シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラムA3(ビジネス改革とICTⅠ) | 2024 | 春学期 | 火2 | 商学部 | 堀内 恵 | ホリウチ サトシ | 3・4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-OI3-11XM
履修条件・関連科目等
2019年度以降入学生対象のWeb登録科目です。
「プログラム履修宣言」をする場合は、C plusより行ってください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
今日の利用者主体の経済環境においては、各種情報利用者が企業の情報システムに求める情報要求はますます変化および多様化しています。そのため、企業の情報システムには、当初想定していなかった情報要求に対しても適宜、柔軟に対応することが求められます。この対応においては、システムの設計段階で必要となる情報をすべて特定できるとする従来のアプローチには限界があることは明らかです。
この授業では、小売業,製造業,サービス業を対象とする仮想企業のビジネスプロセスを対象として、小集団のチームごとにそのビジネスプロセスを図式化・整理・可視化しつつ、一部情報技術を用いる具体化の経験をしてもらいます。そして、最終的に変化に柔軟かつ迅速に対応しやすい企業の情報システム化がいかに実現できるのかについての知識の習得を目指します。
具体的には、先駆的な企業で実践されている概念データモデルによる設計方法をとりあげます。複数の教材を通じて、ビジネスプロセスの分析からモデル設計にとどまらず、そのモデルに基づくコンピュータシステムの構築までの過程を学びます。
科目目的
プログラム科目に設置された講義科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置付けられていることから、資格取得や技能形成のための実践的な学習を通して、キャリアに直結する専門知識の習得を目的とします。
この授業では、概念データモデルの中でも特に広く理解されているREAモデルによって、ビジネスプロセスを図式化・整理の方法を学びます。仮想企業のビジネスプロセスを対象として、小集団のチームごとに何度か実際にモデル化および一部コンピュータとして構築する経験を積んでもらいます。そして、最終的に変化に対応しやすい企業の情報システム化がいかに実現できるのかについての知識の習得を目指します。
到達目標
① 現状のビジネスプロセスを図式化・整理する能力の育成
② 図式化・整理したモデルを最新のIT技術によって具体化する能力の育成
③ 変化に強い企業情報システム設計の基本的な理解の育成
④ 現状のビジネスプロセスの問題点を認識・解釈する能力の育成
⑤ 企業間の情報システム設計の基本的な理解の育成
⑥ チーム学習や報告会を通じてのコミュニケーション能力や気づき・内省する力の育成
授業計画と内容
1 ガイダンス:ビジネスデザイン論では何をどのように学習するのか
2 意味論モデルとしてのREAモデル
3 演習1:「仮想会社C魚屋の購買・販売ビジネス」のREAモデル化
4 演習2:「仮想会社シューズの靴の製造・販売ビジネス」のREAモデル化
5 UMLクラス図とREAモデル
6 マルチプリシティ・ゲーム:クラス図を作成に必要なマルチプリシティを学習してみよう
7 コンピュータ・プロジェクト1:クラス図からDB構築に必要なテーブル図への変換方法を学習してみよう
8 コンピュータ・プロジェクト2:テーブル図をもとにMS-ACCESSでデータベース・アプリを構築してみよう
9 コンピュータ・プロジェクト3:「仮想会社シューズ」のデータベース・アプリを構築してみよう
10 演習3:「仮想企業C学生寮の賃貸ビジネス」のREAモデル化
11 演習3作成したモデルの報告
12 演習4:「仮想会社東京ガラスアートの購買・販売ビジネス」のREAモデル化
13 演習4で作成したモデルの報告
14 まとめ:分析対象領域の特定からモデル化を経てアプリケーション構築に至る流れ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
下記の課題は、授業を効果的に受けるために各自が宿題として準備する課題です。第1回目のガイダンスで詳細についてお話します。
・課題1:取引と記号化(表象)についての簡単なクイズ(第1回目配布、10分程度の時間を要します)
・課題2:演習1で取り上げる「仮想会社C魚屋の購買・販売ビジネス」のREAモデル化(第2回目配布、30分程度の時間を要します)
・課題3:コンピュータ・プロジェクト2で取り上げる内容(第7回目配布、30分程度の時間を要します)
・課題4:コンピュータ・プロジェクト3で取り上げる内容(第8回目配布、30分程度の時間を要します)
・課題5:コンピュータ・プロジェクト4で取り上げる内容(第9回目配布、30分程度の時間を要します)
・課題6:演習3で取り上げる「仮想会社C学生寮の賃貸ビジネス」のREAモデル化(第10回目配布、60分程度の時間を要します)
・課題7:演習4で取り上げる「仮想会社東京ガラスアートの購買・販売ビジネス」のREAモデル化(第12回目配布、60分程度の時間を要します)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | ①課題提出(80%) 授業で取り上げるモデル化の方法を用いて、授業中での課題および宿題として出された課題における仮想企業の業務活動を適切にモデル化できるかによって評価します。 ②チームごとの課題提出(20%) チームごとの課題についての取組の状況、意見、積極性などによって評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
● 課題に関する解説は,授業時間内に解説を行います
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・ビジネスプロセスを図式化・整理するモデルを設計する際に,JAVA(オブジェクト指向プログラミング)の教育用途に開発された統合開発環境を用います.
・ビジネスプロセスを図式化・整理したモデルに基づくコンピュータシステム化の授業では,MS-ACCESS(データベース管理システム)を用います.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「テキスト」
教科書は指定しません。レジュメを配布します。
「参考文献」
依田 智夫 監修, 溝口 真理子・ 依田 光江 翻訳『ビジネスパターンによるモデル駆動設計』2007年 日経BP
その他特記事項
使用するソフトウェア
・教育用途に開発された統合開発環境(Blue-J)(入手方法は授業で説明).
・MS-ACCESS(データベース管理システム)(商学部ワークステーションから入手可能).