シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 木5 | 経済学部 | 坂本 宏 | サカモト ヒロシ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
1年次にスペイン語を履修しているか、もしくはそれに相当するスペイン語能力を有すること。
スペイン語の学習意欲を強く持っていること。
スペイン語圏の歴史や文化に対して関心を持っていること。
4年次に演習論文(卒業論文)を書くこと
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
ゼミのテーマは「スペイン語圏の歴史と文化」です。
現在、スペイン語を公用語とする国の数は20で、スペイン語を母国語とする人の数は5億人に迫ろうとしています。この数は英語を上回り、スペイン語を母国語とする話者数は、中国語についで世界第2位となっています。このように日々スペイン語とスペイン語圏の重要性は増しつつあります。
本ゼミでは、①スペイン語能力を向上させること、②スペイン語圏の歴史と文化についての理解を深めること、を二つの柱とします。そのために、2年次から3年次の前半にかけては、スペイン語教科書を用いて文法のおさらいと文章読解力の向上につとめます。また副読書として日本語で書かれたスペイン語圏についての本を使用し、スペイン語圏への関心を深めながら、演習論文のテーマを絞り込んでゆきます。3年次の後半には、演習論文のための準備をかねて専門性の高い論文を講読します。またYoutubeの動画や映画の聞き取りにも挑戦します。4年次には卒業論文の執筆を行います。
科目目的
スペイン語の能力を向上させる。
スペイン語圏の歴史や文化に対する知識を身につける。
到達目標
【演習1】
文法事項を中心に、スペイン語の正確な知識を身につける。
スペイン語圏に関する幅広い知識を身につける。
【演習2】
スペイン語の専門的な論文を正確に読解できるようになる。
スペイン語の聞き取りができるようになる。
【演習3」
演習1・2で身につけた知識をもとに、スペイン語圏に関する専門的な論文が書けるようになる。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
スペイン語の基礎固めをします。
スペイン語の文法事項をおさらいしつつ、スペイン語テクストの講読を通じてスペイン語圏の歴史と文化を学びます。教科書は、西川喬『基礎から学ぼう!スペイン語 中級』(朝日出版社、2015年)、副読本として、坂東省次(編)『現代スペインを知るための60章』(明石書店、2013年)、岡本信照『スペイン語の世界』(慶應義塾大学出版会、2018年)を使用します。
2回に1回の頻度で文法事項の理解度を試すために小テストを行います。
またこれらと並行して、自分が関心を持つスペイン語圏の事柄について(主に日本語文献を用いて)調べてもらいます。そしてその成果をゼミ合宿で報告してもらいます。
【演習2】(3年次)
前期は、前年度に引き続き、主に教科書を用いてスペイン語の基礎固めを行います。
後期は、これまで習得した文法知識をもとにして、スペイン語の専門論文を講読します。その他、スペイン語技能検定対策や、Youtubeなども用いて聞き取りの練習も行います。使用するテクストや映像は履修者の関心に沿って選択します。
またこれと並行して、4年次の演習論文作成に向けて、下調べを開始してもらいます。日本語文献だけでなく、できればスペイン語文献にもあたり、自分が関心をもつスペイン語圏の事柄について、テーマを絞る作業をしてもらいます。その成果はゼミ合宿で報告してもらいます。
【演習3】(4年次)
3年次に決めたテーマにしたがって演習論文を作成します。またそのための中間報告を行います。
参考文献にはかならずスペイン語文献を含めてもらいます。
「演習1」の授業計画
各回の括弧内は教科書の該当箇所です。文法事項を学んだ次の回には小テストを行います。
<前期>
1 オリエンテーション
2 動詞直説法現在形の規則活用(教科書第1課)
3 マドリードのマヨール広場(教科書第1課)
4 動詞直説法現在形の不規則活用、未来形の活用(教科書第2課)
5 サグラダ・ファミリア教会(教科書第2課)
6 目的格人称代名詞・gustar型動詞(教科書第3課)
7 トレド(教科書第3課)
8 点過去、再帰動詞(教科書第4課)
9 セゴビア(教科書第4課)
10 点過去の不規則活用、現在完了(教科書第5課)
11 チリ:イースター島のモアイ像(教科書第5課)
12 線過去、感嘆文(教科書第6課)
13 アルゼンチン:手の洞窟(教科書第6課)
14 課題図書に関する報告と全体討論
<後期>
1 過去完了(教科書第7課)
2 ジブラルタル:スペインの中のイギリス領(教科書第7課)
3 過去未来(教科書第8課)
4 イビサ島(教科書第8課)
5 命令法、進行形(教科書第9課)
6 マドリードからカサブランカへ(教科書第9課)
7 接続法現在(教科書第10課)
8 ウニオ塩湖(教科書第10課)
9 接続法現在不規則活用(教科書第11課)
10 マチュ・ピチュ(教科書第11課)
11 接続法現在:名詞節での用法(教科書第12課)
12 イサベルの恋:スペイン王国の誕生(教科書第12課)
13 現在分詞構文(教科書第13課)
14 春合宿に向けての準備報告と全体討論
「演習2」の授業計画
<前期>
1 春合宿の報告に対する教員のコメントと今後の課題についての全体討論
2 カール5世:太陽の沈まない帝国(教科書第13課)
3 接続法過去(教科書第14課)
4 地中海ツアー:カナリア諸島へ(教科書第14課)
5 接続法過去完了(教科書第15課)
6 国境を越えて飛ぶ蝶(教科書第15課)
7 非現実的条件文(教科書第16課)
