シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 渡邉 浩司 | ワタナベ コウジ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
(1)1年以上のフランス語学習歴があること。
(2)フランス文化に関心があり、フランス語の学習に意欲があること。
(3)授業を欠席する場合は、事前に連絡して下さい。
(4)4年次に演習論文(卒業論文)を書く意欲があること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
「フランス文化論」をテーマにしたこの語学ゼミでは、フランスに関心を持つ学生を対象とし、フランス語の運用能力の向上に努めるとともに、フランスの文化と社会について深く学びます。
2年次から3年次までの2年間では、フランス人の「生活様式」と「思考様式」についてフランス語で書かれた教科書を用い、フランス文化の様々な側面について考察します。その際、日本の文化との共通点や相違点に注目するのは、これまで当然のことと考えてきたものを相対化し、国際的な視野を養うことにつながるからです。フランス文化についての理解を深めてもらうため、ゼミでは担当教員がこれまでに留学・引率・在外研究などで実際に体験した話を紹介します。
フランス語の運用能力については、教科書の輪読と会話練習のほかにも、フランス語検定への挑戦により、レベルの向上を目指します。可能であれば、フランス語圏からの留学生との交流の機会を持ちたいと思います。
科目目的
フランス人の「生活様式」(Manières de VIVRE)と「思考様式」(Manières de PENSER)を題材にした『La Culture française : Lecture & civilisation』(アルマ出版)を教科書として使い、フランス語で書かれた短い文章を読むことに慣れ、書き言葉のフランス語の文体的特徴の基礎を学ぶとともに、フランス語文法を復習し、同時にフランス文化の様々な側面を一緒に学んでいきます。
「演習1」(2年次)では教科書の前半「生活様式」(全14課)、「演習2」(3年次)では教科書の後半「思考様式」(全14課)を取り上げます。フランスの料理から家族、政治、宗教にいたるまで、全課を通して28の題材に触れることで、フランスの文化と社会について深く学びます。
到達目標
教科書の各課は、1)フランス語で書かれた読解用テキスト、2)テキストの理解を確認するための練習問題と文法項目、3)テキスト中の情報を説明・補足する資料の3つからなっています。そのため、毎回の授業では、1)教員が難しい点を説明しながらゼミ全体でテキストを読み、2)テキストに関する問題を解いて理解度を確認し、3)文法ポイントに関する復習問題を解き、4)テキストで使われる表現、混同しやすい表現や文構造の使い分けを目的とした短い練習問題を解き、5)各課のテーマに関してフランス語で簡単な口頭表現活動を行う、という手順で進めます。
教科書の各課の2ページ目は、仏検方式の練習問題になっていますが、これと並行して仏検対策を適宜行い、仏検のレベルについては、3年次前期までに3級、卒業までに準2級~2級の合格を目指します。2年間にわたる「演習1」と「演習2」の過程で特に関心を持ったテーマについて、4年次後期には「演習論文」を執筆してもらいます。
授業計画と内容
「演習1」(2年次) フランスの「生活様式」について学びます。
<前期>
テキスト前半「生活様式」のテキスト1から7までの輪読と討論、フランス語文法の復習
第1回 オリエンテーション(フランス文化論)
第2回 テキスト1の輪読(「ステレオタイプに気をつけて!」)
第3回 テキスト2の輪読(「フランスの領土」)
第4回 フランス語文法(場所の前置詞)+テキスト2についての討論
第5回 テキスト3の輪読(「街中で」)
第6回 フランス語文法(様々な否定表現)+テキスト3についての討論
第7回 テキスト4の輪読(「自宅で」)
第8回 フランス語文法(形容詞の位置)+テキスト4についての討論
第9回 テキスト5の輪読(「家族」)
第10回 フランス語文法(使役動詞)+テキスト5についての討論
第11回 テキスト6の輪読(「食卓について!」)
第12回 フランス語文法(不定冠詞と部分冠詞)+テキスト6についての討論
第13回 テキスト7の輪読(「フランスの美食」)
第14回 フランス語文法(現在分詞とジェロンディフ)+テキスト7についての討論
<後期>
テキスト前半「生活様式」のテキスト8から14までの輪読と討論、フランス語文法の復習
第1回 テキスト8の輪読(「文化活動」)
第2回 フランス語文法(定冠詞)+テキスト8についての討論
