シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習1 | 2024 | 通年 | 火5 | 経済学部 | 和田 光平 | ワダ コウヘイ | 2年次のみ | 4 |
科目ナンバー
EC-OM2-01XS
履修条件・関連科目等
<選考方法>
入ゼミ選考では、オンラインによって、簡単な面接と、ゼミ授業を想定したグループディスカッションをする予定ですが、和田ゼミでは暗記重視の教科学習や筆記試験が苦手でも、チームで協働する力やコミュニケーション能力、考え抜く力を重視しています。着眼点のユニークさ、発想の切れ味、議論の態度、傾聴力などで和田ゼミになじみやすいかどうかを見ています。所属学科、履修科目、GPA、マーケティングの知識などは合否には無関係です。
<履修条件>
3年次に、チームで、学内外のビジネスモデルや政策提案の大会に参加すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
テーマ:少子高齢化・人口減少時代のマーケティングと地域戦略
少子化や高齢化、人口減少などの人口動向は、企業のマーケティングには大きな影響があります。また、地域活性化のためのエリアマーケティングや地域振興にとっても人口分析は重要です。そこで、この演習の目的は、経営学、社会学、統計分析、地域政策など幅広い観点からアプローチして、人口や消費のデータを利用したマーケティングや、ソーシャルビジネス、地域振興戦略などを実践的に探究するものです。
科目目的
マーケティングの学修、オリジナリティの醸成、問題解決力の錬成、チームワークによるプロジェクトの遂行を通じて、課題の発見や問題意識の醸成、新しいビジネスモデルの創発、市場や消費人口の分析、さらには経営戦略の策定など、マーケティングや経営戦略、地域政策を実践的に学修することが本ゼミの目的です。
到達目標
【演習1】マーケティング・人口学・統計分析をビジネススキルの3本柱ととらえ、実践的な学習を進めてます。
【演習2】これまでに学修したスキルの成果として、学内外のビジネスコンテスト・地域政策コンテストなどへの参加を通じて、自分のアイディアを創出し、レポートやプレゼンテーションとして表現する力をつけます。
【演習3】最終的にこれまでの成果を、論理的な文章の形式として演習論文にまとめます。
授業計画と内容
【演習1】(2年次)
○セグメンテーションやターゲティング、ポジショニングなど、特に人口と関連のある部分を中心にマーケティングの基礎的な手法を討論形式(アクティブラーニング)で学びます。
<前期>
第1回 ゼミ活動のガイダンス
第2回 テキスト第1章 1~5 マーケティングとは何か。コトラーから学ぶ
第3回 テキスト第1章 6~7 マーケティングにおける4Pと4C、そしてマーケティングミックス
第4回 テキスト第2章 1~5 市場の分析と生活者の購買行動
第5回 テキスト第2章 6~10 イノベーター理論と3C・5F分析、PEST分析とSWOT分析
第6回 テキスト第2章 11~13 プロダクトポートフォリオとライフサイクルモデル
第7回 テキスト第3章 1~2 セグメンテーション
第8回 テキスト第3章 3~5 ターゲティングとポジショニング
第9回 テキスト第3章 6~8 ハワードシェスモデルとES・CS
第10回 テキスト第3章 9~13 多彩なマーケティングの統合
第11回 テキスト第4章 1~4 マーケティングのプロセスとイノベーション
第12回 テキスト第4章 5~8 ラテラルシンキング
第13回 テキスト第4章 9~12 価格戦略
第14回 テキスト第4章 13~17 サービスマーケティング
<夏休み>
○夏合宿(2、3年合同) ビジネスコンテストのためのチーム編成とビジネスモデルの決定
<後期>ビジネスコンテストに向けた準備
○チームを編成して、ビジネスモデルの創発や、それに基づいたデータ・資料収集および分析の方法、その練りこみ方などビジネスモデルのプランニング全般について指導します。
①各チームの研究に関係するデータ・資料収集および分析
②各チームのプレゼンテーションとディスカッション
③サブゼミはチーム毎に自主的に実施
第15回 全チームのプレゼンテーションとディスカッション
第16回 第1チームと第2チームの第1回プレゼンテーションとディスカッション
第17回 第3チームと第4チームの第1回プレゼンテーションとディスカッション
第18回 第5チームと第6チームの第1回プレゼンテーションとディスカッション
第19回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第20回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第21回 第1チームと第2チームの第2回プレゼンテーションとディスカッション
第22回 第3チームと第4チームの第2回プレゼンテーションとディスカッション
第23回 第5チームと第6チームの第2回プレゼンテーションとディスカッション
第24回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第25回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第26回 第1チームと第2チームの第3回プレゼンテーションとディスカッション
第27回 第3チームと第4チームの第3回プレゼンテーションとディスカッション
第28回 第5チームと第6チームの第3回プレゼンテーションとディスカッション
<春休み>
春合宿(2年生のみ) 全チームのプレゼンテーションとビジネスモデルの確定
【演習2】(3年次)
③各チームのビジネスモデルがターゲットとする市場のデータを収集するとともに、関係資料や論文などを調べて研究を深めていきます。④研究成果の文章化、図表データ・参考文献の整理など対外的なアウトプットの形にまとめていきます。⑤これまでの情報をベースにして、3年次の年度末までに演習論文の原型を仕上げることを目標とします。理想的には、テーマに選んだ市場が、就職希望先の業種と合致して、就職活動時には、演習論文を活用できればよいでしょう。
<前期>
第1回 全チームの進捗状況の確認とビジネスモデルの最終確定
第2回 第1チームと第2チームの第4回プレゼンテーションとディスカッション
第3回 第3チームと第4チームの第4回プレゼンテーションとディスカッション
第4回 第5チームと第6チームの第4回プレゼンテーションとディスカッション
第5回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第6回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第7回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)③
