シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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インターンシップ(観光まちづくり(地域創生)コース) | 2024 | 通年 | 土2 | 経済学部 | 千葉 千枝子 | チバ チエコ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-TR3-91XX
履修条件・関連科目等
「インターンシップ募集要項」に従い、選考に合格した者。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>本講義では、観光まちづくり・地域創生の意義や目的、地域経営、観光地経営のための基礎的知識を習得する。国・自治体における観光政策や関連施策等に理解を深め、取り組み事例等を通じて、地域と観光のあり方を実践的に学ぶ。前期は座学において観光学の基礎を体得し、観光産業の営みについてを学び、アクティブラーニングの手法によって課題解決の手法などを導き出す。現地とオンラインで繋ぎ、意見交換をしながら、訪問準備を進める。これらを反復し身につけた上で、実地の職業体験プログラム(インターンシップ)に参加する。インターンシップは夏季休業期間に実施する。観光資源の磨き上げや観光ビジネス、観光プロモーションの実際に触れると同時に、地域おこし協力隊やNPO活動などに従事し地域に寄り添う人たちを通して、あるべき姿を追究する。後期は振り返りを行いながら、各分野で活躍する実務家や有識者らと意見交換や講話をもらい、自身の研究の糧とする。
※産学協議会の分類上、「タイプ2」に相当します。
科目目的
観光まちづくり・地域創生は、少子高齢化に伴う人口減や過疎化、財政難等、地方が抱える課題の解決に重要なテーマである。観光立国推進基本法施行後、インバウンドビジネスが日本経済の一翼を担うなど、グローバルな視座とローカルのそれは表裏一体であり、それらを俯瞰しながら地域をマネジメントできる人材・能力が求められている。本科目では、地域経済の発展をツーリズムの視点から取り組むことを念頭に、企画立案や折衝・プレゼンテーション能力を磨き、時代が求める高度観光人材像が自身のキャリアとリンクできるように導くことを目的としている。
到達目標
観光まちづくりの意義や目的、地域経営のための基礎的知識を習得し、観光政策や行政の施策等、先進事例について学び、理解を深める。これらを身につけた上で、実地の職業体験プログラムに参加して、観光資源の磨き上げや観光ビジネス、観光プロモーションなどの実際を知ることで、企画立案や折衝・プレゼンテーション能力の向上を到達目標とする。
授業計画と内容
1.オリエンテーション 「旅を仕事に」観光まちづくり(地域創生)コース概略
2.観光概論 観光とそれを取り巻く環境・観光の新潮流
3.観光産業論 観光産業のそれぞれ・関連企業ならびに業界研究
4.観光政策論 国・自治体における観光政策の重要性
5.観光まちづくりの事例研究①(地域おこし協力隊の役割とその事例)
6.観光まちづくりの事例研究②(第3セクター方式の仕組みとその事例)
7.国内旅行実務 観光関連産業(宿泊・交通・旅行業等)の基本と実務、観光関連法規
8.国内旅行実務 六次産業化や着地型旅行商品等における地域創生の手法
9.観光プロモーションの実際 観光関連出版物・市民参画型ボランティアガイドの運営等
10.ホスピタリティ産業に求められる人物像・ビジネスマナー
11.プレゼンテーション基礎 プレゼンテーションの手法・基礎知識
12.地域研究(訪問地の基本情報・主要産業と観光について知識を深める)
13・フィールドワークにおける心構えと諸準備
14.インターンシップ(職業体験)の目的と課題の整理、パワーポイント作成上の論点の整理と課題解決のための方策ならびに提言に向けた準備
15.中間まとめ(自己管理・成果目標の設定、現地アンケート等の定量的調査策定等)
<インターンシップ実践>
16.インターンシップの成果報告と課題の整理
17.コミュニティ・ベースド・ツーリズムの基本
18.国際観光論 国際観光の基礎知識、わが国のインバウンド政策
19.観光資源論 観光資源の基礎知識 観光資源の磨き上げ(国内事例)
20.レジャー・リゾートビジネス論 レジャー・リゾートビジネスの基本、歴史的変遷と今後の展望
21.ゲストスピーカーによる講義① 地域創生における国内事例(自治体の観光政策)
22.ゲストスピーカーによる講義② CBTにおける海外事例(政府観光局の観光政策)
23.プレゼンテーションの基本について
24.プレゼンテーションの準備①(調査研究の整理、現地実践の成果とSWOT分析・発表準備)
25.プレゼンテーションの準備②(パワーポイント作成)
