シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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金融特論(スモールビジネスファイナンス) | 2024 | 秋学期複数 | 月2,木4 | 商学部 | 小野 有人 | オノ アリト | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-FN3-23XL
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業は四部構成です。
第一部では、コーポレートファイナンスの基礎的な概念と理論を中心に説明します。また、スモールビジネス(中小企業)に適用するうえでの有用性および留意点を説明します。
第二部では、日本のスモールビジネスの資金調達・運用構造を概観したうえで、個々のファイナンス手段別に説明します。
第三部では、スタートアップ企業、ベンチャー企業のファイナンスについて説明します。
第四部では、スモールビジネスファイナンスをめぐる新たな動きを説明します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の金融学科3・4年次の専門選択必修科目として位置付けられています。この科目での学習を通じて、学生が金融に対する認識を深めるとともに、スモールビジネスファイナンスに関する基礎的な概念・理論を習得し、時事的な話題を理解できるようになることを目的としています。また、商学部ディプロマ・ポリシーの<卒業するにあたって備えるべき知識・能力・態度>のうち、「企業などの財務活動や資産運用、金融機関の活動、それを支える金融の仕組みなど、経済活動において必要となる、金融の理論や実務を修得」することを目指します。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
(1) コーポレートファイナンスの概念、理論を用いてスモールビジネスファイナンスの特徴を考察できるようになる。
(2) 日本のスモールビジネスファイナンスの特徴を理解し、スモールビジネスファイナンスをめぐる様々な問題を考察できるようになる。
授業計画と内容
第一部 コーポレートファイナンスの基礎
第1回 スモールビジネスのタクソノミー
第2回 投資の基礎概念
第3回 投資の基礎理論
第4回 企業価値と企業の投資活動
第5回 企業の資金調達(1):MM理論、トレードオフ理論
第6回 企業の資金調達(2):情報の非対称性とエージェンシー問題
第7回 コーポレート・ガバナンス
第8回 小括:コーポレートファイナンスとスモールビジネスファイナンス
第二部 スモールビジネスファイナンスの特徴
第9回 スモールビジネスの資金調達・資金運用
第10回 金融機関借入(1):借入の種類、金利、返済方法
第11回 金融機関借入(2):金融機関の貸出技術
第12回 企業間信用
第13回 株式・社債
第14回 公的金融
第15回 現金保有
第16回 小括:スモールビジネスファイナンスをめぐる論点
第三部 スタートアップ企業、ベンチャー企業のファイナンス
第17回 スタートアップ企業、ベンチャー企業の資金調達
第18回 ベンチャー・キャピタル、エンジェル
第19回 スタートアップ企業のファイナンスの実例
第20回 小括:スタートアップ企業、ベンチャー企業のファイナンスをめぐる論点
第四部 スモールビジネスファイナンスの新たな動き
第21回 フィンテック・ビッグテック
第22回 クラウドファンディング
第23回 動産担保貸出(ABL)
第24回 資産証券化
第25回 事業承継
第26回 事業再生
第27回 小括:これからのスモールビジネスファイナンス
第28回 全体総括:スモールビジネスファイナンスに関する質疑応答
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | スモールビジネスファイナンスに関する基礎的な概念、理論、現状を理解しているかどうかを評価します。 |
平常点 | 30 | 授業時間中に小テストを実施します。小テストの総合成績により平常点が加算されます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストはありません。参考文献は、毎回の講義資料にて指示します。 マネー&ファイナンス入門を履修していない学生は、以下を随時参照することを勧めます。
藤木裕『入門テキスト 金融の基礎(第2版)』東洋経済新報社、2022年、ISBN: 978-4492654934
その他特記事項
・〔利用するソフトウェア〕
なし(Microsoft Word, Excel, PowerPointのみ)
・第二~四部は講義内容が変更となる可能性があります。