シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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マーケティング管理論 | 2024 | 秋学期複数 | 火4,金2 | 商学部 | 佐久間 英俊 | サクマ ヒデトシ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MN3-24XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義ではマーケティングをミクロ・マクロの両面から考察します。一方ではマーケティングを市場調査、ターゲットの選定から一連の政策遂行にいたるマネジメントの体系としてとらえ、現代企業のマネジメントの中でこれを位置づけます。マーケティングとは何か、それはどのように発展してきたのか、今日の企業経営の中でいかなる役割を果たし、どのような課題を抱えているのか、などについて考察します。
他方では、マーケティングと現代社会との関係について考察します。マーケティングが私たち消費者の生活や文化、地球環境、政府の政策や法律などとどのような関係にあるのかを検討します。
基礎的な内容の理解に重点をおきますが、企業経営の現実を重視し、ファストフード、アパレル、家電、自動車、パソコン、コンビニ、ネット販売といった業界の具体的事例も適宜紹介する予定です。
科目目的
商学部カリキュラム上の分野別専門科目経営系に位置付けられています。
マーケティング・マネジメントに関して、基本的な内容を押さえた上で、現代マーケティングが抱える問題や直面している課題などについても把握することを目的とします。
到達目標
講義で得た知見を用いて、営利企業や非営利組織など主体が実行しているマーケティング政策や問題・課題などを分析できるようになることを目標とします。
授業計画と内容
1.マーケティング管理論の対象と講義の進め方、学び方
2.マーケティングの概念
3.マーケティング思想
4.代表的定義と論争
5.関係性マーケティングと社会的マーケティング
6.市場と商品
7.営利企業の利潤志向
8.現代市場の特質
9.マーケティングの生成ー歴史と論理
10.国際マーケティング
11.マーケティング・マネジメント
12.市場細分化政策と市場の発展段階
13.マーケティング・マネジメントの今日的特質
14.マーケティング・ミックスと競争的マーケティング
15.マーケティングと組織
16.戦略的マーケティング
17.製品の概念
18.製品ライフサイクルと製品差別化
19.新製品開発
20.ブランドと消費者行動
21.市場と価格
22.価格設定
23.価格管理
24.チャネルの特質
25.チャネル管理
26.ロジスティクス政策
27.ケーススタディ─低価格競争と流通革新
28.プロモーション政策
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
参考文献を読み進めるのはもちろんですが、併せて経営・マーケティング関連の専門雑誌を読み、テレビの特集番組などを視聴することが望ましい。(各々約1時間)
復習は授業で配布するレジュメを見直し、興味を持った事項については、さらに自分で調べて下さい。(約2時間)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 期末試験を実施します。試験の点数で成績を評価しますが、平均点に大きな偏りがみられる場合は、偏差値で判断することがあります。 |
レポート | 10 | 授業期間中に比較的簡単なレポートを課す予定です(授業時間中に提示する課題に回答する)。その出来具合を判断します。 |
平常点 | 10 | 授業への参加調査の結果を点数化し、その合計を平常点とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
manabaで実施する小テストの解答は、提出締切後に自動公開します。
期末試験やレポートに関する質問はメールで個別に受け付けます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業を受けた後、関連するテーマを課題とするレポートを課します。作成にあたっては、自分で資料等を集め、分析を加えて、まとめてもらいます。
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業に関する質問は、終了後にmanaba掲示板や電子メールで受け付けます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
特に指定しません。
<参考書>
・小野雅之・佐久間英俊編『商品の安全性と社会的責任』白桃書房、2013年。
・加賀美太記・佐久間英俊・森脇丈子編著『コンビニと日本の流通――流通経済からの分析(仮題)』文理閣、2024年。
・齋藤雅通・佐久間英俊編著『グローバル競争と流通・マーケティング――流通の変容と新戦略の展開』ミネルヴァ書房、2018年。
・坂爪浩史監修、日本流通学会編『現代流通事典(第3版)』白桃書房、2023年。
・佐久間英俊・木立真直編著『流通・都市の理論と動態(中央大学企業研究所研究叢書36)』中央大学出版部、2015年。
・日本流通学会監修、木立真直・齋藤雅通編著『製配販をめぐる対抗と協調――サプライチェーン統合の現段階』白桃書房、2013年。
・保田芳昭編『マーケティング論(第2版)』大月書店、1999年。
・流通経済研究会監修、木立真直・佐久間英俊・吉村純一編著『流通経済の動態と理論展開』同文舘出版、2017年。
・P.コトラー&K.L.ケラー&A.チェルネフ著、恩蔵直人監訳『マーケティング・マネジメント』丸善出版、2022年。
・R・S・テドロー著、近藤文雄監訳『マス・マーケティング史』ミネルヴァ書房、1993年。
その他特記事項
本講義は特定のテキストを用いず、各テーマごとに配付するレジュメや参考資料をもとに講義を行います。したがって、授業への出席を当然の前提と考えます。ほとんど出席せずに試験だけ受けて合格を期待するような安易な態度ではなく、マーケティングの理論や現代的課題、企業の競争力、消費生活の変化などに関心をもち、真に勉強してみたいと考えている学生の受講を希望します。
〔ソフトの使用〕
特になし