シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
景気変動論 | 2024 | 春学期複数 | 金5,金6 | 商学部 | 高島 浩之 | タカシマ ヒロユキ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-EO4-11XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
資本主義経済は、循環的変動を通して発展してきました。景気循環は一定の法則性をともなう周期的な運動形態です。授業では景気循環の体系的理解のための基礎理論を展開してゆきます。
景気は不況・回復・好況・恐慌の4局面を経過して周期的・循環的に変動します。そのうち好況から恐慌への転換点である恐慌に焦点をあて、恐慌の必然性について考察します。さらに資本主義経済の初期段階から独占段階への歴史的発展を背景に、恐慌の周期と形態変化について考えます。とりわけ政府の経済政策と独占資本の行動様式が景気変動にどのような影響を与えたかを検討したいと思います。
科目目的
本科目は、商学部 カリキュラム上の分野別専門科目経済法律系の選択科目(3~4年生対象)として位置付けられていることから、 この科目での学習を通じて、学生が経済活動に対する認識を深めるとともに、景気変動をもたらす諸契機に対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
到達目標
資本主義経済に固有の景気変動の形態とその原因を理論的に解明すること、景気変動・恐慌の体系的理解のための基礎理論を習得することを目的とします。
この授業で、学生が景気循環のメカニズを理解するとともに、現在の経済状況を客観的に分析する能力を高めることを目標とします。
授業計画と内容
授業は講義形式で行います。
講義内容は進捗状況により前後することがあります。
1.景気変動の諸類型
2.景気循環の成立とその特性
3.景気変動の形態変化
4.商品流通と恐慌の原基形態
5.貨幣恐慌
6.資本蓄積と雇用
7.再生産の条件
8.均衡蓄積率と過剰蓄積
9.蓄積基金の積立と投下
10.有効需要の構造
11.固定資本投資と過剰生産要因
12.貨幣還流の分析
13.過剰蓄積と不均衡の累積
14.過剰蓄積の限界
15.景気変動の諸理論
16.生産力発展のメカニズム
17.特別剰余価値の取得と新生産方法の導入
18.恐慌の必然性
19.利潤の生産条件と実現条件
20.資本の過剰生産
21.景気循環の諸局面
22.不況と回復
23.好況
24.恐慌
25.資本の集中と独占の形成
26.独占資本の行動様式
27.国家の経済過程への介入
28.経済成長と景気変動
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の終わりに「重要語句の解説」と「授業のまとめ」を行います。各自内容をテーマごとにまとめておいて下さい。 復習としてノートなどを参照し講義内容を整理して理解を深めておいて下さい。
自習時間は各回あたり概ね授業時間の倍を想定しています。毎回の自習時間を確保して下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 80 | 貨幣の機能と恐慌の可能性について論述できるか。再生産表式を用いて生産財と消費財の部門間均衡条件を導出できるか。新生産方法の導入が特別剰余価値の取得にあることを説明できるか。 以上の観点から評価します。 |
平常点 | 20 | 授業に対する取り組み姿勢。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
富塚良三「経済原論」有斐閣
富塚良三編「資本論体系第9巻 恐慌・産業循環」上・下巻、有斐閣
シャーマン・エバンズ「マクロ経済学」新評論
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし