シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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監査論 | 2024 | 春学期複数 | 月1,木3 | 商学部 | 川端 千暁 | カワバタ チアキ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-AU3-15XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、公認会計士の業務のうち、財務諸表監査の基礎概念(理論)、プロセス(実務)、および法と規制(制度)について学習します。特に、実務や制度の背景にある基礎概念に重点をおき講義を行います。
注意:本講義は、一部で財務会計の基本的な知識を前提とするため、履修中か履修済であることが望ましいです(必須ではない)。
科目目的
この科目は、商学部分野別専門科目会計系に位置付けられており、財務報告制度を支える会計監査の制度および手続きについて学びます。
到達目標
公認会計士による財務諸表監査の全体像を把握することを目標とします。
授業計画と内容
<第一部:財務諸表監査・保証業務の基礎>
1. オリエンテーション
2. 第1章:財務諸表監査と保証業務
3. 第2章:財務諸表監査の基礎と目的
4. 第3章:会社法に基づく会計と監査
5. 第4章:金融商品取引法に基づく情報開示と監査
<第二部:監査人、監査事務所、それらのマネジメント>
6. 第5章:監査人の責任と監査基準
7. 第6章:監査主体論
8. 第7章:監査事務所のマネジメント
9. 第8章:監査プロセスのマネジメント
<第三部:財務諸表監査の実務>
10. 第9章:監査証拠と監査意見形成
11. 第10章:監査リスクアプローチとリスク評価手続
12. 第11章:リスク対応手続と特別な検討を必要とするリスク
13. 第12章:立会
14. 第13章:確認
15. 第14章:セグメント情報・関連当事者・グループ監査
16. 第15章:内部監査人・他の専門家との連携
17. 第16章:訴訟事件・見積りの監査
18. 第17章:財務諸表監査における不正への対応と法令違反等事実への対応
19. 第18章:監査業務におけるコミュニケーション
20. 第19章:監査意見と監査報告書
21. 第20章:追記情報
22. 第21章:GC・KAM
<第四部:財務諸表監査の制度とこれから>
23. 第22章:中間レビュー
24. 第23章:内部統制監査
25. 第24章:監査規制①:行政による規制
26. 第25章:監査規制②:自主規制
27. 【授業のまとめ】重要な論点を中心として
28. 特別講義(外部講師を招いての授業)
例えば、監査実務についてなど
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義の復習を必ず行ってください。講義で説明しきれない部分もありますが、その広義のレジュメの範囲を精読し、しっかりと学習してください。
各回の講義後に確認テストをオンラインフォームにより送信するので回答してください(20%を成績評価に含めます)。ただし、テストベースではなく、レジュメに書いてあることをしっかりと学習するをお奨めします。
*企業会計審議会の監査基準および公認会計士協会の監査委員会報告書の原文にあたることを推奨します。
*予習は原則として必要ありませんが、ある講義が前回までの講義の特定の範囲を前提とする場合、当該範囲の再復習を求めることがあります。
*本講義では、近年の財務諸表監査の動向を知るために、新聞記事等のニュースを紹介します。講義の復習はもちろんのこと、履修者も積極的にメディアを確認することを勧めしています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 理解度点検(選択式) 選択式:財務諸表監査の重要な知識を確認します。 |
平常点 | 40 | 授業最初に実施する確認テスト :選択式の確認問題を毎回授業の最初に出題し、前回の授業の理解度を確認します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価基準:現行の基準や法令に関する知識のみでなく、それらの背景となる監査の理論や考え方を理解しているかを重視します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他/実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
確認テストをオンラインにより実施します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
原則としてレジュメ等の配布資料で代替します。
<参考文献>
ただし、以下を参考資料として紹介します。
・伊豫田 隆俊・松本 祥尚・林 隆敏『ベーシック監査論』(中央経済社、2019、八訂版)
・亀岡恵理子・福川裕徳・永見尊・鳥羽至英『財務諸表監査改訂版』(国元書房、2021)
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし。