シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火4 | 商学部 | 妹尾 剛好 | セノオ タケヨシ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕現場で使える管理会計と心理学
会計には組織「外部」の人々に役立つ情報を提供する「財務会計」と、組織「内部」の人々に役立つ情報を提供する「管理会計」があります。私の専門は後者の管理会計です。代表的な管理会計手法は予算であり、企業をはじめ、病院や自治体など、あらゆる組織の現場で用いられている非常に重要なツールです。管理会計はヒトや組織をコントロールするために活用されるものであり、その重要な理論ベースは心理学です。したがって、管理会計と心理学について研究することにより、将来どのような職業についても必要になる重要な知識を獲得できます。
(3年次)
演習Ⅰ・Ⅱでは複数のチームに分かれて自分たちで管理会計に関するリサーチ・クエスチョンを設定し、関連文献を調べた上で、フィールド・リサーチなどを実施し、その検証をしてもらいます。
(4年次)
演習Ⅲ・Ⅳでは卒業論文の執筆に向けて、演習Ⅰ・Ⅱで学習したことを踏まえ、管理会計に関するさらにレベルの高い研究を行ってもらいます。
【内容・注意事項】
毎回のゼミでは担当者を決め、報告してもらいます。報告者には効果的なプレゼンテーション、それ以外の方には積極的にディスカッションに参加することを求めます。
※ゼミの活動を最優先してもらいます。特別な事情がない限り、ゼミの欠席は認めません。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。
この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。このゼミは、現場で使える管理会計と心理学の専門知識を修得したうえで、他人にわかりやすく伝えられるようになることを目的とします。
到達目標
上記の科目目的を達成し、みなさんが管理会計と心理学を実際のビジネスで活用できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
※以下の計画は変更の可能性があります
演習Ⅰ(3年次前期)
第1回 ガイダンス
第2回 テキストの輪読・チーム報告(第5章)
第3回 テキストの輪読・チーム報告(第6章)
第4回 テキストの輪読・チーム報告(第7章)
第5回 テキストの輪読・チーム報告(第8章)
第6回 テキストの輪読・チーム報告(第9章)
第7回 テキストの輪読・チーム報告(第10章)
第8回 チームごとのリサーチ・クエスチョンの設定:個人報告
第9回 チームごとのリサーチ・クエスチョンの設定:議論とまとめ
第10回 チームごとの調査・分析
第11回 AチームおよびBチームの報告
第12回 BチームおよびCチームの報告
第13回 CチームおよびAチームの報告
第14回 全チームの報告
演習Ⅱ(3年次後期)
第1回 ガイダンス
第2回 合同ゼミに向けたAチームの報告:リサーチ・クエスチョン中心
第3回 合同ゼミに向けたBチームの報告:リサーチ・クエスチョン中心
第4回 合同ゼミに向けたCチームの報告:リサーチ・クエスチョン中心
第5回 合同ゼミに向けたAチームの報告:分析結果と考察中心
第6回 合同ゼミに向けたBチームの報告:分析結果と考察中心
第7回 合同ゼミに向けたCチームの報告:分析結果と考察中心
第8回 合同ゼミに向けた全チームの報告:プレゼン内容の完成
第9回 合同ゼミに向けた全チームの報告:最終練習
第10回 合同ゼミの振り返り
第11回 卒業論文の書き方の説明
第12回 卒業論文のリサーチ・クエスチョンの設定:前半チーム個人報告
第13回 卒業論文のリサーチ・クエスチョンの設定:後半チーム個人報告
第14回 全員の卒業論文計画報告
演習Ⅲ(4年次前期)
第1回 ガイダンス
第2回 卒業論文の書き方の復習
第3回 卒業論文のリサーチ・クエスチョンの決定:前半チーム個人報告
第4回 卒業論文のリサーチ・クエスチョンの決定:後半チーム個人報告
第5回 定量的研究方法の基礎
第6回 定性的研究方法の基礎
第7回 定量的研究方法の実際:因子分析
第8回 定量的研究方法の実際:回帰分析
第9回 定性的研究方法の実際:コーディング
第10回 定性的研究方法の実際:理論構築
第11回 卒業論文進捗に関するAチーム個人報告:リサーチ・クエスチョン中心
第12回 卒業論文進捗に関するBチーム個人報告:リサーチ・クエスチョン中心
第13回 卒業論文進捗に関するCチーム個人報告:リサーチ・クエスチョン中心
第14回 全員の卒業論文執筆計画報告
演習Ⅳ(4年次後期)
第1回 ガイダンス
第2回 卒業論文の書き方の最終説明
第3回 卒業論文進捗に関するAチーム個人報告:研究方法中心
第4回 卒業論文進捗に関するBチーム個人報告:研究方法中心
第5回 卒業論文進捗に関するCチーム個人報告:研究方法中心
第6回 卒業論文進捗に関するAチーム個人報告:分析結果と考察中心
第7回 卒業論文進捗に関するBチーム個人報告:分析結果と考察中心
第8回 卒業論文進捗に関するCチーム個人報告:分析結果と考察中心
第9回 卒業論文進捗に関するAチーム個人報告:内容の完成
第10回 卒業論文進捗に関するBチーム個人報告:内容の完成
第11回 卒業論文進捗に関するCチーム個人報告:内容の完成
第12回 卒業論文報告会:前半チーム個人報告
第13回 卒業論文報告会:後半チーム個人報告
第14回 卒業論文報告会の振り返り
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の予習・復習は不可欠です。それに加え、チーム報告の準備のため、同じチームのメンバー同士で、頻繁にかつ自主的に集まっていただきます。
そして、下記のような課外活動を予定しています。
・他大学との合同ゼミ(年3回程度、1回は福岡で実施予定)
・夏合宿(2泊3日)
・社会人講師による講演およびディスカッション(年5回程度)
・懇親会(年5回程度)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 平常点(チームや個人報告および論文の内容、ディスカッションへの貢献など)により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中に、クリッカーやmanabaのアンケート機能を使い、即時に学生の反応を把握しながら授業を進めていきます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
ジャンバルボ・ジェームス、ワシントン大学フォスタービジネススクール翻訳『管理会計のエッセンス(原著第7版)』同文舘出版、2022年(予定、変更の可能性あり)
加登豊・吉田栄介・新井康平編著『実務に活かす管理会計のエビデンス』中央経済社、2022年(予定、変更の可能性あり)
鈴木竜太・服部泰宏『組織行動:組織の中の人間行動を探る』有斐閣、2019年(予定、変更の可能性あり)
その他、年間で合計6冊程度(2万円弱程度)を購入してもらう予定です。
〔参考文献〕
同上。
その他特記事項
〔募集人数〕
15名
〔募集方法〕
〇レポート(manaba「レポート」利用)
〇対面式の面接試験
〔国外実態調査〕
実施しない
〔ソフトウェアの利用の有無〕
ソフトウェアの利用なし
現時点で特別な知識は求めませんが、管理会計は経営学や財務会計と関連が深いので、それらに関する授業を履修することが望ましいです。さらに、日商簿記検定2級の資格を取得することを奨励します。希望者がいる場合は、資格試験のための勉強会やサブゼミを開催します。
なお、日商簿記検定1級や税理士、公認会計士といったよりレベルの高い資格を目指すことも応援しますが、ゼミでの負担を軽減するなどの特別の配慮は一切しませんので、ご注意ください。