シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インターンシップ(金融エコノミストコース) | 2024 | 通年 | 月2 | 経済学部 | 吉岡 豊司 | ヨシオカ トヨシ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TR3-91XX
履修条件・関連科目等
「インターンシップ募集要項」に従い、選考に合格した者。金融業界に関心があることが望ましいが、金融業に就職を予定していない学生、資産運用に興味ある学生も歓迎する。粘り強く根気のある学生が望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
主に個人の資産運用における基礎的な知識、理論、ファイナンシャルプランニング、実践方法について学ぶ。講義の内容をもとにファイナンシャルプランニングの手法を使い、例えば、実際にリタイアメントプランニングをたてることなどで実践的に学ぶ。講義においては、予め指定された内容について予習をし、その内容を発表してもらい基礎知識とプレゼンテーションスキルを同時習得する。また、ケーススタディも行い、ディスカッションをしながら理解を深める。覚えるよりも"思考する講義やディスカッション、グループワークを中心に行う。
講義は平易かつ理解しやすいことを心掛ける。また、実務家である教員の経験から、金融業界の現状や将来性についても随時講義する。また、時間外で、就職活動を念頭において、ESの添削や面接の個別練習なども希望する学生には行う。
※産学協議会の分類上、「タイプ2」に相当します。
科目目的
自身の資産運用だけではなく、クライアントの資産運用のアドバイスできるようになるには、金融経済の知識、財務分析の知識のみならず、様々な知識が必要とされる。加えて、将来の就職を控えた学生にとっては、知識の多寡だけでなく、その分野に「適性」があるか否かを見極めることも重要である。専門的な知識を身につけること以外にも、金融や資産運用ビジネスに果たして自身が「適性」を有しているのか否かを自己分析できるような機会を与えたいと考えている。 金融ビジネスマンあるいは社会人として恥ずかしくない態度、思考法、コミュニケーシ
到達目標
資産運用における金融のスペシャリストの育成を目指す。金融業界で活躍できる内容だけでなく、就職後に多くの方が加入することが想定される「確定拠出年金」が有効活用できるようになることも目標とする。
授業計画と内容
1.オリエンテーション(なぜ資産運用が必要なのか、プレゼンテーションスキルとは)
2.投資の基本概念 -リスクとリターン-
3.投資の基本概念 -複利効果、リスク低減の考え方-
4.株式投資の特徴と留意点(1):株式の基本
5.株式投資の特徴と留意点(2):株式の投資指標
6.債券投資の特徴と留意点
7.投資信託の特徴と留意点
8.REIT投資の特徴と留意点
9.生命保険商品、預貯金、外貨建有価証券の特徴と留意点、為替
10.アセットアロケーションの考え方-最適な資産配分とは--
11.パフォーマンス測定-投資はうまくいっているのか
12.年金制度と退職金制度-是非活用したい確定拠出年金とは-
13.資産形成に有効な制度、その他の運用商品
14.ライフプランニングの考え方、リタイアメントプランニング戦略
15.プランニングのケーススタディ(1):人生100年時代のプランニング
16.プランニングのケーススタディ(2):リタイアメントプランニング
17.資産運用とマクロ経済指標 -投資家はどのような経済指標を見ているのか-
18.オルタナティブ投資の特徴と留意点
19.投資信託のレポートの読み方
20.投資に役立つ平均
21.経済状況とマーケットの動向の検証(1):国内経済状況とマーケット動向
22.実務研修の報告会
23.経済状況とマーケットの動向の検証(2):海外経済状況とマーケット動向
24.マーケットの見通し実践(1):経済指標とマーケット
25.マーケットの見通し実践(2):中央銀行の政策とマーケット
26。セルサイド、バイサイドの相違と日本の資産運用業界
27. 資産運用ビジネスや金融機関に求められる人材とは
28.まとめ-これからの資産運用ビジネスの展望と能力の活かし方-
上記の内容に加え、課題解決、クリティカルシンキング、コミュニケーション・スキルについても学ぶ。 上記の計画は、順不同になる場合もあるが、講義全体を通じて網羅的に行う予定。内容が一部変更になる場合もある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
夏季休暇中(8月・9月)にファイナンシャルプランニング事務所、資産運用会社等へのインターンシップ実務研修を行う予定。毎回、要点をまとめたレジュメを配布するので、次の授業までに必ず復習するとともに、予習として、シラバスを参照し、次回の授業に関する質問を最低でも3つは考えて授業に臨むこと。必要な先行研究や文献は与えられたテーマにより異なるが、それらも自分たちで探すことが勉強となる。
グループで課題に取り組むことが多いので、与えられた課題に対して各グループで充分準備をして講義やインターンシップに臨む
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | プレゼンテーション含む |
平常点 | 20 | 出席状況、授業態度、授業への積極的な参加等 |
その他 | 60 | 派遣先からの評価等 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポートとプレゼンテーション20%、平常点(出席状況、授業態度等)20%、派遣先からの評価等60%を目安とするが、インターンシップコースのため、通常の講義とは異なり、より総合的に評価する。出席は特に重要である。出席するだけではなく、授業態度や授業への積極的な参加が重要。また、グループワークや授業への貢献度も重要。
成果のフィードバックについては、インターン先の企業からの「評価表」を基礎に、教員との面談等を行う。
(*)いかなる理由であれ、夏季のインターンシップに参加できなかった学生の評価は「F」となる。(つまり、不完全履修、評価対象外ということです。)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
PC、タブレット等オンラインでの受講できる環境、パワーポイント等のプレゼンテーション可能な機器を使用します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・証券会社における資産運用コンサルティング業務
・資産運用会社における金融機関社員への経済・資産運用・金融商品等の研修業務
・ファイナンシャルプランナーとして個人のライフプランニング、ファイナンシャルプランニング等のコンサルティング業務
関連する具体的な職歴
1991年4月~1993年12月、大和証券株式会社勤務
1994年1月~2005年1月、ロイター・ジャパン株式会社(現リフィニティブ・ジャパン)勤務
2005年2月~ 吉岡総合FP事務所 ファイナンシャルプランナー、2019年10月~インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 嘱託コンサルタント兼務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
個人のライフプランニング・ファイナンシャルプランニングをベースとした資産形成・資産運用について、理論と実践を踏まえた授業を行います。さらに、経済動向、金融市場の動向の見方等、社会人として是非身に着けておきたい知識についても講義します。最終的に、学生自身が社会に出て実践できるレベルを目標とします。
テキスト・参考文献等
講義において、必要なテキスト、文献等を指定、もしくは紹介する。適宜レジュメも配布する。
講義の中で適宜紹介する予定。金融やファイナンスに関係のない文献も、社会人になるために必要なものはその都度紹介する。その都度、レジュメや関連資料を用いる。
また、講義はパワーポイント(プロジェクター)を使って行う。
その他特記事項
このコースは講義に出席することで金融、資産運用おける基本的な理論と実践方法はが習得できるうえ、キャリアデザインもできるような構成になっている。よって、毎回の講義に出席することが大前提である。講義に欠席・遅刻する可能性がある学生は履修しないでほしい。
参考URL
なし