シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ファイナンス論 | 2024 | 秋学期複数 | 月4,木2 | 商学部 | 奥山 英司 | オクヤマ エイジ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-FN2-11XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ファイナンス分野の基礎について学びます。次の6分野を理論的に理解し、実際に計算や分析を行います。
前半は、次の3つのテーマについて学びます。(1)証券に関する基本的な知識をつける、(2)債券と金利の基本概念を理解する、(3)株式評価モデルに関する基本的知識をつける。
後半は、前半に学んだことをもとに、(4)証券投資、(5)企業金融、(6)デリバティブ、の3分野に関する基礎を理解します。
科目目的
金融学科では必修科目、金融学科以外では分野別専門科目に位置づけられています。
金融学科の学生は、マネー&ファイナンス入門の学習に基づいて、ファイナンスに関する基礎的な考え方を理解することを目的とします。また、3年次以降の学科選択科目につながる科目です。
金融学科以外の学生は、社会で必要とされるファイナンス分野の基礎を理解することを目的とします。
証券アナリスト試験や公認会計士試験にも関連する内容です。
到達目標
6つの学習分野(前半:証券市場の基礎、債券・金利、株式、後半:証券投資、企業金融、デリバティブ)に関する理論を理解し計算ができること、理論を応用し現実に起こっている事象の分析ができるようになることが目標です。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:この授業で学ぶこと・経済活動とファイナンスの関係
第2回 金融市場と金融機関
第3回 株式と証券取引所
第4回 株式取引と株価指標
第5回 債券と単利の利回り・複利の利回り
第6回 算術平均と幾何平均、将来価値と現在価値
第7回 内部収益率、利付債と割引債の利回り
第8回 利付債の利回り、割引債の利回り、スポットレート、フォワードレート
第9回 利付債の価格、スポットレートの推計、ディスカウントファクター、金利の期間構造
第10回 株価の分解、財務諸表、ROA・ROEの基礎
第11回 ROAとROEによる企業分析
第12回 ROAとROEの計算とROIC
第13回 配当割引モデルと残余利益モデル
第14回 前半まとめ
第15回 統計学の復習、証券投資の考え方
第16回 投資家の効用、リスク資産と無リスク資産
第17回 平均分散アプローチ、市場の均衡(CAPM)
第18回 分散投資、投資信託、機関投資家に求められること、パフォーマンスの評価
第19回 証券投資のまとめ
第20回 企業金融の基礎:企業の資金調達手段、モジリアーニ・ミラーの定理
第21回 MM定理の拡張(税金と倒産コスト、情報の非対称性)
第22回 企業価値の評価
第23回 M&A、配当政策、コーポレート・ガバナンス・コード
第24回 企業金融のまとめ
第25回 デリバティブとは、先物・先渡し取引
第26回 スワップ取引、オプション取引の基礎
第27回 オプション:二項モデル
第28回 後半まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業資料はmanaba掲載しますから、授業のポイントを理解して出席しましょう。また授業終了後に復習をして、理解を深めることも必要です。
毎回の資料に計算学習に関する練習問題を載せます。この練習問題を通じて、授業がどれくらい理解できているか判断ができます。それらを用いて自主学習を進め、疑問点については積極的に質問しましょう。理論の理解や現実への適用など、授業中の事例分析で学んだことについて、新聞などの記事を利用した応用学習も重要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 35 | 前半の学習内容(証券の制度や取引に関する基本的な理解、債券と金利の基本的な理解、株式評価モデルに関する基本な理解)について、計算と論理的な説明ができることを確認します。 |
期末試験(到達度確認) | 35 | 後半の学習内容(証券投資に関する基本的な理解、企業金融に関する基本的な理解、デリバティブに関する基本的な理解)について、計算と論理的な説明ができることを確認します。 |
平常点 | 30 | 授業中に行う小テストなどを評価します。基本的な理解・計算の確認をします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
授業で利用する資料はmanabaで配布します。
〔参考書〕
以下の文献を参考にします。その他も授業中に紹介します。
・伊藤・諏訪部・荻島(著)浅野・榊原(監)『新・証券投資論II』日本経済新聞社、2009年
・金子・佐井『証券アナリストのための数学再入門』ときわ総合サービス、2012年
・小林・芹田『新・証券投資論I』日本経済新聞社、2009年
・岸本・池田『入門・証券投資論』有斐閣、2019年
・佐野 証券アナリストのためのファイナンス理論入門』ビジネス教育出版社、2013年
・櫻井・須田『財務会計・入門─企業活動を描き出す会計情報とその活用法』、有斐閣アルマ、2017年
・田中・保田『コーポレートファイナンス 戦略と実践』ダイヤモンド社、2019年
・日本証券経済研究所編『図説 日本の証券市場』日本証券経済研究所、最新版
・ブリーリー・マイヤーズ・アレン『コーポレート・ファイナンス第10版(上)』日経BP社、2014年
・ブリーリー・マイヤーズ・アレン『コーポレート・ファイナンス第10版(下)』日経BP社、2014年
・ボディー・マートン・クリートン『現代ファイナンス論 原著第2版』ピアソン・エデュケーション、2011年
・ルーエンバーガー(今野他訳)『金融工学入門 第2版』日本経済新聞出版社、2015年
その他特記事項
ソフトウェアの使用有無:ソフトウェアの利用なし
復習が重要です。授業終了後に練習問題などを通じで理解度の確認をしましょう。