シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 金4 | 商学部 | 朴 宰佑 | パク ゼウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ブランド名やパッケージデザイン、広告の背景音楽などは私たちの商品選択にどのような影響を与えるのでしょうか。この演習では「消費者心理に基づくマーケティング研究」をテーマに、文献の輪読と討論、グループ研究の実施等を通じて、研究・調査の進め方および消費者心理とマーケティング戦略の関連性についての基礎知識を身につけます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
ベーシック演習Ⅰの目的は大きく2つあります。ひとつは、大学の学びに欠かせない調査・研究の進め方や発表・討論の仕方などについての基礎を身につけることです。もうひとつは、消費者心理とマーケティング戦略の関連性について基礎知識を習得し、消費者心理に関するグループ研究を行うことでマーケティング戦略の立案ににおける消費者行動の理解の重要性を学ぶことです。
到達目標
・調査・研究の進め方の基本を理解できるようになる。
・発表や討論の方法についての基礎的スキルを身につける。
・消費者心理の理解がいかにマーケティング戦略に役立つかを理解できるようになる。
授業計画と内容
<春学期>
第1回:ガイダンス
第2回:研究方法の文献輪読① 心理学研究の基礎知識
第3回:研究方法の文献輪読② 研究方法の種類
第4回:研究方法の文献輪読③ 問題の設定と仮説の構成
第5回:研究方法の文献輪読④ アンケートの作成方法とSD法
第6回:消費者心理に関する文献輪読① 購買意思決定プロセス
第7回:消費者心理に関する文献輪読② 消費者の知識構造
第8回:消費者心理に関する文献輪読③ 価格および広告に対する心理
第9回:消費者心理に関する文献輪読④ 消費者の感情と衝動買い
第10回:消費者心理に関する文献輪読⑤ 感覚マーケティング
第11回:統計分析演習 ①相関分析
第12回:統計分析演習 ② χ2検定
第13回:統計分析演習 ③t検定
第14回:演習前半の総括:研究方法論と統計分析について
<秋学期>
第15回:演習後半のガイダンス
第16回:研究テーマの設定
第17回:研究テーマの報告と議論
第19回:先行研究の文献収集
第20回:先行研究のまとめと研究仮説の設定
第21回:調査デザインの設計
第22回:研究の目的と調査計画に関する報告と議論
第23回:調査デザインの精緻化
第24回:アンケート調査の実施
第25回:調査データの収集と分析
第26回:調査結果の吟味と発表資料の作成
第27回:研究報告①
第28回:研究報告②と演習後半の総括:研究の成果と課題について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した文献の精読とレジュメの作成、グループ研究の文献収集やデータ分析、発表資料の作成などが求められます(毎講義2時間程度)。詳細については、初回の演習で説明します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 演習への取り組みや議論への参加度(50%)および提出課題や研究発表の内容と質(50%)で総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下の文献の一部を抜粋して読む予定であり、必要に応じて文献のコピーを配布します。
詳細については演習のガイダンスで説明します。
フィリップ コトラー・ ゲイリー アームストロング・ 恩藏直人 (2014)『マーケティング原理』丸善出版。
三浦麻子・大竹恵子 (2017)『なるほど心理学 第1巻』北大路書房。
山田一成・池内裕美 (2017)『消費者心理学』勁草書房。
小宮あずか・布井雅人 (2018) 『Excelで今すぐはじめる心理統計 簡単ツールHADで基本を身につける』講談社。
その他特記事項
〔募集人数〕
18名
ソフトウェアの利用なし
参考URL
私がどのような研究に興味があるか知りたい人は以下の論文を参考にしてください。PDFファイルでダウンロードすることができます。
朴宰佑 (2012)「マーケティングにおける感覚的訴求の効果」『CUC view & vision』33巻、p.11-15。
https://www.researchgate.net/publication/236950257_maketinguniokeruganjuedesuqiunoxiaoguo_The_Effect_of_Sensory_Stimuli_in_Marketing
朴 宰佑・ 石井裕明・ 外川 拓 (2016)「消費者行動における触覚経験の影響~ハプティック知覚に関する研究の展開と課題~」『流通研究』19巻1号、p.1-13。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmd/19/1/19_1/_article/-char/ja/
朴宰佑・大瀬良 伸 (2009)「ブランドネームの発音がブランド評価に及ぼす影響ーSound Symbolism 理論からのアプローチ」『消費者行動研究』16巻1号、p.23-36。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/acs/16/1/16_1_1_23/_article/-char/ja/
朴宰佑・外川拓 (2019) 「審美性知覚と消費者行動の接点」『マーケティングジャーナル』38巻4号、p.20-34。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/38/4/38_2019.014/_html/-char/ja
朴宰佑・外川拓・元木康介 (2023) 「センサリーナッジ― 感覚要因が健康的な食行動に及ぼす影響の文献レビュー」『マーケティングジャーナル』42巻3号、p.6-16。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/42/3/42_2023.002/_pdf