シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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貿易・国際金融クラスター演習 | 2024 | 後期 | 火3 | 経済学部 | 阿部 顕三 | アベ ケンゾウ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM3-53XS
履修条件・関連科目等
国際経済学を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
現在、世界には貿易の自由化の流れと貿易を制限しようとする保護主義的な流れが共存しています。日本はTPP11やEUとの経済連携協定(EPA)などによってさらなる貿易の自由化を推し進めてきています。日本の場合、戦後から1990年代まではGATTの多角的貿易交渉を通じて、また2000年に入ってからは2国間あるいは地域内での経済連携協定によって貿易の自由化が進められてきました。しかし、まだ高い貿易障壁が残されている産業もあり、貿易ルールを整備しなくてはならない産業もあります。
本講義では、これまでの日本の貿易自由化の方法を詳細に考察するとともに、残された課題や今後の自由化の方向性について学んでいきます。授業はゼミ形式で行います。テキストと参考文献や参考資料をもとに報告を行ってもらい、ディスカッションをします。
科目目的
日本の貿易自由化と今後の課題について学習します。
到達目標
一般的な貿易自由化のメリット・デメリット、これまでの貿易自由化の方式、日本の農業保護政策、貿易自由化と環境・安全などについて学び、貿易自由化の是非や今後の方向性について経済学の視点から評価することができるようになることが到達目標です。
授業計画と内容
1.貿易自由化のメリット
2.貿易自由化と産業構造の変化
3.貿易自由化と所得分配
4.GATT/WTOによる自由化の歴史と特徴
5.GATT/WTOによる自由化の経済効果
6.地域貿易協定による自由化の歴史と特徴
7.地域貿易協定による自由化の経済効
8.日本の農業保護政策
9.貿易摩擦と対応策
10.輸入産業の一時的救済措置
11.貿易と環境の関連
12.貿易自由化と環境
13.貿易と食の安全
14.総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告の担当の際にはテキスト、参考文献、参考資料などを読んで報告の準備をするとともに、報告がない時はディスカッションのための質問の準備すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 授業内容の理解度によって評価する。 |
平常点 | 80 | 授業への出席態度、報告の準備状況および内容などで評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
・報告用のPPTにコメントし、必要な場合は修正を行ってもらいます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
阿部顕三『貿易自由化の理念と現実』NTT出版、2015年。
参考文献と参考資料については講義中に紹介する。