8 ピカソ:ゲルニカの悲惨(教科書第16課)
9 命令法(教科書第17課)
10 ゴヤ:動乱の時代を生きた画家(教科書第17課)
11 16世紀のスペインへ:4人の少年の長い旅(前半)(教科書第18課)
12 16世紀のスペインへ:4人の少年の長い旅(後半)(教科書第18課)
13 文法の総復習
14 夏合宿に向けての準備報告と全体討論
<後期>
スペイン語技能検定対策と、スペイン語の専門論文の講読を行います。またそれと並行して、Youtube等のスペイン語教材を用いた聞き取りの練習も行ってゆきます。
1 夏合宿の報告に対する教員のコメントと今後の課題についての全体討論
2 検定対策(発音・冠詞・名詞・形容詞)
3 検定対策(前置詞・不定詞・不定語)
4 検定対策(疑問詞・関係詞・比較級)
5 検定対策(直接法現在)
6 検定対策(直接法未来・過去未来)
7 スペイン史に関する論文講読(カタルーニャの独立)
8 ラテンアメリカ史に関する論文講読(インカ帝国)
9 スペイン現代に関する論文講読(同性婚)
10 美術に関する論文講読(ピカソと闘牛)
11 美術に関する論文講読(アルハンブラ宮殿)
12 建築に関する論文講読(ガウディとサグラダ・ファミリア教会)
13 映画に関する論文講読(アルモドバル監督)
14 これまでの研究成果の報告会、演習論文作成に向けての指導
「演習3」の授業計画
1 各回の報告者の決定、演習論文の執筆方法についての確認
2 スペイン語論文読解の指導(第1回目、読み進めているスペイン語論文の要旨を作成して持参すること)
3 第1回報告 論文執筆の意図、論文の主旨、参考文献(履修者のうちの最初の半数)
4 第1回報告 論文執筆の意図、論文の主旨、参考文献(履修者のうちの残りの半数)
5 スペイン語論文読解の指導(第2回目、読み進めているスペイン語論文の要旨を作成して持参すること)
6 第2回報告 草稿の前半(履修者のうちの最初の半数)
7 第2回報告 草稿の前半(履修者のうちの残りの半数)
8 スペイン語論文読解の指導(第3回目、読み進めているスペイン語論文の要旨を作成して持参すること)
9 第3回報告 草稿の全体(履修者のうちの最初の3分の1)
10 第3回報告 草稿の全体(履修者のうちの次の3分の1)
11 第3回報告 草稿の全体(履修者のうちの最後の3分の1)
12 第4回報告 完成原稿(履修者のうちの最初の3分の1)
13 第4回報告 完成原稿(履修者のうちの次の3分の1)
14 第4回報告 完成原稿(履修者のうちの最後の3分の1)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の終了後には特に文法事項について復習し、次回の小テストに備えること。
日頃からスペイン語圏の情報をチェックするようにすること。
ゼミ合宿と食事会をそれぞれ年に1回程度行う。
スペイン語検定試験の受験を希望するゼミ生に対してはサブゼミを行う。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 10 | 授業内で行ったプレゼンテーションをレポートにして提出してもらいます。しかるべき根拠に基づいて論理的な叙述が出来ているか、参考文献表を適切に作成できているかを評価します。 |
平常点 | 70 | 【内訳】スペイン語テクストの理解度40%、プレゼンテーションの出来20%、討論への参加度10% |
その他 | 20 | 小テスト(文法事項の習得度) |
成績評価の方法・基準(備考)
なお、演習3については以下の基準によって成績評価を行います。
【演習3】
スペイン語テクストの理解度10%、報告・原稿の出来80%、討論への参加度10%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
返却した小テストはその日のうちに誤答を訂正のうえ再提出してもらいます。習得が不十分な点についてはあらためて指導を行います。
レポートは後日コメントをつけて返却します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回、スペインを中心にスペイン語圏についての話題を取り上げ、全体での討論を行います。
毎回の授業の最後に、その日に読んだスペイン語テクストについて、スペイン語で質問・応答を行います。
各学期末に、合宿での報告に向けてプレゼンテーションを行い、全体での討論を行います。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
毎回PCとプロジェクターを用い、双方向型の授業を行います。
manabaを活用して授業の復習ができるようにします。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書として、 西川喬『基礎から学ぼう!スペイン語 中級』(朝日出版社、2015年)を使用するため、購入すること。
副読本として、坂東省次(編)『現代スペインを知るための60章』(明石書店、2013年)、岡本信照『スペイン語の世界』(慶應義塾大学出版会、2018年)を使用するが、電子書籍版を用いるため、購入する必要はない。
電子書籍のリンク(統合認証が必要)
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000014680?32
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000061480
その他特記事項
無断欠席は認めません。仕方なく欠席する場合は必ずEメール(hsakamo.69k@g.chuo-u.ac.jp)にて連絡して下さい。
参考URL
e-mail: hsakamo.69k@g.chuo-u.ac.jp