シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ベーシック演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 火2 | 商学部 | 新井 裕 | アライ ユタカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕 資本主義の成立、発展、終焉
資本主義の誕生と成立の姿を見ることで、その後の発展や終焉という大きな放物線を確認する予定です。取り上げる著作は100年前に書かれていますが、多くの点で現在でも有効です。今自分の生きている社会との関連を確認しましょう。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされています。この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としています。
1)まずしっかりとテキストを読む訓練をします。文構造と論文のシステムの理解。
2)その上でこれを自分の言葉でまとめます。
3)次に他の参加者が理解できるように、このまとめの内容を表現します。
4)グループに分かれ、それぞれのテーマを議論します。
5)理解し、まとめ、プレゼンし、議論すること、会議を運営すること。
到達目標
(春学期)
1)それぞれの章や節のテーマを正確に読み込み、これを理解します。
2)このテーマを客観化し、論理的にまとめ、簡潔な表現力を身につけます。
3)語彙を増やし、様々な表現を学ぶことを通じて、意見表明の力をつけます。
(秋学期)
1)それぞれの章や節のテーマを正確に読み込み、これを理解します。
2)このテーマを客観化し、論理的にまとめ、簡潔な表現力を身につけます。
3)語彙を増やし、様々な表現を学ぶことを通じて、意見表明の力をつけます。
授業計画と内容
[春]
01 オリエンテーション ゼミの進め方を議論します。 以下は予定
02 第1章第1節 資本家と上層労働者のプロテスタンティズム信仰(09~18)
03 第1章第1節 ドイツのカトリックの異例性(18~26)
04 第1章第1節 本書の課題を中心に(26~39)
05 第1章第2節 「資本主義の精神」概念規定(43~58)
06 第1章第2節 「就職」という思想(58~75)
07 第1章第2節 労働者の実例 (75~85)
08 第1章第2節 実業家の実例 (85~96)
09 第1章第2節 変革の担い手 (96~100)
10 第1章第2節 倫理に反する営利行動(100~118)
11 第1章第3節 天職としての職業(121~142)
12 第1章第3節 天職という概念の革命(142~151)
13 第1章第3節 ルターと資本主義(151~164)
14 第1章第3節 ルターの伝統主義(164~179)
[秋]
01 第2章第1節 プロテスタンティズムの4つの柱(185~202)
02 第2章第1節 予定説の発生とその影響(202~210)
03 第2章第1節 脱呪術化のプロセス完成(210~222)
04 第2章第1節 カルヴィニズムにおける個人と倫理(223~232)
05 第2章第1節 救いの確証の問い(232~244)
06 第2章第1節 職業労働の価値(245~257)
07 第2章第1節 中世のカトリックとの違い(258~271)
08 第2章第1節 西洋の禁欲の特徴(271~285)
09 第2章第1節 カルヴィニズムと旧約聖書(285~302)
10 第2章第1節 カルヴィニズム以外の禁欲の運動(302~318)
11 第2章第1節 ドイツの敬虔派の意味(318~339)
12 第2章第1節 カルヴァン派とドイツ敬虔派の違い(340~358)
13 第2章第1節 メソジスト派(359~388)
14 第2章第2節 禁欲と資本主義の精神(391~最後)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した参考文献を読みこむこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 起承転結の形式 |
平常点 | 35 | 積極的な発言。受け身の態度は認めない |
その他 | 30 | プレゼンの方法、議論の進め方など |
成績評価の方法・基準(備考)
(春学期)
・平常点(授業への参加状況・課題の提出状況・下準備と資料作成)35%
評価基準:聞き手としての積極的な参加(議論への参加・ アドバイス提供・コメントシート提出)も含まれます。
・発表 30%
評価基準:収集したデータ・研究結果をわかりやすく、丁寧に聞き手の興味をひきつける様な形で提言できたかという点を考えます。
・レポート 35%
評価基準:指定文書だけでなく他の情報も盛り込み、独自の視点で19世紀の社会と21世紀の社会との繋がりが掘り下げられているか、アカデミックなレポートが作成できたか、という二点が重要です。
文章の基礎知識を理解した上で、論文の構成を幅広い観点から説明できるかどうかを総合的に評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
当人が教鞭をとった大学、研究機関、図書館等を尋ね、その足跡を辿る予定(9月上旬)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(春・秋学期)
テキスト
①著者:マックス・ウェーバー ②書名:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』. ③出版社:日経BP
基礎文献:
①河出文庫版(1955)
②岩波文庫版(1962) 新版
③未来社版(2003) 復活版
④日本経済新聞社BP版(2010)
参考文献:
①解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (講談社) 2019 橋本 努
②現代思想『マックス・ウェーバー』(青土社)2007 ISBN 978-4-7917-1172-7
③『マックス・ウェーバー-近代と格闘した思想家 』(中公新書) 2020 野口 雅弘
④現代思想『マックス・ウェーバー』(青土社)2020 ISBN 978-4-7917-1407-0
その他特記事項
ソフトウェアの使用なし