シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅳ | 2024 | 秋学期 | 火4 | 商学部 | 市村 誠 | イチムラ マコト | 4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF4-14XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
当ゼミでは、企業を分析していくことを目的としていますので、企業や経営を分析する切り口やツールをもつことが重要になります。したがって、商学部のカリキュラムにおける商学部スタンダード科目群や各学科専門科目群を学ぶことによって、そのうちの1つあるいは多く科目から得られる知見で、「分析の切り口」や「ツール」もつことが出来るかもしれません。それらを得ることはとても大切ですから、そのような視線で多くの科目を履修してみてもらいたいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
企業分析(企業戦略、財務分析、ステークホルダー(ESG、SDGsを含みます)の観点を中心に:現状分析と提案:バックキャスティング)
企業を財務、企業戦略そしてESG(環境・社会・コーポレート・ガバナンス)、SDGs(持続可能な会春目標)の観点から分析することをメイン・テーマとします。個々の企業はそれぞれ固有の特徴をもっていますので、その特徴を分析・評価することはとても重要です。しかしながら、同じ企業であっても分析の切り口によっては違った一面を見せることがままありますので、切り口(=分析手法)を明らかにした上で企業を分析することがとても重要になります。市村ゼミでは、様々な切り口(戦略、組織、人的資源、生産、販売、マーケティング、財務、歴史等)のうち、主に企業戦略、財務・経営数字、企業形態、コーポレート・ガバナンスの観点からの分析を試みてきました。すなわち個々の企業が持つ経営数字と数字に表れない質的な側面の双方をよりどころ・根拠として分析することです。今年度からはそれに加えESGの視点(環境・社会・コーポレート・ガバナンス)やSDGsがうたうようなバックキャスティング:たとえば2030年までに達成しなければならない目標が設定されたときに、それに向かって企業は今どのような個別計画・年次計画を立てるべきなのかを分析に含めていきたいと考えています。
なお市村ゼミは、結果の明解さやプレゼンの巧みさよりも「何故そうなるのか、どうしてそう言えるのか」というような論理的思考の過程や考察を重視する「プロセス重視」をモットーに活動しています。
○3年次のテーマ:グループ・ワークで企業分析の研究
グループ・ワークで個々の企業を分析・評価するフレームワークと分析の手法を学び、実際に企業を分析します。学期中のゼミ・サブゼミの時間を通じて、企業の分析・評価・戦略などに関するのテキストを学び、それによって企業戦略や経営数字に関する見方・考え方・知識を広げ、実際に企業が採った行動や戦略が結果として経営数字にどの様に表れるのか、現在進行している経営計画が実現したら経営数字にどの様にあらわれ評価されるのか、などについて議論していこうと考えています。
社会情勢にもよりますが、夏休み(9月上旬頃)と春休み(3月上旬頃)には、ゼミ合宿を行う予定です。ゼミ合宿では小グループによるグループワークによって事前に実際の企業の分析を行い作成したレポートをもとに発表してもらう予定です(夏合宿では1社分析、春合宿では2社比較分析)。
○4年次のテーマ:卒業論文の作成
3年次までに学んだことをふまえて、各自テーマを選定し、卒業論文を作成していきます。4年次のゼミ活動は卒論の経過報告が中心になります。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
企業を分析する能力を身につけることを主要な目的とします。財務、企業戦略そしてESG、SDGsの観点を中心に:現状分析と提案(バックキャスティングなど)側面を中心にアプローチし、企業を分析することによって、企業や事業が抱える問題の発見、問題解決の提案、企業の評価等ができるようになることを試み目指します。
到達目標
履修した学生の皆さんが、様々な視点から企業分析および評価・提案が行えるようになること、グループワークによって活動すること、活動に貢献できるようになることが最終的な目標です。
企業分析について
財務分析を学ぶ。
ESG,SDGsについて学ぶ。
有価証券報告書や統合報告書から、個別企業の特徴を把握し、論点・問題点を抽出し分析・評価する。
企業のデータベースを利用する。
レポートを作成する。
プレゼンテーションを行う。
グループワークについて
問題に主体的、自主的に前向きに取り組み、責任をもち他者と協働し一つのものを作り上げる。
適応力、判断力、コミュニケーション能力を身につける。
グループシナジーを発揮できるようになること。
授業計画と内容
(春学期)
第1回 オリエンテーション
第2回 発表とディスカッション(グループ1)
第3回 発表とディスカッション(グループ2)
第4回 発表とディスカッション(グループ3)
第5回 発表とディスカッション(グループ4)
第6回 発表とディスカッション(グループ5)
第7回 発表とディスカッション(グループ6)
第8回 発表とディスカッション(グループ7)
第9回 発表とディスカッション(グループ8)
第10回 発表とディスカッション(グループ9)
第11回 発表とディスカッション(グループ10)
第12回 発表とディスカッション(グループ11)
第13回 発表とディスカッション(グループ12)
第14回 グループ・ワークによる夏合宿準備1
夏休み中<夏合宿>(予定・未定)
(秋学期)
第15回 夏合宿の質疑補足
第16回 演習Ⅰ入ゼミに向けての活動1
第17回 企業分析講演会
第18回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループA班1)
第19回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループB班1)
