シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 木5 | 経済学部 | 村上 弘毅 | ムラカミ ヒロキ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
<選考方法>
面接 レポート
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
テーマ:経済理論の修得及び応用
経済学は,現実に生ずる経済的問題を正しく認識し,論理的に分析することで,これら諸問題の解決を図ろうとするものです。
この演習は,演習生が,学習した知識をもとに,経済的現象を論理的に考察する能力を養成することを目的とするものです。演習者には,この演習を通じて,論理的思考を行い,且つ,その内容を簡明に表現する方法を学習していただきたいと思います。
科目目的
この演習は,演習生が,学習してきた理論をもとに,経済に関する身近な問題を深く考察し,その問題の解決策を提示することを通じて,論理的思考力を養成することができるようにすることを目的とするものです。演習生には,この演習を通じて,物事を論理的に考え,且つ,それを簡明に表現する方法を学習していただきたいと思います。
到達目標
経済学の内容に対する深い理解に基づいて,現実に生ずる社会経済問題に対する論理的考察を行い,その内容を論文にすること。
授業計画と内容
以下の要領で,演習を行います。
「演習1」(2年次)
経済学の基礎理論の修得。
経済学の基礎理論は,多くの場合,現実に生じていた重大な経済的問題を科学的に分析することを目的に設計されたものであって,これを修得することは,様々な要因が複雑に作用を及ぼして生ずる現在の諸問題を抽象的に認識し論理的(科学的)に考察する(演繹的分析をする)際にも,役立つものであると思います。
令和6(2024)年度においては,他者の行動を考慮しながら合理的意思決定を行う際に有益であるゲーム理論の基礎的内容を修得することを通じて,論理的思考力を養成すると共に,1年次に修得した経済学(特にミクロ経済学)の理論に関する内容を復習していただきます。
ゲーム理論の内容を学習する際に使用する教科書は,次のものです(但し,履修生の意見を踏まえて変更することがあります)。
土橋俊寛『ゲーム理論(NBS日評ベーシック・シリーズ)』日本評論社
前期
第1回 授業案内(演習生の自己紹介及び演習の運営方法に関する相談も含みます)
第2回 ゲーム理論の入門事項に関する報告
第3回 戦略形ゲームに関する報告
第4回 支配される戦略の逐次消去に関する報告
第5回 ナッシュ均衡に関する報告
第6回 囚人のジレンマ及び支配戦略に関する報告
第7回 複数均衡及びフォーカルポイントに関する報告
第8回 純粋戦略及び混合戦略に関する報告
第9回 利得行列に関する報告
第10回 展開形ゲームに関する報告
第11回 部分ゲーム完全均衡に関する報告
第12回 ナッシュ均衡と部分ゲーム完全均衡に関する報告
第13回 実験ゲーム理論に関する報告
第14回 不完全情報ゲームに関する報告
後期
第15回 情報の非対称性に関する報告
第16回 情報不完備ゲームに関する報告
第17回 1位価格オークションに関する報告
第18回 2位価格オークションに関する報告
第19回 逆選択に関する報告
第20回 シグナリングゲームに関する報告
第21回 完全ベイジアン均衡に関する報告
第22回 分離均衡に関する報告
第23回 一括均衡に関する報告
第24回 チープトークゲームに関する報告
第25回 静学ゲームに関する課題演習
第26回 動学ゲームに関する課題演習
第27回 静学ゲームに関する総括
第28回 動学ゲームに関する総括
夏季休暇中又は春季休暇中に,希望者に応じて,合宿を行いたいと思います。
「演習2」(3年次)
経済学に関する書物の輪読及び演習生が設定した題目に関する研究報告。
前期
第1回 授業案内(演習の運営方法に関する相談も含みます)
第2回 オークション理論の入門事項に関する報告
第3回 ミニマックス戦略に関する報告
第4回 後方帰納法に関する報告
第5回 ミニマックス法に関する報告
第6回 アルファ・ベータ探索に関する報告
第7回 セント・ペテルスブルグの逆説に関する報告
第8回 オークションプロトコルに関する報告
第9回 指定許可書に関する報告又は自由題目に関する報告
第10回 メカニズムデザインに関する報告
第11回 収入同値定理に関する報告
第12回 ビックレー入札に関する報告
第13回 誘因両立性に関する報告
第14回 勝者の呪縛に関する報告
後期
第15回 複数属性オークションに関する報告
第16回 組合オークションに関する報告
第17回 同時多数回オークションに関する報告
第18回 一般化ビックレー入札に関する報告
第19回 一般化ビックレーオークションの性質に関する報告
第20回 クラーク税に関する報告
第21回 架空名義入札に関する報告
第22回 ダブルオークションに関する報告
第23回 MDプロトコルに関する報告
第24回 セキュア組合オークションに関する報告
第25回 組合オークションに関する課題演習
第26回 ダブルオークションに関する課題演習
第27回 ゲーム理論に関する総括
第28回 オークション理論に関する総括
「演習論文」(4年次)
演習論文作成。
論文の題目が,演習2で設定した題目又はこれに類するものであれば,論文の作成を円滑に行うことができるでしょう。
後期
第1回 演習案内(演習生の自己紹介及び演習の運営方法に関する相談も含みます)
第2回 演習論文の進捗状況に関する報告
第3回 演習論文の進捗状況に関する報告
第4回 演習論文の進捗状況に関する報告
第5回 演習論文の進捗状況に関する報告
第6回 演習論文の進捗状況に関する報告
第7回 演習論文の進捗状況に関する報告
第8回 演習論文の進捗状況に関する報告
第9回 演習論文の進捗状況に関する報告
第10回 演習論文の進捗状況に関する報告
第11回 演習論文の進捗状況に関する報告
第12回 演習論文の進捗状況に関する報告
第13回 演習論文の進捗状況に関する報告
第14回 演習論文の進捗状況に関する報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告による。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点による。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下の教科書を使用します。必要となる資料は,別途配布されます。
【演習1】(2年次)
教科書
土橋俊寛『ゲーム理論(NBS日評ベーシック・シリーズ)』日本評論社(予定)
【演習2】(3年次)
別途指示します。
その他特記事項
特になし
参考URL
特になし