シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際会計論 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 志目 健二 | シメ ケンジ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-MN3-CE41
履修条件・関連科目等
国際会計論を履修するに当たっては、既に基礎的な簿記及び会計学の学修をある程度完了していることが望ましいです。
国際会計として主に国際財務報告基準(IFRS)、及び一部日本会計基準を取り扱うため、英語だけでなく一部日本語も解することが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、前半8コマで国際財務報告基準(IFRS)をベースとして、会計と財務諸表への基礎知識を習得し、後半6コマでいくつかのキーエリアや最新のビジネストピックスに関連した会計の利用方法を習得します。なお、全コマを通してIFRSと日本会計基準(J-GAAP)の会計処理及び開示に係る重要な差異については適宜解説を加えます。
授業は原則として英語で実施します。日本での会計やビジネスにおいては日本語での会計用語の理解、知識も必須であることから、適宜日本語での解説も併せて実施します。20年以上に亘り米国ニューヨークにおいて公認会計士として大手会計事務所、日本上場会社の米国子会社の経理部長、並びにニューヨークでの会計コンサルティングを行う会社経営者として国際会計に係る実務経験を積んでいる講師が、頻繁なインタラクションやディスカッションを重視し、国際ビジネスシーンでの実践力を養う手助けをします。
科目目的
会計は、グローバル企業経営の共通言語です。これから国際社会に出てビジネスの世界で活躍し、経営に携わっていきたいと思う者にとっては、国際会計の基本的な理解を持つことは大きなアドバンテージです。本講義では、学生が①ビジネスツールとしての国際会計についての基本的な理解を深め、②国際的な会計基準であるIFRSだけでなく日本会計基準(J-GAAP)をベースにした財務諸表の解釈や分析の仕方を学び、③実務的なビジネスシーンにおける会計知識の使い方を習得することを目的とします。
到達目標
財務諸表を経営のための言語としてハイレベルで理解し、議論する能力の獲得を目標とします。
授業計画と内容
1. 会計とビジネス
2. 財務諸表と財務報告に関する概念フレームワーク
3. 会計基準
4. 財政状態計算書
5. 純損益及びその他の包括利益計算書
6. キャッシュ・フロー計算書
7. 財務諸表注記
8. 前半のまとめと到達度確認
9. 収益
10. 減損会計と時価評価
11. 連結会計と企業結合
12. 税効果会計
13. 会計アップデート
14. 後半のまとめと到達度確認
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
特に要求事項はありませんが、加点を希望する学生は課題を提出することを推奨します(∔20%まで)。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 中間で実施するクイズで授業に対する理解度を評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 期末で実施するクイズで授業に対する理解度を評価します。 |
平常点 | 40 | 毎回の授業における参加・発言・質問のレベル(量・質)を三段階で評価し、その累積で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
希望する学生は授業に関係するテーマを自分で決めてレポートを提出することにより追加点を得ることができるものとします(∔20%まで)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1988-1990 太田昭和監査法人(現、新日本有限責任監査法人)東京事務所国際部にて外資系企業に対する会計監査に従事。
1990-2001 KPMG Peat Marwick ニューヨーク事務所監査部門にて会計監査に従事。
2001-2006 川崎重工業株式会社の米国子会社 Kawasaki Rail Car, Inc.にて経理部長。
2006-2007 米国EOS Accountants LLP(EOS)にて会計監査に従事。
2007-2008 住友商事株式会社の米国子会社Sumitomo Corporation of Americaにおいて財務経理グループSSCディレクター
2008-2009 EOS に再入所し、主に会計アドバイザリー業務に従事。
2009-2013 SNY Accountants & Consultants, LLCの経営者として米国の日系企業に対する会計アドバイザリー業務(例:U.S.GAAP/IFRSアドバイザリー)に従事。
2013-2014 KPMGビジネスアドバイザリー株式会社にて、日本企業、外資系企業に対するリスク管理支援業務(特に不正リスク対応)に関与
2014-2015 PwCあらた監査法人製造・流通・サービス ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)部門にて、日本企業の海外子会社に対する内部監査に従事。
2016-現在 日本公認会計士協会会務運営戦略本部修了考査グループにおいて研究員として、実務補習の全教科(監査・会計(IFRS含む)・税務・経営・法規倫理)に係るカリキュラム・教材・考査等の研究に従事。その他日常的に様々な公認会計士・税理士業務にも従事。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
日米での会計実務並びに理論研究を踏まえて、国際会計に関する基礎的な知識やIFRSの考え方について講義するとともに、実践的な会計力を身につけられるように理論と実務を結び付ける講義を目指します。
テキスト・参考文献等
プレゼン資料を配布予定