シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国際公共政策 | 2024 | 前期複数 | 月4,木2 | 経済学部 | 佐々木 創 | ササキ ソウ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-PB3-02XX
履修条件・関連科目等
特に設けませんが、公共・環境経済学科科目や国際経済学科科目を事前に複数履修していると、それらの科目の復習と経済学の広がりを理解できる
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義では、グローバルな世界における国際公共政策課題について、多種多様なアクター間の相互作用に着目し、政策(レジーム)が決定されるプロセスについて、経済学を中心として学際的に考察し、決定プロセスで活用される経済学の有効性と課題について体系的に理解することに主眼を置きます。
また、授業中の質問やディスカッション、任意提出の感想文など「授業に対する貢献」をとして平常点として加味し、教員と学生のインタラクティブな授業を目指します。
科目目的
現在の国際公共問題について、自ら課題を設定し、解決策となる政策やビジネス案などを経済学思考を用いて論理的に表現できるようになること
到達目標
1)国際公共政策研究の分析枠組みについて経済学を中心に、政策学、行政学、法学などの学際的に理解できる。
2)多種多様な問題領域における国際公共政策決定プロセスおいて活用されている経済学の有効性と課題について体系的に理解できる。
3)多種多様な国際公共問題から自ら課題を設定が出来るようになり、その解決策を提案できるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 国際公共政策って役に立つの?
第3回 国際公共政策の主要な政策課題
第4回 国際公共政策の新しい政策課題
第5回 国連と日本外交
第6回 人間の安全保障
第7回 開発援助政策
第8回 開発援助政策とSDG・ビジネス化
第9回 国際環境政策:バックキャスティングの成功例
第10回 国際環境政策:フォアキャスティングの失敗例
第11回 国際環境政策:新しい課題
第12回 国際エネルギー政策
第13回 国際資源政策
第14回 中間総括
第15回 ゲストスピーカーによる講義:サーキュラーエコノミー(学生の要望に応じて変更)
第16回 ゲストスピーカーによる講義:海洋プラスチック問題(学生の要望に応じて変更)
第17回 国際NGOの活動
第18回 日本のNGO・NPO
第19回 サービス産業の国際化
第20回 サービス製造業、環境サービス
第21回 シェアリングエコノミーとは?
第22回 シェアリングエコノミーの課題
第23回 国際通商政策の変遷
第24回 国際通商政策の課題
第25回 アジア市場の重要性
第26回 アジア市場の課題
第27回 学生プレゼンテーション
第28回 最終総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【予習】
参考文献以外に、各回テーマに沿った指定文献の準備学習、または関連講義の復習すること
【復習】
議事録(メモ)作成能力向上のため、本講義は毎回授業【後】にmanabaにレジュメを掲載します。各自作成したメモとレジュメを必ず目を通し、授業のポイントについて理解することが必須です。また、それに対して自らの考えや調べたこと、質問などを教員にメールすることで平常点として加算します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 50 | 下記参照 |
レポート | 50 | 下記参照 |
成績評価の方法・基準(備考)
【基本評価方法】
中間試験(50%)、期末レポート(50%)(50点満点/回×2回=100点)
(一回50点当たりの採点基準)
C=30以上35点未満(序論、本論、結論が明確であり、引用箇所、引用文献が明示されている引用文献が2冊以上あり自分の考えが述べられている)
B=35以上40点未満(C+引用文献が合計で3冊以上ある)
A=40以上45点未満(B+実現可能な政策・ビジネス提案がある)
S=45点以上(A+経済学的な深い洞察・分析の記載がある)
【加点方法】
下記の内容について、授業への貢献度合いに応じて基本評価方法に加点する
・出席は取らない。ただし授業中の質問・意見、授業後の感想文をメールで提出した場合、加点対象とする。期限は次の授業の前日まで。授業に貢献する内容に応じて、0~5点程度を基本評価方法の点数に加点。
・任意発表プレゼンテーション(0~50点/回)
自主的に学んだ国際公共政策に関連する意見等を、授業中にプレゼンした学生に対して、テストの点数を加点する。グループワークも可(点数/人数)。教員への事前相談も可。中間試験高得点者に依頼することもある。引用文献など、アカデミックマナーは必須(引用文献がないものは、コピペだけは評価せず)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
大手シンクタンク(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、2007年5月~2012年3月)にて環境政策立案のリサーチ業務・環境ビジネスの国際展開のコンサルティング業務、途上国の環境政策対話支援などに従事。現在、スタートアップ企業(㈱SUNUP)の社外取締役も兼任。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
理論と実証における経済学の有効性と限界について、授業で具体的な事例を提示します。
テキスト・参考文献等
テキストは使用しませんが、下記の参考文献は国際公共政策を掴むうえで必読です。
【参考文献リスト】
高阪章・編(2008)『国際公共政策学入門』大阪大学出版会
進藤 榮一(2010)『国際公共政策―「新しい社会」へ (国際公共政策叢書)』日本経済評論社
石塚勝美(2014)『[入門] 国際公共政策‐グローバル社会の貿易・貧困・環境・紛争』創成社
庄司真理子・宮脇昇・他編(2016)『改訂第1版新グローバル公共政策』光洋書房
また、各回ごとテーマに沿った参考文献を指定しますので、予習・復習も必要。