26.プレゼンテーションの準備③(台本作成・発表練習)
27.プレゼンテーション発表練習(リハーサル)
28.成果発表会(インターンシップ報告会・まとめ)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
地方において実際に、地域経営の担い手のもと職業体験(実地研修)を行う。滞在にかかる費用(往復交通費や宿泊費、食事代等)は自己負担となる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 10 | 4000字程度のレポートを課す。内容、字数および体裁などを10点満点で評価する。 |
平常点 | 10 | 毎回授業でレスポンスカードの提出を求める。 |
その他 | 80 | 中間(現地)プレゼンテーション(40点)ならびに最終プレゼンテーション(40点)で総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
現地職業体験プログラムに参加できない場合は、特段の理由を除いて評価の対象とならないので注意すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
PBL型授業を中心とする。ディスカッション、グループワークには積極的に参加すること。授業におけるICTの活用方法については都度、指示する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
教育ICTを活用、導入するため、各自、環境整備に努めること。主にグループワークやディスカッション等を行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
淑徳大学 経営学部 観光経営学科 学部長・教授
1988年、中央大学 経済学部 産業経済学科 卒業。富士銀行(現みずほ銀行)に雇用機会均等法1期生として入行。シテイバンク勤務を経て1990年、日本交通公社(現JTB)に入社。団体旅行の企画立案・営業・添乗業務等を行う。1996年、有限会社千葉千枝子事務所を設立。運輸・観光全般に関する執筆・講演、TV・ラジオ出演などジャーナリスト活動に従事する(現在に至る)。2006年、特定非営利活動法人交流・暮らしネットを創設、2014年から理事長(現在に至る)。東京成徳短期大学、城西国際大学、横浜商科大学などを経て、2016年から淑徳大学 経営学部 観光経営学科 教授に就任。2018年から淑徳大学 経営学部 学部長(現在に至る)。東京都・岩手県・青梅市・片品村など自治体の観光審議会等の委員・会長を務めており、神奈川県・沖縄県の委員も歴任。日本記者クラブ、日本観光研究学会、日本旅行業女性の会等所属。中央大学では2014年から兼任講師を務め、輩出したOB/OG会が交流会「千葉チルドレンの会」を定期開催している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
・観光ジャーナリストとしての25年来のキャリアをもとに、「観光とメディア」、「パブリック・リレーションズ」などの授業を現在、本務校で担当しており、本科目においては観光プロモーションの実際を、具体的事例を以て授業に取り入れる。
・旅行会社に在職した経験や知識、ならびに総合旅行業取扱管理者、旅程管理主任者(有資格者)の資格取得における教務経験を活かし、旅行業を中心とした観光関連産業の概要や課題、観光関連法規などを、授業のなかで取り入れる。
・銀行に在職した経験や知識を活かして、地域経営における金融機関(地銀や信金など)の果たす役割、財政面での課題や支援のあり方について、授業のなかで取り入れる。
・自治体の観光にかかる委員歴任の経験や知識を活かして、都庁や県庁、市町村役場など自治体職員等における観光まちづくりや地域経営へのたずさわりについて、授業のなかで事例紹介等を行う。
・NPO法人運営の経験や知識を活かして、観光まちづくり、地域創生における市民活動のあり方について、授業のなかで事例紹介等を行う。
テキスト・参考文献等
レジュメ・資料を毎回配布する
【参考文献】
千葉千枝子著:第一法規「レジャー・リゾートビジネスの基礎知識と将来展望」2022年3月発行
ISBN 978-4-474-07784-3 C0065
共著:山口一美編著 創成社「ハワイ読本 ー日本人がハワイを好きな理由ー」2023年10月発行
ISBN-13 :978-4794470881
共著:千葉千枝子編著 建帛社「観光経営学入門」2024年8月発行予定
ISBN 978-4-7679-4800-3
千葉千枝子著:学芸出版社「観光ビジネスの新潮流」
千葉千枝子著:東洋経済新報社「JTB旅をみがく現場力」
共著:JTB総合研究所「観光学基礎(第8版)」
共著:第一法規「自治体職員のための観光政策立案必携」
共著:朝倉書店「観光の事典」