シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅳ | 2024 | 秋学期 | 火3 | 商学部 | 舟木 律子 | フナキ リツコ | 4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF4-14XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語/英語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
スペイン語
授業の概要
このゼミでは、比較政治学の視点からラテンアメリカを中心とする新興国の政治を研究します。
3年生春学期は、比較政治学と社会科学の研究手法の基礎を学びます。
3年生秋学期は、ゼミでひとつリサーチ・クエスチョンを決めて、グループで比較研究を行います。同じテーマ設定のもと、各グループがラテンアメリカの一国を研究対象に選び、共通の問いに関して因果推論を行います。グループ研究の成果は、商学部プレゼンテーション大会、名古屋国際関係合同ゼミナールで発表します。
4年生春学期は、演習論文の作成に取り組みます。春学期中に、全員研究デザインの発表1回、先行研究報告1回の計2回はかならず実施します。各自の研究テーマは比較政治学の範疇に収まる限りにおいて自由です。演習論文でラテンアメリカ地域以外を研究対象としたい人も歓迎します。ただしその場合は、大学内外で積極的に地域の専門家の助言を求めるようにしてください。
4年生秋学期は、演習論文を執筆し、発表します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
社会科学の基礎、特に定性データの収集と分析方法を身につけ、グループ研究を通して他者との協働および主体的学修能力を育成します。また外国語運用能力やプレゼンテーション能力等を含むコミュニケーション力も同時に育成します。
到達目標
以下を到達目標とします。
・社会科学の研究手法の基礎的な考え方、特に定性的研究の考え方とプロセスを理解し、自分の研究に活用できる。
・日本語媒体だけでなく、インターネットと機械翻訳も活用しながら信頼性の高いラテンアメリカ現地情報を入手できるようになる。
・100人以上の聴衆の前で、印象に残るプレゼンテーションができるようになる。
授業計画と内容
〈3年生〉【春学期】
第1回 ガイダンス
※以降、全員が課題を読み、個人とチームでクイズに答えます。
第2回 比較政治学とは何か(テキスト第1章)
第3回 国家(テキスト第2章)
第4回 民主化(テキスト第3章)
第5回 民主主義体制の維持(テキスト第4章)
第6回 権威主義体制の維持(テキスト第5章)
第7回 内戦(テキスト第6章)
第8回 執政制度(テキスト第7章)
第9回 政党制度(テキスト第8章)
第10回 軍(テキスト第9章)
第11回 社会運動(テキスト第10章)
第12回 民族集団(テキスト第11章)
第13回 民主主義の質(テキスト第12章)
第14回 新自由主義改革(テキスト第13章)
※期間中、群馬県大泉町(南米形を中心とする外国籍住民が多数生活する自治体)への日帰り実態調査、国内で多文化共生に関わる当事者をゲストスピーカーとして招く場合があり、学習内容が前後したり秋学期に一部ずれ込むこともあります。
【夏合宿】ペルー・ブラジル国籍住民が多数生活する県(群馬・静岡・愛知・三重のうちいずれか)で、企業・自治体・市民団体への実態調査を実施します。日程は、9月に2泊3日です。
【秋学期】
第15回 チーム研究進捗報告(夏合宿の課題報告)
第16回 先行研究報告 前半チーム
第17回 先行研究報告 後半チーム
第18回 先行研究補完 全チーム
第19回 事例研究中間報告 前半チーム
第20回 事例研究中間報告 後半チーム
第21回 事例研究の修正 全チーム
第22回 比較事例研究としての再構成
第23回 比較事例研究→名古屋国際関係合同ゼミナールでの報告に向けた発表準備。
第24回 合同ゼミナール振り返り
第25回 事例研究→グループ発表
第26回 事例研究の修正→グループ発表
商学部プレゼンテーション大会に向けた発表準備。
第27回 研究協力者へのお礼と報告準備
第28回 チームレポート提出・概要発表
※学内外のプレゼンテーション大会の日程によって、上記スケジュールは変更になる可能性があります。
〈4年生〉【春学期】
第1回 卒論の書き方についてガイダンス
第2回 研究計画発表①
第3回 研究計画発表②
第4回 研究計画発表③
