シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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証券投資論 | 2024 | 春学期複数 | 火1,金3 | 商学部 | 高橋 豊治 | タカハシ トヨハル | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-FN3-14XL
履修条件・関連科目等
2019年度以前入学生対象のWeb登録科目です。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業計画に従って、前半では投資のリスク・リターン、リスクの相互関係、ポートフォリオ・マネジメントなどについて,後半ではキャッシュ・フローの時間価値の概念を中心にして、証券投資にとって必要な基礎概念を、いくつかの応用例とともに学習します。
講義においては、概念的な説明だけでなく、できるだけ証券投資の現場でどの様な利用がなされているかという実例を交えた説明を心がけたいと考えています。
数学的な知識を前提とせず、より多くの学生が抵抗なく履修できるようにするつもりですが、証券投資には、ある程度の数学的知識は必須です。必要な数学や統計学の内容は、授業でも詳しく説明しますので、みなさんも積極的に学習するようにして下さい。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の商学部分野別専門科目として位置づけられていることから、この科目での学修を通じて、学生が証券投資理論を実務で利用できる水準で理解することを目的としています。
到達目標
この講義においては、証券投資を行なう際に必要な分析手法を学びます。
前半では,投資のリスクとリターンの概念を用いて,ポートフォリオ投資(ポートフォリオ・マネジメント)手法について,
後半では,キャッシュ・フローの時間価値の概念を用いて,債券投資・株式投資・企業評価に必要な手法について、
実際の証券投資の現場で利用できるようになることが目標です。
授業計画と内容
※本授業はすべての授業をオンラインで開講します。Cisco Webexを利用した同時双方向型オンライン授業を実施します。
ゲストスピーカーによる授業を予定しています。
【前半】投資のリスク・リターン、リスクの相互関係、ポートフォリオ・マネジメントについて
1.イントロダクション
2.投資のリターンとリスク
3.投資のリスクの相互関係
4.データによる分析(1) リスクとリターンの関係
5.ポートフォリオの投資収益率と個別資産の投資収益率の関係
6.ポートフォリオのリスクとリターンの関係
7.分散投資のリスク削減効果
8.3資産ポートフォリオのリスクとリターンの関係
9.データによる分析(2) 最適ポートフォリオ構築
10.ポートフォリオの分離定理とマーケットモデル
11.資本資産価格決定モデル(CAPM)
12.CAPMとその利用方法
13.シングル・ファクターモデルとマルチ・ファクター・モデル
14.まとめ(ポートフォリオ分析を中心に)
【後半】キャッシュ・フローの時間価値の概念について
1. イントロダクション
2. 割引率と時間価値 割引率、将来価値、終価係数
3. 複数キャッシュ・フローの評価と年金現価係数、年金終価係数
4. 株式評価モデル(1) 配当割引モデル
5. 株式評価モデル(2) .定率成長モデル、サステイナブル成長率
6. 企業価値評価方法(1) DCF法による企業価値評価
7. 企業価値評価方法(2) マルティプル法による企業価値評価
8. 債券の種類と債券評価方法
9. 債券価格と利回り
10. 裁定取引とスポット・レート、フォワード・レート、現価係数
11. 債券の価格変動リスク
12. 現価係数推計方法(1) 推計方法の基礎
13. 現価係数推計方法(2) 実データによる分析
14. まとめ(キャッシュ・フロー評価を中心に)
上記授業計画は、必要に応じて変更することがありますので、ご注意ください。詳細な日程・内容・配布資料等は、授業のwebsite (参考URLを参照)で順次公開しますので、必ず確認の上、授業に臨んでください。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
詳細な日程・内容・配布資料等は、授業のwebsite(参考URL参照)に掲示しますので、教科書の該当箇所や指定された教材を読んで、授業の準備をするとともに、授業に持参するようにしてください。また,授業中に提示した応用例にも必ず取り組んでください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 講義で学んだ内容を体系立てて整理し,実践的に活用できるよう理解しているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として、定期試験の成績により評価します(評価基準:講義で学んだ内容を体系立てて整理し,実践的に活用できるよう理解しているか。)。
ただし、授業時間内での発言・質問等、授業への貢献があった学生については、その貢献を点数化して定期試験の成績に加算します。また,積極的な参加者への特別なボーナスとして以下の2点を用意しています。
