シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 金5 | 商学部 | 河邑 肇 | カワムラ ハジメ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-12XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
環境問題の経済学
ノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・ノードハウス教授の主著『気候カジノー経済学から見た地球温暖化問題の最適解』の批判的検討を授業の柱とし、日本における環境経済学の第一人者である吉田文和氏の『環境経済学講義』、ノードハウスの議論を方法的に乗り越えようとする斎藤幸平氏のベストセラー『人新世の「資本論」』などにも触れながら、数式によらない環境問題に対する経済学的アプローチについて学びます。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
環境問題の経済的・経営学的アプローチについて、基礎的理解を深めることを目的とします。
到達目標
環境問題の経済学的・経営学的アプローチに関する理解を基礎に、実際的な政策策定の手法を使いこなせる力量を身につけることを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 気候変動の起源
第3回 気候カジノへの入口
第4回 二つの湖のエピソード
第5回 気候変動の経済的起源
第6回 気候カジノの臨界点
第7回 気候変動による人間システムなどへの影響
第8回 農業の行く末
第9回 健康への影響
第10回 海洋の危機
第11回 ハリケーンの強大化
第12回 野生動物と種の消失
第13回 気候変動がもたらす損害の合計
第14回 気候変動の抑制ーアプローチとコスト
第15回 気候変動への対応ー適応策と気候工学
第16回 排出削減による気候変動の抑制ー緩和策
第17回 気候変動抑制のコスト
第18回 気候変動の抑制ー政策と制度
第19回 気候政策の変遷
第20回 気候政策と費用便益分析
第21回 炭素価格の重要な役割
第22回 国家レベルでの気候変動政策
第23回 国家政策から国際協調政策へ
第24回 最善策に次ぐアプローチ
第25回 低炭素経済に向けた先進技術
第26回 気候科学とそれに対する批判
第27回 気候変動政策にとっての障害
第28回 全体の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストを事前によく読んでおくこと。日頃から環境問題に関する政府や企業の動向などを新聞などの各種メディアでチェックすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | レジュメの到達点、議論への参加状況、論点の水準などを総合して評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
日常のレジュメ作成、議論への参加状況など、平常点で100%評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[テキスト]
ウィリアム・ノードハウス『気候カジノー経済学から見た地球温暖化問題の最適解』日経BP社、2018年(第1版第2刷)、吉田文和『環境経済学講義(岩波テキストブックス)』岩波書店、2010年、斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書、2020年。
[参考文献]
宮本憲一『環境経済学・新版』岩波書店、2007年、吉田文和『廃棄物と汚染の政治経済学』岩波書店、1998年他、適宜紹介します。
その他特記事項
〔募集人数〕
15名程度
〔募集方法〕
志望動機(エントリー時にC plusで入力)
〔国外実態調査〕
実施しない