第5回 研究計画発表④
第6回 研究計画発表⑤
第7回 先行研究報告①
第8回 先行研究報告②
第9回 先行研究報告③
第10回 先行研究報告④
第11回 先行研究報告⑤
第12回 問題設定の文章化・引用注・参考文献の表記ルール
第13回 一次資料収集計画①
第14回 一次資料収集計画②
【夏合宿】ペルー・ブラジル国籍住民が多数生活する県(群馬・静岡・愛知・三重)で、企業・自治体・市民団体への実態調査と、卒論の一次資料の分析手法に関する課題文献を読んで、自分の資料を分析した中間報告します。日程は、9月に2泊3日で実施する予定です。
【秋学期】
第15回 一次資料分析結果報告①
第16回 一次資料分析結果報告②
第17回 一次資料分析結果報告③
第18回 一次資料分析結果報告④
第19回 一次資料分析結果報告⑤
第20回 卒論ドラフト発表①
第21回 卒論ドラフト発表②
第22回 卒論ドラフト発表③
第23回 卒論ドラフト発表④
第24回 卒論ドラフト発表⑤
第25回 卒論ドラフト修正発表①
第26回 卒論ドラフト修正発表②
第27回 卒論ドラフト修正発表③
第28回 卒論ドラフト修正発表④→締め切りまでに提出
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・夏合宿(9月予定)全員参加
・名古屋国際関係合同ゼミナールの準備・発表(3年次12月初)全員参加
・商学部プレゼンテーション大会の準備・発表(任意)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 詳細は以下の通りです。 |
成績評価の方法・基準(備考)
【3年次春学期】
A)個人準備度クイズ30%
B)チーム準備度クイズ30%
C)チームメンバー評価30%
D)健康管理&ゼミ活動への貢献度 10%
【3年次秋学期】
A)チームプレゼン30%
B)チームレポート30%
C)チームメンバー評価30%
D)健康管理&ゼミ活動への貢献度 10%
※学期中2~3回、チームメンバーに対する評価(協力的学習態度・主体的学習態度・対人関係構築能力等)・フィードバック票(メンバーが貢献しているところはどこか、どういう点を改善するともっと効果的なチーム研究ができるようになるか等)に記入してもらいます。記入内容は匿名で本人にフィードバックされます。
【4年次】
A)卒論研究プレゼンテーション30%
B)卒論中間研究課題 40%
C)ゼミでのディスカッションへの参加30%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業外でのプレゼン向けの資料・報告ペーパーについては、Manabaだけでなく、メールでも直接送ってください。受け取り後2日以内に確認してフィードバックします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〈テキスト〉
テキスト(3年生春学期のテキストはこの1冊とします)
久保慶一・末近浩太・高橋百合子『比較政治学の考え方』有斐閣 , 2016 ISBN 978-4-641-15031-7
〈参考文献〉
建林正彦・曽我健吾・待鳥聡史『比較政治制度論』有斐閣, 2008, ISBN 978-4-641-12364-9
※ 欧米先進国を研究したい人はぜひ読んでください
ゲイリー・ガーツ、ジェイムズ・マホニー『社会科学のパラダイム論争:2つの文化の物語』(西川賢・今井真士 訳)勁草書房, 2015, ISBN 978-4-326-30242-0
※方法論について詳しく知りたい人はぜひ読んでください
上記、全て新品定価で買うと、8000円程度です。参考文献は図書館でも借りられます。
その他特記事項
〔募集人数〕
20人
※中南米、アジア、アフリカ、中東、東欧、ロシア等の国や地域、欧米先進国の民族問題、日本国内の多文化共生の現状に興味のある方、奮ってご応募ください。
〔募集方法〕
レポート(manaba「レポート」利用)
〔国外実態調査〕
実施しない
参考URL
担当の舟木が大学生の頃の話を書いたエッセイ:
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20151207.html
最近の研究について答えたインタビュー記事(英語です)
https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/2020/00002020/00000009/art00007?crawler=true&mimetype=application/pdf