シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火2 | 商学部 | 本庄 裕司 | ホンジョウ ユウジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
商学・経営学を学ぶための基礎知識
大学には大学でしか学べないことがあります.ただし,多くの学生は,こうした大学の本来の学びに一切触れることなく卒業していくことが少なくありません.しかし,社会人になって職場経験を積み重ねるうちに「大学在学中に勉強しておけばよかった」と後悔するケースがみられており,当該科目の担当教員もそのうちの1人です.
職務経験のない人にとって,実践的な学びに関心を持つことは十分に理解できます.しかし,こうした学びはこれから社会人になって何十年も学ぶ機会があり,実際の現場で経験したほうが身につくはずです.人生を長期的な視点からみれば,これから学べることより,そのときでしか学べないことを優先したほうが自分にプラスになると考えています.
こうした状況に鑑み,加えて,「大学は研究を通じた教育機関」という大原則に立ち返って,当該演習では,商学部での学びを追求した演習を進めていきます.ただし,そのために商学・経営学分野を学ぶための「基礎知識」および学術論文を読み書きする「技術」が必要となります.そこで,当該演習では,「商学部で研究するための基礎知識」と「実際に学術論文を読み書きするための技術」を学び,将来的に商学・経営学分野で学術論文を書くために必要な知識を提供します.ただし,時間の制約上,基礎知識については,商学部の優位性を踏まえて「会計・ファイナンス」,また,技術については現在商学・経営学分野で国際的な視点から使用頻度の高い「実証分析」を中心に学習していきます.
科目目的
この科目は,2年次以降に履修する「課題演習」の一部,また,3年次以降に履修する商学部専門科目に該当する「演習」および「演習論文」で卒業論文(学術論文)の作成にあたって,必要な商学・経営学分野における基礎知識を習得することを目的とします.
授業では,商学・経営学分野の学術論文に触れながら,当該分野で必要な知識を理解し,その内容に触れていきます.
また,プレゼンテーション,ディスカッション,データ処理,英語による文章表現といった技術を習得します.
到達目標
自ら研究テーマを設定できるだけの能力と知識を習得します.
適切な分析方法を理解し実践できる能力と知識を習得します.
商学部での学習に必要な基礎知識を習得します.
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
・演習の方法を説明します.
・商学・経営学分野の学術的な位置づけを説明します.
・資料の配布や連絡方法を確認します.
第2回 プレゼンテーション
・各自の自己紹介を含めて,プレゼンテーションを行います.
第3回 研究計画とレポートの書き方
・研究計画を題材として,レポートの書き方を学びます.
第4回 研究計画とレポートの書き方
・前回の研究計画を題材に,研究計画に必要なことと,そのまとめ方を学びます.
第5回 英語論文の読み方・書き方+論文検索:Google Scholar
・英語論文の読解力について,簡単な小テストを実施します.
・学術論文(英語論文)をとりあげて,その読み方を学習します.
備考:学術論文は,日本語でなく英語で執筆することから,対象は必然的に英語論文となります.したがって,英語の読み方も学ぶことになります.
第6回 英語論文の読み方・書き方+論文検索:Web of Science/Scopus
・Web of Science/Scopusを用いて論文(英語論文)を検索します.
・Citation Index や Impact Factorをもとに,それぞれの分野の学術論文の位置づけを理解します.
・実際に,関心のある研究テーマを検索エンジンで検索します.
第7回 英語論文の読み方・書き方+論文検索
・関心のある研究計画を英語で記載し,担当教員が添削します.
・英語の書き方のポイントを学習します.
第8回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(A):データサイエンス
・商学・経営学の基礎となる「統計学」のうち「記述統計」を学習します.
第9回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(A):データサイエンス
・商学・経営学の基礎となる「統計学」のうち「推測統計」を学習します.
第10回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(A):データサイエンス
・商学・経営が鵜の基礎となる「統計学」のうち「回帰分析」を学習します.