1)「ブルームバーグ・マーケット・コンセプト(BMC)※」を授業終了までに終了した場合,その得点を加算します(利用開始時に授業コードの入力が必要です。授業コードは初回授業時に案内します。)。
2) 空港投資への活用事例に取り組み,指定した課題に関するレポートを提出した場合,その得点を加算します。
体連諸君の「公欠届」は、可能な限り配慮しますが、必ず事前に担当者に直接提出してください。授業終了後の提出や直接提出しないものは、配慮の対象外とします。
詳細については、初回の授業時に説明します(初回授業終了後 manabaに掲載されるガイダンス資料も参照してください。)。
※「ブルームバーグ・マーケット・コンセプト(BMC)」は、Blomberg社の提供する金融市場の概要を学べる8時間のセルフeラーニング・コースです。中央図書館のレファレンスコーナーでの利用は認めていません(守れない場合は、成績評価上のペナルティがあります)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
シグマベイスキャピタル株式会社での取締役研究開発部長(1991年9月~1996年3月)としての(ポートフォリオ構築や債券分析、デリバティブ管理などの)システム開発,(Tokyo Swap Reference Rateに代表される)データ提供
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ポートフォリオ構築や債券分析、デリバティブ管理、金融データ加工・提供のノウハウを生かし,証券投資理論を実践に生かす授業計画と内容を設定します。また、守秘義務に抵触しない程度に、システム開発における各種エピソードの紹介も行います。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
使用しません。授業のwebsite(参考URL参照)を通じて資料を配付する予定にしています。
【参考書】
Elton, E. J., Gruber, M. J., Brown, S. J., & Goetzmann, W. N. Modern portfolio theory and investment analysis. 9th ed. John Wiley & Sons. 2014年 ISBN: 978-1118469941 (電子書籍が閲覧できます)
Z. Bodi, A. Kane, and A. J. Marcus, Essentials of Investments, 9th Global Edition McGraw-Hill/Irwin; 2012年 ISBN: 9780077148249
ボディー, ケイン, マーカス 『インベストメント』(上) (下) 日本経済新聞出版社 2010年 ISBN: 4532605024(上),4532605032(下)
俊野・白須・時岡『ファイナンス論・入門 -- イチからわかる証券投資と企業金融』有斐閣 2020年 ISBN 978-4-641-16570-0
大村・俊野 『証券投資理論入門』日経文庫 2000年 ISBN:4532108241
日本証券アナリスト協会編 『新・証券投資論 I.理論篇』 東洋経済新報社 2009年 ISBN:978-4532133726
日本証券アナリスト協会編 『新・証券投資分析 II. 実務編』 東洋経済新報社 2009年 ISBN:978-4532133733
日本証券アナリスト協会 編 『証券アナリストのための企業分析 第4版』 東洋経済新報社 2013年 ISBN:978-4492732953
藤林・岡村・河内 『Excelで学ぶファイナンス(2) 証券投資分析 改訂版』 きんざい ISBN:4322222218
金子誠一 『証券アナリストのための数学再入門』ときわ総合サービス ISBN:4887860137
この他,必要に応じて 授業中・websiteを通じて紹介する予定にしています。
その他特記事項
・詳細な講義内容と成績評価などについては、初回の講義時に説明しますので、受講希望者は必ず出席してください。初回講義を欠席すると、さまざまな不利益をこうむることになりますが、その責任は本人にあることを十分自覚してください。
・追加の講義資料は、授業のwebsite(参考URL参照)からダウンロードできるよう準備しますので、各自事前ダウンロードして、授業に持参するようにしてください。
・いかなる理由であっても、授業に出席できなかった人へのフォローは、授業のwebsite およびその関連website以外では行いません。
・授業についての質問(講義内容、成績評価方法などすべてについて)は、原則として、授業時間中またはオフィスアワーのみで受け付けます。ただし、全学メールアドレスからのルールに従ったメールでの質問に限り、例外として受け付けます(詳細はガイダンス資料を参照してください)。
・単位を取得するためには、必ず定期試験を受験する必要があります。
[ソフトウエアの利用]
Microsoft 365、オンライン授業参加に必要なCISCO Webex アプリ 以外の特別なソフトウェアは利用しません。
参考URL
https://toyohal.r.chuo-u.ac.jp/Investment/