シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 木2 | 商学部 | 大貫 茂紀 | オオヌキ シゲキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
日本の中世に生きた人びとの実態を知り、現代社会との異同について考える。
(春学期/秋学期)
日本中世社会を見通すための文献を講読します。高校までの歴史教科書は、政治の基本的な流れを追いながら叙述していくスタイルであるため、「支配者」側からみた歴史が描かれがちで、「被支配者」側がどのような生活をしていたのかについては、あまり説明されていません。
そこで本演習では、春学期に戦国大名が制定した「分国法」を通してみえてくる大名たちの実像、「支配する側」と「支配される側」の緊張関係や機微についてみていきたいと思います。
また、秋学期は春学期に学んだことを生かしつつ、通説とは異なった角度から各時代の事件・出来事をみていきます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
高校までの「暗記する歴史」ではなく、調べて考える「歴史学」の基礎を学びながら、演習科目における基本的な作法を身につけることを目的とします。
到達目標
(春学期/秋学期)
日本中世史の文献講読・研究発表を通じて、情報収集・分析、プレゼンテーションやディベートの方法・能力を会得することを目指します。
授業計画と内容
・あらかじめ各週の報告担当者を決めます。
・全員、授業までにテキストの報告範囲部分を読み込んできてもらいます。
・報告担当者は関連する文献を調べ、レジュメを作成し、授業当日に発表します。
・報告内容が不十分な場合は、翌週に再報告してもらいます。
・報告担当者以外の学生は論点を洗い出しておきます。報告担当者の発表後にそれを提示して、みんなで議論をおこないます。
【春学期】
第1回 ガイダンス 歴史とはなにか・文献講読の準備、発表方法
第2回 文献講読 1 結城氏新法度① 乱世の子
第3回 2 結城氏新法度② 戦場のカオス
第4回 3 塵芥集① 「独眼竜」の曽祖父
第5回 4 塵芥集② 冤罪の晴らし方
第6回 5 六角氏式目① 石垣と楽市の先進性
第7回 6 六角氏式目② 日本版マグナ・カルタ
第8回 7 今川かな目録① 最強の戦国大名
第9回 8 今川かな目録② 喧嘩両成敗法
第10回 9 今川かな目録③ 「かな目録」の修正
第11回 10 甲州法度之次第① 駒井高白斎の原案
第12回 11 甲州法度之次第② 「自由」と「姦謀」
第13回 12 分国法のねらい
第14回 春学期のまとめ 分国法から見る戦国社会
【秋学期】
第15回 講義 歴史史料について
第16回 各時代の事件・出来事 1 ヤマト政権
第17回 2 律令国家
第18回 3 平城京
第19回 4 平安京
第20回 5 摂関政治
第21回 6 院政
第22回 7 鎌倉幕府
第23回 8 蒙古襲来
第24回 9 室町幕府
第25回 10 戦国時代
第26回 11 織豊政権
第27回 12 幕藩体制
第28回 秋学期のまとめ 中世と現代
※受講する人数によって変更の可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告担当者は、図書館を有効に活用しながら早めに準備にとりかかってください。議論のなかで不明な点が出た場合には、次回授業時に再報告してもらいます。
報告担当者以外の人は、論点を洗い出しておいてください。毎回、全員に発表してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 40 | 発表終了後の議論において、発表内容に対する疑問点・問題点を提起するなど、どの程度議論に参加したか、を評価します。 |
その他 | 60 | ◎発表内容30%(春・秋学期):最初の授業で説明した発表の手順・作法に則ってレジュメを作成して発表できたか、聞き手が発表内容を理解できるよう工夫していたか、などを評価します。 ◎テスト30%(春学期) ◎レポート30%(秋学期) |
成績評価の方法・基準(備考)
・テスト(春学期)30%(持ち込み不可)
評価基準:レジュメを作成する際の作法についての理解度を評価します。
・レポート(秋学期)30%
評価基準:文献講読で取り扱った論文についての理解度を評価します。
※出席率が70%に満たない者、無断欠席、テスト・レポートを提出しなかった者はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキスト
・春学期:清水克行『戦国大名と分国法』岩波新書、2018年 ISBN:9784004317296
・秋学期:資料を配布します。
その他特記事項
〔注意事項〕
この授業では、みなさんの「主体的に学ぶ姿勢」が重要となります。
毎週、授業当日までに指定されたテキストを読み込んで、レジュメを作成したり、論点を考えたりする作業は、みなさんにとって非常に大きな負担となるであろうことは、あらかじめお伝えしておきます。
しかし、授業に真剣に向かい合い、議論を深めていくなかで、自身の「情報収集・発信能力」「論理的に思考する力」「議論する力」などが備わっていくと考えます。
〔募集人数〕
18名