シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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インターンシップ(国際ビジネス(商社)コース) | 2024 | 通年 | 木4 | 経済学部 | 早田 憲之 | ハヤタ ノリユキ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TR3-91XX
履修条件・関連科目等
基本的に国際ビジネスを志向する学生を対象とする。語学については英語はもちろん他言語についても学内授業(学外のコースも含め)履修し語学力向上に努めていること。また簿記、会計学、またはファイナンス理論を事前に若しくは並行して履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
商社を中心に国際ビジネスの現状を理解し実学として体得してもらう講座。世界的にもユニークな企業形態である商社が、幕末後先頭を切って日本の貿易を推進し、日本の国際化に一定の役割を果たしてきた。その後も時代の変化に対応し顧客から求められる機能を発揮して成長し続けてきた過程から、現在の存在価値までをレビューする。また今後の展開も含め、さらにボーダーレスとなっているバリューチェーンの中での付加価値を議論することになるので、必ずしも「国際」のみには拘らないが、広くグローバルベースでの機能と価値の創造を実現できるように常に考える姿勢を身に付けられるようにしたい。立派な社会人になるための気付きの機会となればと考える。
また授業の形式は、基本知識を得るための座学もあるが、学生には聴くだけではなく、よく考えた上でのアウトプット(双方向(bilateral)・多方向(multilateral)のコミュニケーション)を奨励する。
※産学協議会の分類上、「タイプ2」に相当します。
科目目的
商社を例にとって授業を進めるが、基本的には付加価値とは何であるかを理解すること、グローバルな視野と考え方を養い、健全な好奇心を磨くこと
到達目標
グループ討議を含む講義に加え商社数社でのインターンシップを通じて、
①商社の付加価値を理解するとともに、実社会での仕事とはどんなものかアイデアを得ること
②自分の頭で深く考える習慣を身につけ、人にわかる様に自分の考え方を説明できること
が目標。
授業計画と内容
下記を基本スケジュールとする(これは昨年に行った講義体系をもとにしたもので、進行状況・その他の理由により内容の変更はありうる)。これに加え、企業でのインターンシップが、夏休み以降春休みまでの期間に予定される。インターンシップ受け入れ企業は、昨年の実績から、豊田通商、双日、稲畑産業、岡谷鋼機、蝶理、伊藤忠テクノソリューションズ、ベルシステム24を予定しているが、具体的な日程は各社との調整で決定する。
第1回 自己紹介とコースオリエンテーション
第2回 国際情勢と世界経済
第3回 国際ビジネス1(貿易概論)
第4回 国際ビジネス2(貿易実務)
第5回 商社とは
第6回 商社の歴史
第7回 商社機能・役割の変遷
第8回 商社各社の概要1(総合商社)
第9回 商社各社の概要2(専門商社)
第10回 キャッシュフロー
第11回 ビジネスモデルの現状1(ケーススタディ:Business Process Outsourcing)
第12回 訪問企業分析(セグメント別分析)
第13回 訪問企業分析(中期経営計画・SWOT)
第14回 訪問企業分析(総括、企業に対する質問整理)
第15回 企業訪問インターンシップレビュー
第16回 ビジネスモデルの現状2(ケーススタディ:コンビニエンスチェーン)
第17回 自動車産業
第18回 ビジネスモデルの現状3(ケーススタディ:自動車ビジネス)
第19回 伊藤忠自動車部門の活動(伊藤忠自動車部門の現役部長による説明)
第20回 伊藤忠自動車部門の戦略についてのグループディスカッション
第21回 ファイナンスの基本(投資機関のファンドマネージャによる)
第22回 プライベートエクイティ
第23回 事業計画作成1(プロジェクトの特定)
第24回 事業計画作成2(プロジェクト内容の深掘り・精査)
第25回 事業計画作成3(定性・定量計画の確認)
第26回 事業計画発表
第27回 自由討論(ディスカッション)
第28回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎週講義資料は事前に配布するので、講義前に内容を把握しておくこと。
また適宜課題を与えるので、講義で学習したことを咀嚼し、必要な情報はインターネット、図書館、新聞などで取得した上で、自分の考えをまとめてもらい、次週にレポートとして提出、若しくは発表してもらうことがあります。その場合は、課題にもよるが、4時間の授業外の学習になります。
後期にはグループワークも行うので、チームのメンバーとのディスカッションも適宜実行してもらうことになります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 課題をよく理解しているか、深く考え、整理されているか、分かりやすく表現できているか |
平常点 | 40 | 授業への参加度、質問の頻度など |
成績評価の方法・基準(備考)
物事を整理して考える力とその考えをまとめて伝える(話す、書く)力を重視します。従い、毎回の授業における参加度合い、適宜(期末を含む)課題に対し提出してもらうレポートや発表・プレゼンテーションにより評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
提出物については、授業時間内に限らず、学内メールなどにて個別に指導・フィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
zoomの録画機能を利用した講義の復習、不明点の確認など。
zoomを活用したグループワーク。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
総合商社に34年勤務、約9年の海外駐在経験及び全世界への短長期出張を通じて国際ビジネスに従事していた。トレード実務から事業会社の経営まで担い、商社の付加価値の変遷を身をもって体験した。入社後は自動車や機械関連のビジネス経験を経て2009年から機械経営企画部長や執行役員秘書部長を歴任し、事業経営に精通している。
2015年からはコンタクトセンター大手のベルシステム24ホールディングスの役員として9年勤務、子会社経営、海外事業、経営企画、人事、法務コンプライアンス等の取締役・管掌役員を歴任。
関連する職務経歴は下記のとおり:
伊藤忠商事(株):1981年−2015年
海外駐在期間:1992年−1983年フランス、1990年ー1995年 パキスタン、2004年-2006年 中国
(株)ベルシステム24ホールディングス:2015年-2024年、取締役副社長執行役員(2024年1月現在)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
自身が実際に経験した商社ビジネスでの付加価値創造をベースに、商社活動の現状と将来の方向性を体系的に講義に反映しており、学生にとって納得性の高い講義内容を心掛けている。
テキスト・参考文献等
授業では基本的にテキストを使用せず、レジュメなどを毎週配布します。適宜課題図書を与えますが、学生自身に課題に対応した調査をインターネットなどで行ってもらうこともあります。