シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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人的資源管理論 | 2024 | 秋学期複数 | 火2,金4 | 商学部 | 西村 純 | ニシムラ イタル | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MN3-22XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
企業はモノやヒトなどの資源を活用し、経済活動を行っています。人的資源管理論は、経営資源の中でも「ヒト」に注目する学問分野です。業種に関わらずサービス業化が進む現代において、企業が活用できる資源における「ヒト」の重要性はますます高まっています。しかしながら、モノとは違い「ヒト」は心を持つゆえに、そのときどきによって彼(女)のパフォーマンスは変化します。また、電源を入れれば動き続ける機械とは異なり、「ヒト」は動き続けることはできません。「ヒト」という特殊な資源を活用する上で、企業はどのような仕組みを用いているのか、その原理は何なのかを学びます。
科目目的
この科目はカリュキュラム上の「商学部分野別専門科目」として位置付けられています。この科目は企業の中で行われている人の管理について、経営学科の専攻分野に関する専門知識と実際的な応用能力を身につけることを目的としています。
具体的には、企業の運営・管理や維持・発展について分析するために必要となる理論や技法の習得を目的としています。特に「ヒト」にかかわる管理(人材確保、人材開発、インセンティブ設計など)に焦点をあてています。
また、実際の企業事例を学ぶことを通じて、多様性への理解や尊重、柔軟な適応力の獲得など、社会に出る上で必要となる能力を高めることも目的としています。
到達目標
(1)学生が、企業が実施する人事施策の内容、特定の人事施策を採用する背景、それが機能する(しない)理由について理解することを目標とする。
(2)学生が、授業で学んだ知識を活用し、現在の日本の人事管理が直面する課題やそれに対する対応策を自分の言葉で提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
1. イントロダクション(講義の目的・履修上の留意点)
2.人的資源管理論が扱う範囲
3.人事制度の基礎(1):社員格付け制度
4.人事制度の基礎(2):社員区分制度
5.多様な社員(1):正社員
6.多様な社員(2):非正社員
7.採用管理(1):様々な採用方法
8.採用管理(2):新卒一括採用
9.賃金管理(1):様々な賃金制度
10.賃金管理(2):賃金の機能
11.賃金管理(3):多様な社員と賃金管理
12.評価と処遇(1):評価制度
13.評価と処遇(2):評価制度の機能
14.中間総括:人事管理の仕組み(1)
15.労働時間管理(1):様々な労働時間管理
16.労働時間管理(2):働く場所と労働時間管理
17.教育訓練(1):OJTとOff-JT
18.教育訓練(2):タレントの育て方
19.キャリア(1):異動・移動
20.キャリア(2):異動の目的
21.出向・転籍制度
22.退職管理
23.労使関係(1):従業員の声の届け方
24.労使関係(2):労働組合
25.企業経営と人事管理
26.働き手の多様化と人事管理
27.日本の人事管理の特徴
28.期末総括:人事管理の仕組み(2)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の中で皆さんの意見を聞くことがあります。テーマについて自分なりの考えを持った上で授業に参加してください。
アルバイト経験、組織(部活・サークル)での経験、あるいは身近な大人との行動で経験したことと授業で習った内容を自分なりに結びつけることを意識するよう心がけてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 35 | 人事管理についての基礎知識を理解した上で、日本において展開されている個別人事施策の特徴や課題を説明できるかどうかを評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 35 | 人事管理についての基礎知識を理解した上で、日本の人事管理システムの特徴や課題を説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 30 | 講義中に指示したコメントペーパーの提出。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
指定の教科書は特になし。配布される資料の予習・復習を行うこと。ただし、以下の文献を自主的に勉強することで授業内容がより理解できると思われる。
1.平野光俊・江夏幾太郎『人事管理』有斐閣 2018年
2.佐藤博樹・藤村博之・八代充史『新しい人事労務管理 第6版』有斐閣アルマ 2019年
3.守屋貴司・中村艶子・橋場俊展『価値創発(EVP)時代の人的資源管理:Industry4.0の新しい働き方・働かせ方』ミネルヴァ書房 2018年
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし