シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物質科学 | 2024 | 後期 | 木4 | 国際情報学部 | 栗原 岳史 | クリハラ タケシ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-OS1-LA10
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では,基礎教養科目としての物質界を取り扱う方法について学ぶ.現代の自然科学の学説そのものを扱うのではなく,その思想や論理構造が形成される歴史に力点をおいて,様々な時代の代表的な研究活動や研究者をとりあげ,その研究内容に加えてその時代の思想や社会的背景を考える.講義形式を中心とするが,小レポートなどを通じた質疑応答を行いながら履修者に積極的な参加を求める.
科目目的
自然科学の歴史を理解することは,高度に専門化・体系化された自然科学の知識が,政治・経済・宗教など様々な思想的・社会的要因の影響を受けて形成されてきたことを理解することである.本科目は,自然科学の歴史を学ぶことを通じて,様々な問題を幅広い視野で捉え,その解決策を考えるための基礎的な教養を身につけることを目標とする.
到達目標
古代から20世紀までの自然科学の歴史の流れを理解することを通じて,科学の知識がその時代の社会と深く関わって形成されてきたことを理解する.
授業計画と内容
第1回:ガイダンス(講義の目的と進め方,レポートの書き方,評価方法)
第2回:近代科学の前史 (1): 古代オリエントと古代ギリシアの「科学」
第3回:近代科学の前史 (2): ヘレニズム・古代ローマの「科学」
第4回:近代科学の前史 (3): アラビアの「科学」
第5回:近代科学の前史 (4): 12世紀ルネサンスと中世ヨーロッパの「科学」
第6回:近代科学の誕生 (1): コペルニクスの天文学とその社会的背景
第7回:近代科学の誕生 (2): コペルニクス説の受容とその社会的背景
第8回:近代科学の誕生 (3): ガリレオ・ガリレイの「科学」と「裁判」
第9回:近代科学の誕生 (4): ニュートンの「科学」とその社会的背景
第10回:18世紀における科学 (1) ラヴォワジエによる酸素の「発見」
第11回:18世紀における科学 (2): フランス革命期におけると科学の制度化
第12回:18世紀における科学 (3): 産業革命と科学・技術・社会
第13回:19-20世紀における科学と社会 (1): ダーウィンの進化論と職業的科学者の誕生
第14回:19-20世紀における科学と社会 (2): 産業・戦争と科学の結びつき
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義でとりあげる時代や人物について,配布資料や参考文献,または各種世界史の教科書などの該当箇所に事前に目を通しておくこと.その他,レポート作成のための準備・調査等.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 10 | ・「中間レポート」のこと. ・文献を正確に読み込み,その内容を評価できているかどうかで評価する. |
期末試験(到達度確認) | 60 | ・「期末レポート」のこと. ・根拠にもとづいた主張を明瞭な文章で論じられているかどうかで評価する. |
レポート | 30 | ・「小レポート」のこと. ・その日の授業に関する質問やコメントを明瞭な文章で書けているかどうかで評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
小レポート(各授業で提出):30%
中間レポート:10%
期末レポート:60%
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
指定しない.授業内で参考文献を適時指示する.
【主要参考文献】
・古川安『科学の社会史―ルネサンスから20世紀まで』南窓社, 1989年(増訂版, 2001年; ちくま学芸文庫版, 2018年)
・中島秀人『社会の中の科学』放送大学教育振興会, 2008年
・橋本毅彦『<科学の発想> をたずねて自然哲学から現代科学まで』左右社, 2010年
・『科学史技術史事典 [縮刷版]』弘文堂, 1994年
・本多勝一『新版 日本語の作文技術』朝日文庫, 2015年
・木下是雄『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫, 1994年
その他の参考文献は各授業ごとに指示する.
その他特記事項
講義の初回で講義の進め方や評価方法について詳細に指示するので,必ず出席すること.
参考URL
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