第20回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループC班1)
第21回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループA班2)
第22回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループB班2)
第23回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループC班2)
第24回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループA班3)
第25回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループB班3)
第26回 グループ・ワークによる発表とディスカッション(グループC班3)
第27回 グループ・ワークまとめ1
第28回 グループ・ワークまとめ2
春休み中<春合宿>(予定・未定)
4年次
第1回 オリエンテーション(4年次演習の進め方ほか)
第2回 卒業論文作成上の全体的注意点
第3回 卒業論文の事前指導①(テーマおよび構成の提示)
第4回 卒業論文の事前指導②(テーマおよび構成の検討)
第5回 卒業論文の事前指導③(テーマおよび構成の調整)
第6回 卒業論文の事前指導④(テーマおよび構成の再提示)
第7回 卒業論文の事前指導⑤(テーマおよび構成の再検討)
第8回 卒業論文の事前指導⑥(テーマおよび構成の再調整)
第9回 卒業論文の事前指導⑦(テーマおよび構成の仮決定と序論の提示)
第10回 卒業論文の経過報告・指導①(本論の提示①)
第11回 卒業論文の経過報告・指導②(本論の提示②)
第12回 卒業論文の経過報告・指導③(本論の検討①)
第13回 卒業論文の経過報告・指導④(本論の検討②)
第14回 卒業論文の経過報告・指導⑤(本論の再提示と検討①)
<夏合宿>夏休み中(予定・未定)
第15回 卒業論文の経過報告・指導⑥(本論の再提示と検討②)
第16回 卒業論文の経過報告・指導⑦(本論の再調整と検討①)
第17回 卒業論文の経過報告・指導⑧(本論の再調整と検討②)
第18回 卒業論文の経過報告・指導⑨(本論の再調整と検討③)
第19回 卒業論文の経過報告・指導⑩(本論の再々調整と検討①)
第20回 卒業論文の経過報告・指導⑪(本論の再々調整と検討②)
第21回 卒業論文の経過報告・指導⑫(本論の再々検討と結論の提示)
第22回 卒業論文の最終段階 報告・指導①(結論の提示と検討①)
第23回 卒業論文の最終段階 報告・指導②(結論の提示と検討②)
第24回 卒業論文の最終段階 報告・指導③(結論の再提示と再検討①)
第25回 卒業論文の最終段階 報告・指導④(結論の再提示と再検討②)
第26回 卒業論文の最終段階 報告・指導⑤(仕上げとテーマ・構成の確定①)
第27回 卒業論文の最終段階 報告・指導⑥(仕上げとテーマ・構成の確定②)
第28回 演習の総括・まとめ
<卒業論文のゼミ提出>1月上旬
<第1回卒論発表会>2月下旬
<春合宿>3月上・中旬
<第2回卒論発表会・卒業コンパ>3月20日前後
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・ゼミとは別に毎週サブゼミを計画します(予定・未定)。
・夏休みと春休みにゼミ合宿を計画します(予定・未定)。
・ゼミ・サブゼミ・ゼミ合宿の時間以外に、発表の準備や学び・理解のために各自あるいはグループでの活動時間を要請します。
・最近の就活のスケジュールを踏まえると、ゼミ活動では3年次の1年間がとても大事な時間になるとおもいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ゼミ活動への貢献(盛り上げ力)100% この科目は演習科目ですので、ゼミ合宿を含め毎回の出席は必須になります。 その上で、ゼミでの貢献(発表レポートの作成、発表、発言、司会進行)、合宿での発表レポートの作成およびプレゼンテーションへの貢献を総合的に評価します。4年次の演習においては、卒論作成を中心に評価します。 なお当ゼミでは卒論を完成させることまでがゼミ活動であると考えておりますので、演習Ⅰ~Ⅳまで継続して履修する学生を希望します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間、授業時間外(その場合はアポイントメントをお取り下さい)、manabaをつうじてフィードバックやコメントを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaのResponの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト候補
企業分析研究会著『現代日本の企業分析』新日本出版社、2018年
河合忠彦著『日本企業における失敗の研究』、有斐閣、2019年
辻谷一美訳、グリーンウィルド・カーン著『競争戦略の謎を解く』ダイヤモンド社、2012年
川口宏之著『儲かっている会社を教えて下さい』ダイヤモンド社、2020年
冨田秀美著『ESG投資時代の持続可能な調達』日経BP社、2018年
矢部謙介著『決算書の比較図鑑』日本実業出版社、2021年
矢部謙介著『武器としての会計ファイナンス』日本実業出版社、2018年
参考書(過年度テキスト等)
山田英夫著 『ビジネスモデルのルール』ダイヤモンド社 2017年。
山口揚平著『企業分析力養成講座』日本実業出版社。
今枝昌宏著『ビジネスモデルの教科書 上級編』 東洋経済 2016年。
新日本有限責任監査法人編『会計士とアナリストの視点で見る!財務分析マニュアル』同文錧 2016年。
山根節著『ビジネス・アカウンティング』中央経済社。
その他特記事項
〔募集人数〕
15名
〔募集方法〕
〇レポート(manaba「レポート」利用)
〇オンライン面接試験
〇対面式の面接試験
〔国外実態調査〕
実施しない