シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅱ | 2024 | 秋学期 | 月5 | 商学部 | 久保 康彦 | クボ ヤスヒコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-12XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
日常生活からみた流通に焦点をあて伝統的理論と流通の最新動向までを理論と現状の両面から理解を深める。流通に興味がある人に流通の基礎をわかりやすく解説し深い学びにつなげていきます。わかりやすいというのは簡単とは違います。
(春学期)
商品はどこからどのようにして私たちの手元にやってくるのか知っていますか?私たちが商品を購入する店舗(例えばデパート、スーパーマーケット、コンビニエンス・ストア、専門店など)は様々ありますが、何が同じで何が違うのでしょうか?また、どのような戦略によって他店と競争しているのでしょうか?春学期はみなさんが関心のある流通に関する新聞記事や雑誌記事、あるいは研究論文を各自選んで、詳細を調べて報告を行い、課題や問題点を議論することで流通の知識を深めます。
(秋学期)
秋学期は春学期を踏まえてより理論的なアプローチで流通の社会的重要性から流通の役割、流通における組織間関係、卸売業の現状、さらには流通における情報化、流通における公共政策について書籍を輪読することで流通を理論側から学びます。理論を学ぶことで流通現象の理解をより深い洞察へとつなげていきます。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
この課題演習は流通をはじめて学ぶ人を対象に流通の現実を理解することを目的とします。現実を理解するために必要な理論を学び、実際の流通や商業活動の仕組みや社会的な役割などについて考えを深めることを目標とします。
到達目標
変化する現代流通における課題を商業経済論や流通論の視点から分析し、問題解決策を提案する力を涵養する。
授業計画と内容
課題演習では、春学期はみなさんが関心のある流通に関する新聞記事や雑誌記事、あるいは研究論文を各自選んで、詳細を調べて報告を行ってもらいます。 秋学期に1冊書籍を取り上げ輪読を行い、理解を深めます。報告方法については初回のガイダンス時にご説明いたします。
(春学期)
春学期は流通現場で問題となっているトピック(新聞記事や雑誌記事)を取り上げ、課題や問題点を議論する。
第1回:ガイダンス
第2回:(例)「コロナワクチンの供給問題」
第3回:(例)「回転すしチェーン店の鮮魚の卸売業参入」
第4回:(例)「「EDLP」と「ハイ&ロー」」
第5回:(例)「ドラッグ・ストアの現状」
第6回:(例)「百貨店の衣料品サブスクリプション」
第7回:(例)「総合スーパーの採るべき戦略」
第8回:(例)「ゾゾタウンは、なぜ送料を「自由化」したのか」
第9回:(例)「世界最強の小売企業ウォルマート」
第10回:(例)「中古住宅流通市場の問題点と今後の課題」
第11回:(例)「自動販売機におけるAI導入」
第12回:(例)「食品ロスをどのように無くすのか」
第13回:(例)「ダイエー、イオンのPBの歴史」
第14回:(例)「メルカリ、「ポストにポン」で狙う発送の新常識」
(秋学期)
秋学期は野口智雄著『入門・現代流通論』を輪読する。
第1回:夏休みの課題報告
第2回:第1章「流通の過去と現在」
第3回:第2章「流通の進化と逆襲」(前半1~3)
第4回:第2章「流通の進化と逆襲」(後半4~7)
第5回:第3章「流通の理論と実証」(前半1~3)
第6回:第3章「流通の理論と実証」(後半4~5)
第7回:第4章「直接流通化の動態」(前半1~4)
第8回:第4章「直接流通化の動態」(後半5~8)
第9回:第5章「小売業の発生と展開」(前半1~6)
第10回:第5章「小売業の発生と展開」(後半7~12)
第11回:第6章「小売業態化の理論」(前半1~3)
第12回:第6章「小売業態化の理論」(後半4~6)
第13回:第7章「ECとオムニチャネル」
第14回:第8章「流通の未来」
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(春学期)
常に流通に関するトピックスにアンテナを張り、気になる用語が出てきたら必ず調べておくこと。各回レジュメをmanabaに掲載します。各自目を通し課題や問題点を明らかにしておくこと。復習として、各授業回でどのようなことが議論され問題となったのか、毎回800字程度でまとめること。
(秋学期)
指定テキストを読解し、各回の要約各自で行う。プレゼン担当者は担当部分の要約、まとめを行い、質問が生じるであろう部分に関しては事前に下調べを行っておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 報告者の評価基準は、各回授業におけるプレゼン内容の明瞭性、要約の的確さ、報告態度などを参加者全員で毎回相互評価(点数化)と備忘録(各回の授業のまとめ)の評価、さらに私(久保)の評価をまとめ総合的に換算する。参加者は授業における授業参加度(発言、議論の活性化など)により評価します。 |
その他 | 20 | 14回の授業終了後にこの授業における自己評価表(振り返り)を提出して点数化していただきます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中にmanabaのrespon(アンケート機能)を使って、リアルタイム双方機能(チャット機能)を活用し、学生の反応を確認しながら授業を進めていく場合もあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
春学期
指定しない。各回レジュメをmanabaに掲載します。
秋学期
野口智雄著『入門・現代流通論』2019年 日本評論社
〔参考図書〕
石原武政・竹村正明『1からの流通論』 2019年 碩学舎
鈴木敏仁『アマゾンvsウォルマート』 2022年 ダイヤモンド社
清水洋『野生化するイノベーション』2019年 新潮選書
崔相鐵・岸本徹也編著『1からの流通システム』 2018年 碩学舎
その他特記事項
〔募集人数〕
15名程度
〔募集方法〕
志望動機(エントリー時にC plusで入力)
〔国外実態調査〕
実施しない
〔課題図書〕
パコ・アンダーヒル(鈴木主税・福井昌子訳)『なぜこの店で買ってしまうのか-ショッピングの科学-』[新版] 2009年 早川書房
キャス・サンスティーン(伊達尚美訳)『選択しないという選択』2017年 勁草書房
〔ソフトウェアの利用〕
なし