シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経営分析論 | 2024 | 秋学期複数 | 月1,木3 | 商学部 | 山田 哲弘 | ヤマダ アキヒロ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-AU3-22XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、財務情報の利用を目的として、手法や理論を学びます。
講義前半では、財務諸表の分析方法について扱います。財務諸表には、企業の様々な活動に関する成果が集約されています。このため、財務諸表を効果的に利用することが出来れば、過去や現在の企業の良し悪しや将来の見通しについても予想することが出来ます。企業外部の利害関係者や潜在的な投資家が利用可能な財務諸表を用いた経営分析に関する概念や手法を中心に議論します。
講義後半では、分析の背景にある理論について扱います。現代の企業経営では、企業価値を向上させる経営戦略の実行が重要になっています。また、投資家は財務諸表などの企業に関するあらゆる情報を用いて、投資すべきかどうかを判断する必要があります。しかし、このような経営戦略や証券投資を実行することは簡単ではありません。そもそも企業価値とは何か、企業価値をどのように測るのか、また財務諸表等の企業に関する情報が企業価値とどのように関係しているのかを、考えておく必要があります。また、会計情報と株価(証券市場の評価)の関係についても考察していきます。
科目目的
本科目は、カリキュラム上の分野別専門科目の会計系科目に位置付けられており、この科目での学習を通じて、学生が財務諸表の情報内容に対する認識を深めるとともに、財務諸表を用いた企業行動や企業評価の分析に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
基本的な財務分析の手法やその背景にある理論について理解する。
授業計画と内容
1 イントロダクション
2 財務諸表の見方
3 財務諸表分析の基礎
4 貸借対照表の分析
5 損益計算書の分析
6 収益性分析
7 効率性の分析
8 基本的な経営分析手法のまとめ(中間)
9 基本的な指標の評価
10 キャッシュフローの分析
11 利益とキャッシュフローの関係
12 成長性の分析
13 利益マネジメント(基本概念)
14 基本的な経営分析のまとめ
15 経営分析と企業評価
16 基本的な経営分析手法と将来予想
17 企業・資本市場
18 株主にとっての企業価値
19 割引現在価値計算
20 割引配当モデル
21 残余利益モデル
22 割引配当モデルと残余利益モデルの比較
23 企業評価に関するまとめ(中間)
24 基本的な企業価値評価
25 単一個人の意思決定
26 効率的資本市場と会計情報
27 会計情報と市場の反応
28 企業価値評価、会計情報の役割についてのまとめ
なお、状況に応じて講義内容を変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、講義内容をよく復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 授業内で取り扱った分析手法について、理論的背景を理解し使用できるかを問います。 |
成績評価の方法・基準(備考)
中間テスト、小テスト、レポートなどを実施した際は、それらも成績評価に加味します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間外は適宜、面談、メールなどで対応します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
適宜、資料を配布します。
〔参考書〕
乙政正太、2009年、「財務諸表分析」同文舘出版
W. R. スコット著、太田康広、椎葉淳、西谷順平訳、2008年、「財務会計の理論と実証」、中央経済社など
その他特記事項
ソフトウェア:利用なし