シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 西川 可穂子 | ニシカワ カホコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、環境問題のひとつである海洋プラスチック汚染についての演習を行う。
前半は,海洋プラスチック汚染の概要と発生源について学びます。主な発生源が都市部などの人の生活と結びついていることを詳しく調べた後,実際に近くの河川または海岸へ行ってプラスチックおよびマイクロプラスチックを回収して,写真撮影などによる記録とデータのまとめを行います。
後期は,前半で得たデータを元に解析を行い,どのような製品がプラスチック汚染の原因となっているのかを独自のデータから人口密度やプラスチック製品の消費動向から推測します。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
本科目では、環境問題のひとつプラスチックおよびマイクロプラスチック海洋汚染に関する問題を取り扱います。具体的に自分たちでフィールドワークを実施して,マイクロプラスチックを環境から回収します。そのデータを集計・分析します。どのようなプラスチックが河川や海にあるのかを実際に自分の目で確認した上で,その原因を推定していきます。
到達目標
本科目を終了後、学生は以下の分析手法を習得することを目標とします。
1 マイクロプラスチックの回収方法と記録法
2 調査デザインの方法
3 環境データの集計と分析方法
4 地理情報システムを使った分析
授業計画と内容
この科目は28回実施します。以下に各授業回の内容を示す。学生の学習進捗状況によっては、授業内容が前後することがある。
第1回 はじめに(講義全体の解説と授業の進め方、評価方法の説明)
第2回 海洋プラスチック・マイクロプラスチック汚染の概要
第3回 地域別海洋プラスチック・マイクロプラスチック汚染の現状
第4回 海洋マイクロプラスチック汚染の汚染源について
第5回 海洋マイクロプラスチック汚染の調査方法概要
第6回 マイクロプラスチック調査(1)フィールドワークの方法から精製まで
第7回 マイクロプラスチック調査(2)グループ分けと調査内容の確認
第8回 マイクロプラスチック調査(3)調査地点の選定と実施内容の確認
第9回 マイクロプラスチック調査(4)フィールドワーク 調査A地点
第10回 マイクロプラスチック調査(5)フィールドワーク 調査B地点
第11回 マイクロプラスチック調査(6)試料の調整とサイズ測定
第12回 マイクロプラスチック調査(7)試料の顕微鏡写真撮影
第13回 データ整理 エクセル
第14回 平均値の比較 まとめ
第15回 地理情報システム(QGIS)について
第16回 地理情報システムのダウンロードと基本動作
第17回 外部データの読み込みと分析
第18回 地域ごとの人口密度の表示
第19回 マイクロプラスチックの回収結果との比較
第20回 人口密度と回収データの相関分析
第21回 回帰分析
第22回 ジャーナルクラブ(1) 先行研究発表 マイクロプラスチック研究
第23回 ジャーナルクラブ(2) 先行研究発表 地理情報システム
第24回 外部データを活用した分析活用
第25回 グループワーク 課題抽出と検討項目の決定
第26回 グループワーク プレゼンテーション作成
第27回 グループワークの発表
第28回 総括 到達度チェック
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
フィールドワークの際,土曜日に学外で半日程度活動する場合があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 前半は,マイクロプラスチックのデータのまとめを提出する。後半は研究発表をしてもらいます。 データ分析の使い方が適正か、結果の解釈が合理的かといった点について評価します。 |
平常点 | 60 | 授業への参加意欲と習熟度を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
各学生はそれぞれPCを使用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書:山本義郎、藤野友和、久保田貴文共著、「Rによるデータマイニング入門」2015年
ISBN-13 ? : ? 978-4274218170 ISBN-10 ? : ? 4274218171
山田剛史、杉澤武俊、村井潤一郎 (共著) 「Rによるやさしい統計学」オーム社 ISBN978-4-274-06710-5
QGIS操作マニュアル
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/other/QGIS_manual.pdf
その他特記事項
使用するソフトウェアは、Microsoft Word, Excel, powerpoint, R, QGISになります。
また、実際にフィールドワークで川や水に入いり、砂土などを扱います。受講する方はこの点承知しておいてください。