シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 木5 | 商学部 | 髙岡 浩一郎 | タカオカ コウイチロウ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
商学・経済学で用いられる数学の入門
受講生と相談の上でテキストを選び,そのテキストの購読を通した学習および演習を行う。
〔進め方〕
毎週の本文発表担当者が、レジュメを基に前で黒板やホワイトボードを用いて担当部分の発表を行う。ほぼ毎回、演習の時間も設ける。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としている。
数学のスキルをつけることは、商学・経済学の様々な専門科目における理論的・定量的な分析の助けになる。
到達目標
春学期には、商学・経済学で用いられる数学の初歩について、ある程度使いこなせるようになることを目標とする。また秋学期には、その発展として
(1) 時間発展を伴う様々な現象を記述する数学ツールである、微分方程式の基礎
(2) ミクロ経済学の基礎
のいずれかについて、意義や応用の仕方を理解することを目標とする。
授業計画と内容
以下は、
・春学期に尾山大輔・安田洋祐『改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める』(日本評論社 2013年)
・秋学期に堀畑和弘・長谷川浩司『常微分方程式の新しい教科書』(朝倉書店 2016年)
をテキストとする場合の例である。他のテキストでは異なってくる。履修生が理解することを重視するために、実際の進行は前後する場合がある。
(春学期)
第1回:第1章 1次関数と市場メカニズム
第2回:第2章 2次関数と独占・寡占市場
第3回:第3章 指数・対数と金利
第4回:第4章 数列と貯蓄
第5回:第5章 1変数の微分と利潤最大化 (1) 微分の基本
第6回:第5章 1変数の微分と利潤最大化 (2) 関数の増減と最大・最小
第7回:第6章 ベクトルと予算制約
第8回: 第7章 多変数の微分と効用最大化 (3) 偏微分の基本
第9回: 第7章 多変数の微分と効用最大化 (4) Lagrange未定乗数法
第10回:第8章 行列と回帰分析
第11回:第9章 確率とリスク
第12回:第10章 積分とオークション
第13回:第11章 漸化式と経済成長
第14回:1冊目のテキストに関する総括・まとめ
(秋学期)
第15回:第1章 なぜ微分方程式を学ぶのか
第16回:第2章 微分方程式を学ぶための言葉
第17回:第3章 変数分離形と同次形 (1) 変数分離形
第18回:第3章 変数分離形と同次形 (2) 同次形
第19回:第4章 1階線形微分方程式
第20回:第5章 完全微分方程式
第21回:第6章 積分因子
第22回:第7章 定係数線形微分方程式 (1) 同次解
第23回:第8章 定係数線形微分方程式 (2) 非同次解
第24回:第9章 行列の指数関数 (1) 定義と性質
第25回:第10章 行列の指数関数 (2) 対角化による計算
第26回:第11章 定係数1階線形微分方程式
第27回:第12章 力学系としての微分方程式
第28回:全体の総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の予習・復習が必須である。また、毎週の発表担当者は事前に入念に準備し、分かりやすい説明を心がける必要がある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 輪読にきちんと参加しているか,またほぼ毎回行う演習においてその回の講義の基礎知識を習得できたかを,評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
春学期のテキストは
尾山大輔・安田洋祐『改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める』(日本評論社 2013年)
秋学期のテキストは、受講者と相談のうえで決定する。現時点では以下の3冊のテキストのうちのいずれかを考えている。
(1) 堀畑和弘・長谷川浩司『常微分方程式の新しい教科書』(朝倉書店 2016年)
(2) 渡辺隆裕『一歩ずつ学ぶゲーム理論―数理で導く戦略的意思決定』(裳華房 2021年)
(3) 梶井厚史・松井彰彦『ミクロ経済学-戦略的アプローチ』(日本評論社 2000年)
その他特記事項
〔利用するソフトウェア〕
Microsoft PowerPoint, Microsoft Excel, ウェブブラウザ