第8回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)④
第9回 第1チームと第2チームの第5回プレゼンテーションとディスカッション
第10回 第3チームと第4チームの第5回プレゼンテーションとディスカッション
第11回 第5チームと第6チームの第5回プレゼンテーションとディスカッション
第12回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第13回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第14回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)③
<夏休み>
○夏合宿(2、3年合同) ビジネスコンテストのためのチーム編成とビジネスモデルの決定
<後期>ビジネスコンテストに向けた最終準備
第15回 第1チームと第2チームの第1回プレゼンテーションリハーサル
第16回 第3チームと第4チームの第1回プレゼンテーションリハーサル
第17回 第5チームと第6チームの第1回プレゼンテーションリハーサル
第18回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第19回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第20回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)③
第21回 第1チームと第2チームの第2回プレゼンテーションリハーサル
第22回 第3チームと第4チームの第2回プレゼンテーションリハーサル
第23回 第5チームと第6チームの第2回プレゼンテーションリハーサル
第24回 演習論文の書き方について
第25回 演習論文の作成①
第26回 演習論文の作成②
第27回 演習論文の第1次原稿確認①
第28回 演習論文の第1次原稿確認②
【演習3】(4年次)
⑥3年次までに仕上げた論文について、卒業後にどのように活かせるのかという観点からさらに改良を重ね、最終的には、チームとしての共同演習論文として完成させます。
<夏休み>
○夏合宿(2、3年合同) 2年生と3年生への指導
<後期>ビジネスコンテストに向けた最終準備
第1回 演習論文の書き方と提出方法について
第2回 第1チームと第2チームの演習テーマ、プロットの確認(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第3回 第3チームと第4チームの演習テーマ、プロットの確認(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第4回 第5チームと第6チームの演習テーマ、プロットの確認(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第5回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)①
第6回 合同サブゼミ(担当教員が各チームを巡回)②
第7回 第1チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第8回 第2チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第9回 第3チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第10回 第4チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第11回 第5チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第12回 第6チームの第1次原稿の添削(他チームはサブゼミ形式で論文作成)
第13回 全チーム演習論文最終稿の確認
第14回 ゼミ活動の総括
<春休み>
卒業合宿(4年生のみ) 演習論文の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)大会等への参加
・すべてのチームが学内外のビジネスコンテストや政策提案大会へ参加しています。
・学内プレゼン大会への参加は、履修者と相談のうえ判断しています。
・年度末の春合宿(2年生のみ)と夏合宿(2年生、3年生は原則として参加必須。4年生は自由参加)、懇親会など。
・チームのテーマによっては地域調査、ヒアリングなどのフィールドワークを随時実施します。
(2)サブゼミ
・各種大会への参加準備のため、2年次後半から3 年次では、チームミーティング(サブゼミ)が授業時間以外に自主的に開催されます。それぞれ部活やバイトなどで忙しいでしょうが、お互いに調整してできる限り参加してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業中の参画度、チーム(サブゼミ)への貢献度、大会用パワーポイントのプレゼンテーション、演習論文の進捗状況などのほか、ゼミ全体の企画・運営などゼミへの参加度合いも考慮して総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業時間内外において、「respon」を活用して、双方向の授業を実施します。
Excelでできる簡単な統計分析のほか、政府統計e-StatのWEB上でのAPI機能を利用して統計情報を整理したり、RESASを利用した地域分析をしたりします。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
①電通総研などのマーケティングプロジェクトの参加
②各自治体における人口推計作業
③総務省統計研究研修所における国ならびに地方公務員への人口統計分析の指導
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務におけるマーケティング施策や人口統計分析に基づいた、実践的なマーケティングや地域人口政策の指導をします。
テキスト・参考文献等
<テキスト>
蛭川速『基本がわかる/実践できる マーケティングの基本教科書』日本能率協会マネジメントセンター
シェルパ 『図解&事例で学ぶマーケティングの教科書』 マイナビ
オリヴァー・ガスマン, カロリン・フランケンバーガー, ミハエラ・チック 『ビジネスモデル・ナビゲーター』翔泳社
<参考文献>
和田 光平『Excelで学ぶ人口統計学』オーム社
その他特記事項
このゼミで学ぶ実践的なマーケティングには、特に高度な知識を要求しませんが、ゼミで積極的に学び、自ら成長しようという意欲のある人が望ましいでしょう。
参考URL
https://twitter.com/wadazemiii