シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際教養演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 月5 | 商学部 | 新井 裕 | アライ ユタカ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-01XS
履修条件・関連科目等
3、4年次配当の事前登録科目です。
国際教養演習Ⅰ・Ⅱはセット科目です。
1、2年次にドイツ語を学習していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/ドイツ語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ゼミのテーマ:地球の壊し方とその解決策
ロシアによるウクライナ侵攻で、西欧の社会が大きく変わりました。多くのエネルギーや食料をロシアに依存してきたドイツや他の国々も転換を余儀なくされています。これは北半球に限ったことではありません。同時に気候変動によって地球全体が新たな世紀を迎えています。これまでの発想を変えて、化石燃料に頼らない世界、エネルギーシフトを目指す市民の可能性を探ります。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
この科目は、世界の言語、歴史、文化などに関する知識を深め、それらと関連があるビジネスや社会活動について学習し、将来、多様な言語・文化背景をもつ人々と協働するために必要な姿勢やスキルを身に着けることを目的としています。
可能な限り深く文献を読み、できるだけ具体的な例に向かいあって世界と交流する機会を築くことなどをこの科目の眼目とします。
到達目標
世界はますますグローバル化し、これまでに想像もできなかったような新しいフレームが次々に姿を表しています。もちろん国境ごとに描かれていた旧来の地図は消えてしまいました。
バルセロナではじまっている住宅再公営化の波、シェーナウで注目される電力の自前化、ノイシュタットのフルーツガーデンのコモンズ化、ウィーンの飲料水の無料提供など、これまで考えつかなかったような発想が次々に世界を、人々を変えています。
こうした現象は、ヨーロッパの歴史や文化的な背景を知ることなしには解明できません。
ヨーロッパ人との対話を繰り返し、彼らの主張を分析し、そのフィールドに立ち、共に議論することで自分とは何か、他者とは何なのかということの相互理解が可能となるでしょう。
このことによって日本独自の「ものさし」が、なぜ世界の間尺に合わないのかが見えてきます。
エネルギー問題、環境問題などで次々に新しい方向性を示すことのできるヨーロッパ。
将来像が描けないままでいる日本の社会。
これまで慣れ親しんだ思考や発想に別れを告げ、新しい世界を発見することが私たちの到達目標です。
授業計画と内容
【授業計画】国際教養演習
テーマ 内容・キーワード
第1回 自己紹介 ガイダンス・オリエンテーション
第2回 環境確認 ソフトウェアの確認、ネット環境の整備と双方向からの送受信の試み
第3回 収集案内 情報や資料の収集方法の確認 、課題発見の方法を紹介
第4回 分析方法 文献資料の取り扱い方、どのツールで、どこまで、どのように分析するのか
第5回 課題決定 個人またはグループで決定した課題・テーマを簡単に報告。(I)
第6回 課題決定 個人またはグループで決定した課題・テーマを簡単に報告。(II)
第7回 課題整理 グループでテーマを披露、質疑応答とフィードバック、方法論の確認(I)
第8回 課題整理 グループでテーマを披露、質疑応答とフィードバック、重複の回避(II)
第9回 課題整理 グループでテーマを披露、質疑応答とフィードバック、課題の深化(III)
第10回 課題発表 プレゼンテーション、質疑応答、議論の試み(I)
第11回 課題発表 プレゼンテーション、質疑応答、議論の試み(II)
第12回 課題発表 プレゼンテーション、質疑応答、議論の試み(III)
第13回 課題発表 プレゼンテーション、質疑応答、議論の試み(IV)
第14回 春学期の振り返り
(秋学期)
テーマ 内容・キーワード
第1回 事例紹介1 調査の成果と問題点
第2回 事例紹介2 調査の成果と問題点
第3回 事例紹介3 調査の成果と問題点
第4回 分析方法1 文献資料と調査を通じて浮かび上がった点
第5回 分析方法2 文献資料と調査を通じて浮かび上がった点
第6回 分析方法3 文献資料と調査を通じて浮かび上がった点
第7回 課題整理1 対象地域における課題
第8回 課題整理2 対象地域における課題
第9回 課題整理3 対象地域における課題
第10回 課題発表1 日本への応用の可能性(I)
第11回 課題発表2 日本への応用の可能性(II)
第12回 課題発表3 日本への応用の可能性(III)
第13回 課題発表4 日本への応用の可能性(IV)
第14回 秋学期の振り返りとまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 前期:報告の内容、形式、形態が精査される。 後期:報告書の内容、形式などが精査される。 |
平常点 | 50 | 授業中の積極性、共感性などが評価される。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
『地球を壊す暮らし方』
①著者:ウルリヒ・ブラント
②書名:『地球を壊す暮らし方』
③出版社:岩波書店
④出版年:2021年
〔参考文献等の一例〕
沢辺ゆり『アマガエルのドイツ便り』eブックランド
阿部謹也『物語 ドイツの歴史』中公新書
松本卓也『コモンの「自治」論』集英社
podcast「ドイツのメディアから」
その他特記事項
〔募集人数〕
15名
〔募集方法〕
〇レポート(manaba「レポート」利用)
〔ソフトウェア〕
Zoom, Skype等の交流ソフトを利用する
参考URL
podcast「ドイツのメディアから」