その解決案を模索するための図式化や整理する能力、およびそれを的確に説明する能力を学びます。
到達目標
・多様な解釈が成り立つ経営革新の事例について、問題状況を捉えるための図式化・整理の方法を身に着けることができる。
・多様な解釈が成り立つ経営革新の事例について、集団討議を通じて問題発見や解決方法を導くための能力やスキルを身に着けることができる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス(自己紹介、授業計画などの説明、先輩が作成したレジュメの紹介など)
第2回 一つ目の教材「Jobs to be done: 顧客ニーズを見極めよ」についてグループごとにレジュメづくり
第3回 一つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(前半の2チームが対象)
第4回 一つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(後半の2チームが対象)
第5回 一つ目の〔テキスト〕に関連する日本企業の実践例の調査
第6回 一つ目の〔テキスト〕に関連する日本企業の実践例の報告と質疑応答
第7回 デザイナー佐藤オオキによる新製品・サービスの設計実践(ビデオ視聴)
第7回 二つ目の教材「破壊的イノベーション理論」についてグループごとにレジュメづくり
第8回 二つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(前半の2チームが対象)
第9回 二つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(後半の2チームが対象)
第10回 ブレイン・ストーミングの可能性(ビデオ視聴)
第11回 三つ目の教材「戦略クラフティング」についてグループごとにレジュメづくり
第12回 三つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(前半の2チームが対象)
第13回 三つ目の教材についてのレジュメ報告と質疑応答(後半の2チームが対象)
第14回 春学期の振り返り:レジュメの作り方、議論の仕方について
(秋学期)
第15回 ケーススタディ学習方法の調査とは
第16回 一つ目のケース教材「コストセンターをいかにプロフィットセンター化させるか」:読み込み
第17回 一つ目のケース教材:現状理解について議論
第18回 一つ目のケース教材:課題と施策案について議論
第19回 一つ目のケース教材:識者の見解との比較分析
第20回 常識を打ち破る手法(ビデオ視聴)
第21回 二つ目のケース教材:「マーケティング不在のR&Dをいかに改革すべきか」:読み込み
第22回 二つ目のケース教材:現状理解についての議論
第23回 二つ目のケース教材:課題と施策案について議論、および識者の見解との比較分析
第24回 既存ルールを打ち破る創造的なアイデアを生み出す方法(ビデオ視聴)
第25回 三つ目のケース教材「なぜサプライチェーンが機能しないのか」:読み込み
第26回 三つ目のケース教材:現在理解についての議論
第27回 三つ目のケース教材:課題と施策案について議論、および識者の見解との比較分析
第28回 まとめ:ケーススタディ学習方法の意義について
注1:テキストについては、下記のテキスト・参考文献等の[テキスト]を参照してください。
他のテキストを利用する際には、第1回目の授業で説明します。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(春学期)
・グループメンバー間で、お互いに助け合ってのレジュメづくり(文献の読み込み、解釈、問題点の発見、関連する事例の調査等)。
(秋学期)
・グループメンバー間で、お互いに助け合ってのレジュメづくり(文献の読み込み、解釈、問題点の発見、関連する事例の調査等)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | 与えられたテーマに対して、情報化による経営戦略や実践に関する事例や研究論文の内容についての理解の状況を基準とします. |
平常点 | 80 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明,他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<春学期>
・クレイトン M. クリステンセン「Jobs to be Done:顧客のニーズを見極めよ。運頼みのイノベーションから脱却する方法」Diamond Harvard Business Review, March 2017.
・クレイトン M. クリステンセン「破壊的イノベーション理論:発展の軌跡。正しく理論を適用し、今に活かす」Diamond Harvard Business Review, September 2016.
・ヘンリー ミンツバーグ「戦略クラフティング:戦略は体系的に計画されない」Diamond Harvard Business Review, March 2007.
<秋学期>
・高木晴夫「ケーススタディ学習法:ビジネス・リーダー教育のベストプラクティス」Diamond Harvard Business Review, March 2002.
具体的なケース教材は、後期の第1回目の授業でmanaba経由で配布します。
その他特記事項
特別なソフトウェアの利用はありません