第11回 ソフトウェア講習会:Excel
・Excelの関数および分析ツールの使い方を習得します.
第12回 ソフトウェア講習会:Stata
・Stataの使い方を習得します.
第13回 ソフトウェア講習会:R
・Rの使い方を習得します.
第14回 研究テーマの設定
・研究テーマを設定し,各チームの編成を検討します.
第15回 論文サーベイ(対象:グループA)
・研究テーマに関連する学術論文(英語論文)を選択し,その内容を紹介します.
第16回 論文サーベイ(対象:グループB)
・研究テーマに関連する学術論文(英語論文)を選択し,その内容を紹介します.
第17回 論文サーベイ(対象:グループC)
・研究テーマに関連する学術論文(英語論文)を選択し,その内容を紹介します.
第18回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(B):会計学・ファイナンス
・商学・経営学の基礎となる「会計学・ファイナンス」のうち「財務諸表」を学習します.
第19回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(B):会計学・ファイナンス
・商学・経営学の基礎となる「会計学・ファイナンス」のうち「利益指標」「キャッシュフロー」「連結会計」を学習します.
第20回 商学・経営学を学ぶための基礎知識(B):会計学・ファイナンス
・商学・経営学の基礎となる「会計学・ファイナンス」のうち「現在価値の計算」「企業価値」を学習します.
第21回 データベース講習会:eol
・eolの使い方を習得します.
第22回 データベース講習会:日経ニーズ講習会
・日経ニーズの使い方を習得します.
第23回 外部講師による講演
・研究者によるセミナーに参加し,学術研究のプレゼンテーションの方法を学びます.
第24回 研究成果報告(対象:グループA)
・簡単な統計量をもとに,何が明らかになったかを報告します.
第25回 研究成果報告(対象:グループB)
・簡単な統計量をもとに,何が明らかになったかを報告します.
第26回 研究成果報告(対象:グループC)
・簡単な統計量をもとに,何が明らかになったかを報告します.
第27回 研究概要作成(対象:全グループ)
・分析結果を中心に研究概要を英語で作成し提出します.
第28回 総括
・これまでの学習成果にもとづいて,次年度以降どのようなことを学ぶかを議論します.
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1. 演習での報告(報告前)
報告者は,事前に十分に調査分析したうえで報告してください.
2. その他
希望があれば,他大学との合同ゼミで報告を実施します.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | ・指定した研究テーマおよび課題に対し,一定水準の成果を得たか. ・指定されたフォーマットにしたがって成果をまとめることができたか. |
平常点 | 60 | ・遅刻せずに授業に参加し終了まで参加したか. ・(報告者の場合)授業までに十分に準備をして,その内容を報告できたか. ・(報告者の場合)質問に対して適切に解答したか. ・(報告者以外の場合)他人の報告に対して積極的にコメントし,その改善に寄与できたか. |
その他 | 20 | (小テスト・宿題) ・授業中に実施した小テストについて,十分な解答を提示したか. ・出題した宿題について,十分な解答を提示したか. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・授業時間内に,学生が報告した内容に対して講評する.
・授業時間外のオフィスアワーなどを利用して,質問がある学生に対してアドバイスを行う.
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
研究テーマを設定し,研究成果を得るために受講生自らが自発的に研究に取り組む.
通常の授業では,受講生による報告,議論を中心に行う.
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
統計ソフトウェアの利用
データベースの利用
インターネットを通じた資料の検索
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
公的機関等における各種委員の経験.
起業経験,社会人としての勤務経験.
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
要望がある場合のみ,起業(アントレプレナーシップ)およびその他の実務経験の情報の提供.
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
なし
〔参考文献〕
[参考URL]を参照してください。
その他特記事項
使用予定のソフトウェア・データベース
[ソフトウェア]
Excel, Stata, R
[データベース]
eol,日経ニーズFQ,その他
参考URL
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/yhonjo/education