第3回 テキスト9の輪読(「ヴァカンス」)
第4回 フランス語文法(代名動詞)+テキスト9についての討論
第5回 テキスト10の輪読(「学業」)
第6回 フランス語文法(書き言葉のフランス語)+テキスト10についての討論
第7回 テキスト11の輪読(「労働」)
第8回 フランス語文法(比較級)+テキスト11についての討論
第9回 テキスト12の輪読(「健康」)
第10回 フランス語文法(直説法単純未来)+テキスト12についての討論
第11回 テキスト13の輪読(「礼儀作法」)
第12回 フランス語文法(命令法)+テキスト13についての討論
第13回 テキスト14の輪読(「会話」)
第14回 フランス語文法(直接・間接目的語人称代名詞)+テキスト14についての討論
演習2(3年次) フランスの「思考様式」について学びます。
<前期>
テキスト後半「思考様式」のテキスト15から21までの輪読と討論、フランス語文法の復習
第1回 オリエンテーション
第2回 テキスト15の輪読(「集合的記憶」)
第3回 テキスト16の輪読(「多様性」)
第4回 フランス語文法(関係代名詞)+テキスト16についての討論
第5回 テキスト17の輪読(「フランスを象徴する著名人」)
第6回 フランス語文法(直説法半過去)+テキスト17についての討論
第7回 テキスト18の輪読(「パリか地方か」)
第8回 フランス語文法(ものを受ける代名詞)+テキスト18についての討論
第9回 テキスト19の輪読(「地方間の違い」)
第10回 フランス語文法(指示代名詞)+テキスト19についての討論
第11回 テキスト20の輪読(「女性と男性」)
第12回 フランス語文法(性一致の注意点)+テキスト20についての討論
第13回 テキスト21の輪読(「宗教とライシテ」)
第14回 フランス語文法(受動態)+テキスト21についての討論
<後期>
テキスト後半「思考様式」のテキスト22から28までの輪読と討論、フランス語文法の復習
第1回 テキスト22の輪読(「経済と社会」)
第2回 フランス語文法(数詞と様々な数量表現)+テキスト22についての討論
第3回 テキスト23の輪読(「社会における争議」)
第4回 フランス語文法(中性代名詞)+テキスト23についての討論
第5回 テキスト24の輪読(「フランス人と政治」)
第6回 フランス語文法(複数の意味・用法を持つ語)+テキスト24についての討論
第7回 テキスト25の輪読(「フランス人か欧州人か」)
第8回 フランス語文法(接続法現在)+テキスト25についての討論
第9回 テキスト26の輪読(「フランス的精神?」)
第10回 フランス語文法(条件法現在)+テキスト26についての討論
第11回 テキスト27の輪読(「どのフランス語を使うべき?」)
第12回 フランス語文法(前置詞+関係代名詞)+テキスト27についての討論
第13回 テキスト28の輪読(「そして、フランコフォニーは?」)
第14回 フランス語文法(間接話法)+テキスト28についての討論
演習3(4年次)
演習論文(卒業論文)を作成します。他のゼミ生の草稿へのコメントを出し合う作業を通じて、自分の論文を批判的に検討して修正します。
第1回 オリエンテーション
第2回 卒論のテーマについての個別報告(1)(フランス文化全般)
第3回 卒論のテーマについての個別報告(2)(フランス人の生活様式)
第4回 卒論のテーマについての個別報告(3)(フランス人の思考様式)
第5回 卒論の経過報告(1)(生活様式:食事、美食、休暇)
第6回 卒論の経過報告(2)(生活様式:学業、労働)
第7回 卒論の経過報告(3)(生活様式:健康、礼儀作法)
第8回 卒論の経過報告(4)(思考様式:宗教、経済)
第9回 卒論の経過報告(5)(思考様式:社会、政治)
第10回 卒論の最終報告(1)(生活様式:家族関係)
第11回 卒論の最終報告(2)(生活様式:文化活動)
第12回 卒論の最終報告(3)(思考様式:多様性)
第13回 卒論の最終報告(4)(思考様式:フランス的精神)
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
フランス文化を知るための一環として、ゼミ単位でフランス料理やフランス菓子を味わう機会を予定しています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加、邦訳の分担、受講態度などを基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書 Olivier Lorrillardほか著『La Culture française : Lecture & civilisation』(アルマ出版)
その他特記事項
教員との連絡はメールでお願いします。