シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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簿記論 | 2024 | 春学期複数 | 月2,木4 | 商学部 | 川端 千暁 | カワバタ チアキ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-AU1-11XL
履修条件・関連科目等
2023年度会計学科入学生対象のWeb登録科目です。
クラス指定科目となりますので詳細を授業時間割で確認してください。(重要)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
簿記は、企業の日々の経済活動を貨幣額により認識・測定・記録し、財務諸表と呼ばれる報告書を作成する技術である。簿記を学ぶことにより、日々ニュースや新聞等で話題になる企業の経済活動の内容等を理解するのに役立つ。本講義では株式会社を対象とした簿記を扱う。また会計実務や会計情報システムの利用に関係する内部統制システムついて初歩的な説明も行う。また、上級クラスへの橋渡しとしての講義も含む。
科目目的
この科目は、商学部分野別専門科目会計系に位置付けられており、本講義の目的は、日商簿記検定3級及び2級の一部に関する記帳技術を理解することである。また内部統制システムについての基本的な知識を得ることを副次的な目的とする。
到達目標
日商簿記検定3級及び2級の一部に関する知識と技術の習得を目標とする。また会計ソフトの利用について基本的な機能を利用できることを副次的な目標とする。
授業計画と内容
1. オリエンテーション/第1章:株式会社と財務報告
2. 第2章 :財務諸表とその構造
3. 第3章 :複式簿記と商品売買取引
4. 第4章 :内部統制システム
5. 第5章 :経費精算とその会計処理
6. 第6章 :労務管理とその会計処理
7. 第7章 :決算(基礎)①知識の確認
8. 第7章 :決算(基礎)②演習
9. 問題演習(第2-6章)
10. 問題演習(第7章)
11. 第1部総括(簿記一巡)
12. 第8章 :販売管理とその会計処理①:手形・でんさい等
13. 第9章 :販売管理とその会計処理②:付随費用・消費税等
14. 第10章:購買管理とその会計処理
15. 第11章:在庫管理とその会計処理
16. 第12章:資金管理とその会計処理①:補助簿・貸倒れ
17. 第12章:資金管理とその会計処理②:資金繰り表の作成
18. 第13章:固定資産管理とその会計処理
19. 第14章:金融投資とその会計処理
20. 第15章:法人税等と税務申告
21. 第16章:資本政策とその会計処理
22. 問題演習(第8-16章)
23. 第17章:決算①知識の確認
24. 第17章:決算②精算表
25. 第17章:決算③財務諸表
26. 第18章:勘定の分類と財務諸表の表示
27. 第2部総括(簿記3級試験相当)
28. 特別講義
去年の実施例 「会計実務のDX」
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【予習】特に必要ないが、指定した場合には指示に従うこと。
【復習】確認問題のほか、授業で学習した内容に関して教科書や市販の問題集等により、多くの問題を解く。簿記は「技術」の側面が強いため、各自で「手を動かす」時間が必要である。毎日平均して1時間以上授業時間外に学習すること。
【備考】授業には簿記検定で認められた電卓を必ず持参すること。なお、授業計画はシラバス作成時の概略であり、履修者の理解度や習熟度に応じて変更することがある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 70 | 選択式・中間テスト×2回 主として授業で学習した仕訳、計算書類の作成を的確に実施できるかを評価する。主に計算問題を出題し、記帳技術の習熟を評価する。第1回を20%とし、第2回を50%とする。 |
平常点 | 30 | 毎回の授業後に提出する確認テストにより評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
確認問題は、各種試験問題の過去問題を出す(難しい)。
試験問題は、原則として簿記3級の問題の類似問題を出題する(標準的)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
授業でテキストを使用せずにレジュメ等の配布資料で代替する。ただし、授業中に別途問題集を指示するので購入すること。
*経理研等で別テキストを学習している場合には、(自分で復習の管理ができるならば)それで代用しても良い。
<参考文献(1)>
大藪俊哉 (2022)『簿記テキスト(第x版)』中央経済社.
*簿記初学者用の教科書として定評のある教科書である。特に会計帳簿等の知識が薄いと感じる学習経験者は読むことを推奨する。(中央大学図書館に有)
<参考文献(2)>
上野清貴 (2017)『現場で使える簿記・会計』中央経済社.
*簿記3級(+α)の内容と会計実務の橋渡しを担う書籍である。検定簿記の学習は、取引から財務諸表の作成方法を学習するが、会計実務を担うためには周辺知識も大変重要である。その内容を仕訳とともに説明している稀な教科書である。(中央大学図書館に有)
<参考文献(3)>
新井圭史 (2022)『スタートアップ企業の経理入門』中央経済社.
*経理実務についてコンパクトにまとまった本。特に、簿記ではあまりやらない給与関係や年末調整について厚く説明してくれているのがありがたい。また、後半ではテレワークやマネジメント関連の話題にも触れている。
<参考文献(4)>
𠮷田延史(2022)『フローチャートでわかる経理・財務 現場の教科書』中央経済社.
*入門書に珍しい、経理実務についてフローチャートで説明してくれている本。簿記2級くらいの知識でかなりの部分が理解できる。フローチャートの形で基本的な業務を理解できていれば、監査論でもかなり理解がすすむのでおススメ。
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし。ただし、会計ソフトの解説を含む可能性がある。