シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際投資論 | 2024 | 前期 | 金3 | 経済学部 | 吉田 健一郎 | ヨシダ ケンイチロウ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-NE3-53XX
履修条件・関連科目等
関連科目:外国為替論、国際金融論、国際経済学
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
近年国際投資フローは拡大を続け、時に金融危機を引き起こすなど、影響度は大きくなっています。国際投資は、株式や債券などの国境を越えた投資を指しますが、果たしてどのようなプレイヤーが、どのような意図をもって、どこで行っているのか。また、投資に関するリスクはないのか、世界経済や金融市場にこれまでどのような影響を与えてきたのか。本講義ではこうした諸点について、実務家の視点を通じて、学んでいきます。
科目目的
本講義を通じて「国際証券投資や国際直接投資の基礎知識を習得」し、「国際投資フローの全体像を俯瞰する力を身に付ける」ことを目的とします。
到達目標
上記の目的の達成のために、具体的には以下の目標を設定します。
(1)株式や債券、為替レートの変動要因が理解できる。
(2)国際投資フローが拡大してきた背景が理解できる。
(3)国際投資フローの拡大が引き起こしてきた諸問題が理解できる。
(4)国際投資フローの最近の潮流について理解できる。
授業計画と内容
【第1回】ガイダンス(講義の概要説明)
【第2回】国際収支統計の見方とグローバル・インバランス
【第3回】国際証券投資の基本1(株式投資、株価の決定要因とは?)
【第4回】国際証券投資の基本2(債券投資、その他投資、金利とは?)
【第5回】国際証券投資のリスクとリターン(国際分散投資について)
【第6回】国際証券投資と為替レート/ヘッジ手法
【第7回】事例①:金融機関の資産負債管理と国際証券投資
【第8回】直接投資とは何か?事例②:事業法人のビジネス戦略
【第9回】直接投資と経済発展、空洞化の問題と経済安全保障
【第10回】事例③:トルコの浮沈、アイルランドの成功
【第11回】事例④:英金融街シティの果たした役割、欧州債務危機と国際投資
【第12回】国際投資の拡大がもたらす問題
【第13回】国際証券投資の新潮流(ESG)と今後の展望
【第14回】講義の総括・確認
※講義内容は都合により変更する場合もありますので、予めご了承願います。
※授業時間の15分程度は質疑応答などの時間を設ける予定です。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | ・筆記試験とする予定です。 ・国際投資に関する基礎的なキーワードの理解と 本講義の到達目標に関する理解度により評価する 予定です。 |
平常点 | 30 | ・授業中のresponによる小テストやアンケートを予定しています。 ・授業への貢献度に応じて加点する予定です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
株式会社みずほ銀行(旧株式会社富士銀行)にて外国為替セールスディーラーとして勤務(1998年~2004年)ののち、みずほ総合研究所株式会社にて外国為替、商品市況、欧州経済担当エコノミストとして勤務(2004年~2020年)。うち2008年~2013年はロンドン事務所長として勤務しました。2021年以降は、株式会社日立総合計画研究所にて、欧米経済の分析に携わっています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
金融機関と事業法人の両方の立場から国際投資について論じる予定です。欧州債務危機やBrexitなど欧州経済の過去の事例研究も実施する予定です。
テキスト・参考文献等
授業で使用するレジュメを事前に配布します。
テキストについては特に指定は行いません。参考文献については授業中に適宜指定する予定です。