シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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製品開発論 | 2024 | 秋学期複数 | 火4,金2 | 商学部 | 李 炅泰 | イ キョンテ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MK3-12XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
製品開発はマーケティングによる価値の創造・実現プロセスにおいて基幹的な役割を担います。本授業では、その機能と意義を製品・ブランド戦略の観点から分析的に考察しつつ、製品開発に関する専門的な内容を学習します。具体的に,マーケティング戦略における製品開発の意義を理解した上で,そのプロセス、手法、市場化などについて理論と事例を交えて学びます。また,製品開発と不可分の関係にあるブランド構築について,同様に理論と事例を通して学習します。
科目目的
本科目は商学部カリキュラム上の分野別専門科目商業・貿易系/国際マーケティング系に位置づけられています。この科目の目的は、学生が製品開発ならびに製品・ブランド戦略に関する知識と実践力を身に付けることです。
1・2年次の「マーケティング入門」、「マーケティング・リサーチ」、「消費者行動論」などで習得した知識体系をベースに、製品の開発と戦略に関する専門的な知識を学びます。製品開発を含む製品・ブランド戦略はマーケティング・ミックスの中核的な位置を占めており、他のマーケティング・コア科目である「価格戦略論(新カリ)」、「広告論」、「マーケティング・チャネル論」等と4Psの視点で有機的につながります。さらに、本科目の学習成果は、マーケティング・アドバンス科目の「グローバル・マーケティング論」や「サービス・マーケティング論(新カリ)」の内容を理解する上で役立ちます。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
・製品開発の意義・プロセス・手法、ならびに、ブランド管理について他者に説明できるようになること。
・製品の企画と開発について、差別化と消費者インサイトの視点から説明できるようになること。
・学んだ知識に基づき,効果的な製品・ブランド戦略について議論できるようになること。
授業計画と内容
<イントロダクション>
第1回 講義概要、市場のコモディティ化と製品開発
<第1部:製品開発の基礎>
第2回 製品戦略・製品開発の基礎概念
第3回 戦略的マーケティングと製品開発
第4回 マーケティングプロセスと製品開発
第5回 製品開発における市場志向と顧客志向
第6回 製品開発とイノベーション
<第2部:製品開発のプロセス>
第7回 製品開発プロセスの概要
第8回 製品開発のためのリサーチ
第9回 アイデア創出と製品コンセプト
第10回 コンセプトとポジショニング
第11回 製品開発プロセスにおけるテスト
第12回 製品企画書
第13回 製品開発プロセスのマネジメント
<第3部:製品開発における外部資源の活用>
第14回 製品共同開発
第15回 オープンイノベーションとユーザーイノベーション
第16回 顧客代行
第17回 価値共創とS-Dロジック
<第4部:製品の市場化>
第18回 先発優位と後発優位
第19回 マーケティングミックスの立案と市場化
第20回 製品ミックス、ライフサイクル管理、競争地位
<第5部:ブランド管理>
第21回 ブランド戦略とコミュニケーション開発
第22回 ブランド要素の選択と統合
第23回 ブランドエクイティ
第24回 ブランドアイデンティティ論
第25回 ブランド知識構造論
第26回 ブランドレレバンス論とカテゴリーイノベーション
第27回 ブランドと関係性マネジメント
<総括>
第28回 製品開発とウェルビーイング
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業中に完成した配布資料を、授業後に参考文献を照らし合わせながら復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 80 | 授業で学んだ内容の理解度について、その都度、確認テストを行います。その合計点を80%の割合に換算して評価します。確認テストは基本的に毎回実施します(ただし、授業の進度や内容に照らせて行わない回もあり得ます)。 |
期末試験(到達度確認) | 20 | 製品開発とブランドについて学んだ内容の理解度と学習目標への到達度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
1.テキスト
使用しません。教員が作成した資料を事前に配布します。
2.主要参考文献
(1)製品開発・製品戦略関連
・青木幸弘・恩蔵直人(編)(2004)『製品・ブランド戦略 現代のマーケティング戦略①』有斐閣アルマ。
・及川卓也・曽根原春樹・小城久美子(2021/2022)『プロダクトマネジメントのすべて』翔泳社。
・朝野煕彦・中山正彦(2000)『新製品開発』朝倉書店。
・阿佐美綾香(2021)『ヒットをつくる調べ方の教科書』PHP研究所。
・今野浩・橋爪 大三郎(編)(1997)『製品開発論』日科技連出版社。
・近藤真寿男・近藤浩之(2012/2017)『成功する商品開発「買いたい」をつくる』BMFT出版部。
・星野嵩宏・上田雅夫(2018/2022)『マーケティング・リサーチ入門』有斐閣アルマ。
・西川英彦・廣田章光(編)(2012)『1からの商品企画』碩学舎。
・延岡健太郎(2002/2020)『製品開発の知識』日本経済新聞社。
(2)イノベーション関連
・近能善範・高井文子(2011)『コア・テキスト イノベーション・マネジメント』新世社。
・一橋大学イノベーション研究センター(2017)『イノベーション・マネジメント入門 第2版』日本経済新聞出版。
・丹羽清(2010)『イノベーション実践論』東京大学出版会。
(3)ブランド関連
・青木幸弘・岸志津江・田中洋(2000)『ブランド構築と広告戦略』日本経済新聞社。
・ケビン・レーン・ケラー(2015)『エッセンシャル戦略的ブランド・マネジメント』東京エージェンシー。
・田中洋(2017)『ブランド戦略論』有斐閣。
・デービッド・A・アーカー(1997)『ブランド優位の戦略―顧客を創造するBIの開発と実践』ダイヤモンド社。
・デービッド・A・アーカー(2011)『カテゴリー・イノベーション―ブランド・レレバンスで戦わずして勝つ』日本経済新聞社。
※その他,関連の参考文献を授業内で適宜紹介します。
その他特記事項
Respon又はManabaの小テスト機能を使います。