シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
課題演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 西村 純 | ニシムラ イタル | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ
書籍で学ぶワークルールの決め方
企業が「ヒト」を活用するためには、働く時間や報酬額などについてルールを設ける必要があります。企業には働くことに関する様々なルール(ワークルール)が存在し、そのルールのもとで労働者は労働サービスを提供しています。このルールには成文化したものもあれば、慣行として職場に根付いているものもあります。また、ワークルールが作られる方法も1つではありません。使用者(企業)が一方的に決める方法、使用者と労働者個人が交渉して決める方法、使用者と労働者の代表が交渉して決める方法など様々です。どの方法を好むのかは時代や国によって様々です。この講義では既存の書籍の輪読やディスカッションを通じて、日本や諸外国のワークルールの特徴やその決定方法に対する知見を深めます。
課題演習Ⅰ
課題演習Ⅰ(春学期)では、ワークルールの決定方法について日本や諸外国の特徴について、文献の輪読と討論を通じて学びます。また、外国の具体的な事例としてアメリカ自動車企業が取り組んだ職場のワークルール改革について、文献の輪読と討論を通じて学びます。
課題演習Ⅱ
課題演習Ⅱ(秋学期)では、日本のワークルールの決定方法の特徴を踏まえて、企業の人事部が取り組んだ改革について、文献の輪読と討論を通じて学びます。また、課題演習Ⅰで学んだことも踏まえて、グループでテーマを決めてレポートを作成してもらい、論文の書き方や発表の方法などについての習得も目指します。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
日本を含む様々な国のワークルールの特徴やその決定方法に関する基礎的な知識を修得し、現在日本が抱える人事管理上の課題について、テレビやネット情報よりも一段深いレベルで考察することができるようになることを目指します。また、自らの思考を文章にまとめ、他者と議論することができる能力を養うことも目指します。
到達目標
①ワークルールの形成方法に関する理解を深め、日本が抱える人事管理の課題解決の方向性について、主体的に考え、他者と意見交換できるようになること。
②ワークルールの形成方法に関する考え方や思想について理解し、その概要を自分の言葉で表現できるようになること。
授業計画と内容
春学期
1.オリエンテーション
2.「ジョブ」とは(労使の敵対的な関係の下でのワークルール形成)?
3.労使はパートナー(ヨーロッパが目指した労使が共同するための仕組みづくり)
4.敵対的な関係のもとでは無理が生じる(英米の苦労)①?
5.敵対的な関係のもとでは無理が生じる(英米の苦労)②?
6.企業の中でルールを作る(日本の特徴)
7.ディスカッション:ワークルールの形成主体とその手段について
8.アメリカ自動車産業に見るワークルール改革の試み
9.アメリカ自動車産業に見るワークルール改革①:賃金
10.アメリカ自動車産業に見るワークルール改革②:年功制
11.アメリカ自動車産業に見るワークルール改革③:チームコンセプト
12.アメリカ自動車産業に見るワークルール改革④:日本化の試みの帰結
13.ディスカッション:外国の実情からから日本を考えてみる
14.講義のまとめ
秋学期
1.オリエンテーション
2.ワークルールを作る主体としての人事部
3.人事マンはいかにして作られるのか
4.ケースで学ぶ日本企業の人事改革①:背景
5.ケースで学ぶ日本企業の人事改革②:企業戦略と人事
6.ケースで学ぶ日本企業の人事改革③:働き手への配慮
7.ケースで学ぶ日本企業の人事改革④:経営幹部の育て方
8.人事部に求められること
9.人事改革のプロセス
10.ディスカッション:ワークルール形成主体としての人事部の役割と機能
11.グループワーク①:グループ課題の設定
12.グループワーク②:プレゼン内容の検討
13.グループワーク③:資料の作成
14.グループワーク④:報告会
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 授業への参加、講義中のディスカッションへの参加、プレゼンの内容などに基づいて評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
取り上げる書籍は講義のなかで指示します。次のような書籍を取り上げる予定です。
課題演習Ⅰ
濱口桂一郎・海老原嗣生(2020)『働き方改革の世界史』ちくま新書.
篠原健一(2014)『アメリカ自動車産業』中公新書.
課題演習Ⅱ
有沢正人・石山恒貴(2022)『カゴメの人事改革―戦略人事とサステナブル人事による人的資本経営』中央経済社.
その他特記事項
〔募集人数〕
15名程度
〔募集方法〕
〇志望動機(エントリー時にC plusで入力)
〇面接試験
〔注意事項〕
欠席が多い場合は、単位認定できません。
〔国外実態調査〕
実施しません。
〔使用するソフトウェア]
ソフトウェアの利用なし