シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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環境クラスター特殊講義 | 2024 | 前期 | 土2 | 経済学部 | 米田 篤裕 | マイタ アツヒロ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM3-84XX
履修条件・関連科目等
特にありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
この科目は、日本の環境問題や政策の経過、国際的環境規範の動向や企業が環境保全に取り組む考え方を整理します。さらに、作業の方法に関連する理論や、科目目的に必要とする経緯と理論や規範的な説明ほか周辺知識について説明します。最近の企業事例などについては、プロジェクトなどの環境審査、内部監査、リスクマジメント、ファイナンスなどの考え方から、取組を説明し受講生の理解の一助とします。
受講生は、統合報告書などから関心のある環境負荷削減に貢献する新たな事業など、環境保全に関する事例についての資料からの情報を積み上げ、これらに基づき、各自が設定した課題・問題意識について、見解を整理してレポートにまとめ、報告してもらいます。
科目目的
本科目の到達目標は、営利企業の環境保全活動と環境保全に関する新市場創造の様子を確認し、同様な関心を持つ受講生によるグループ内での議論を加えて最終報告までまとめあげることを目的とします。
到達目標
グローバルな市場で活動する企業は、社会的責任を認識し、自発的に協働して地域や国の社会的な課題の解決を図っていく行動を進めています。とくに、環境保全については、従前のコンプライアンスに加えて、環境負荷を削減する新たな事業としてイノベーティブな市場の創出をすすめ、その情報を公開して、企業が中長期的な価値創造をどのように構築しようとしているかを語っています。この科目は、受講生が、経済学の理論、とくに公共政策の考え方を踏まえて、企業の行動の事例について、企業が公表する報告書などの資料分析を行いながら、企業の自然環境への働きかけという行動について理解を深めることを到達目標とします。
授業計画と内容
1. 講義全体について 基礎的説明① 循環型経済、経済学のアプローチ 、環境保護と環境保全、
2. 基礎的説明② 企業の社会への働きかけ、統合報告書、企業の社会的責任 ESG体系(scheme)
3. 基礎的説明③ 国際的規範 持続可能な発展 と 循環型経済のポイント
4. 基礎的説明④ 企業の自発的行動への経済学的関心 カーボンニュートラルについて
5. 基礎的説明⑤ 統合報告書の考え方 と 企業の動向
6. 中間報告会 個別課題の確認 ① とグループ分け
7. 事例説明;グローバル化企業の活動と社会への働きかけ① 資源の効率的利用と循環型経済
8. 事例説明;グローバル化企業の活動と社会への働きかけ② 新しい市場の形成 イノベーション
9. 中間報告会 個別課題と最終課題の再確認 ② グループの確定
10. 企業の社会的課題への取り組み① ステークホルダーの企業への期待と企業に対する評価
11. 企業の社会的課題への取り組み② 新しい価値による市場開拓
12. 事例資料の整理① 最終課題の整理方針の再確認
13. 事例資料の整理② 最終課題の検討結果報告の準備と説明補強材料の確認
14 報告会 最終課題の検討結果の結果への報告
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
時間内で所用な作業が終わるようにします。
関心のあるテーマについては、各自が一層検討されることは、奨励します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 各自の個別課題設定とその評価 が60%、同様な関心を持つグループでの最終課題の設定とその評価 が40% |
成績評価の方法・基準(備考)
参加された方の関心によって、最終課題の設定が異なってきます。グループ化の際に、評価に無理が無いように調整します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
環境を保全する新たな事業提案を行う企業の動向につき、報告書などから情報を得ます。得た情報をもとに、関心とそれに基づく調査結果をまとめてもらいます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
合理的理由で面談授業に参加できない受講生は、対応を致しますので、お申し出ください。
配布資料・参考資料は、manabaで共有します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
事例の資料は各講義時に提供します。日本応用経済学会 (監修), 青木 玲子, 田中 廣滋,林 正義, 大住 圭介 (編集)『トピックス応用経済学II:公共政策,財政,イノベーション (応用経済学シリーズ) 』 勁草書房 ほか 関連資料は授業の際に紹介します。
その他特記事項
授業時間の活用を図ります。関心のある受講者が、追加して、資料収集など情報を得たい場合はご相談に応じます。