シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中南米の政治・歴史 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 舟木 律子 | フナキ リツコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-AT2-AB06
履修条件・関連科目等
本科目は「スペイン語」や「中南米経済論」を履修したことのある学生、今後履修予定の学生には特におすすめします。
授業で使用する言語
英語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
スペイン語・ポルトガル語(映像資料の一部がこれらの中南米の言語となることもありますが、その場合英語字幕が入ります。)
授業の概要
本科目における「ラテンアメリカ」とは、次の20の共和国のことを指します。
[アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ]
これらの国々では歴史的にも政治的にも多様な要素を共有しつつも、多くの相違点もあります。
国際経営に関心のある日本やアジアの国々の学生にとって、距離的には非常に離れた地域であるラテンアメリカについて学ぶ意義とはどこにあるのでしょうか?本科目が焦点を当てるのは次の4つの理由です。
1)ラテンアメリカの地理的経済的規模:ラテンアメリカを構成する20カ国の人口は6億人以上に上り、面積にして2050万㎢です(日本の約55倍)。同地域は資源大国でもあり、さらにASEANの2倍規模の振興市場です。
2)ラテンアメリカは持続可能な開発目標(SDGs)の達成のための鍵を握る地域です。ただし、そのためには、国際経営学部の学生の皆さんが将来活躍するようなグローバル企業など国際アクターと協力して、地域の経済活動を賢くマネージメントしていく必要があります。この地域で「賢く」行動するには、その経済的重要性を理解するだけではなく、地域の文化、社会、政治的特徴を知っておく必要があります。
3)ラテンアメリカ諸国には親日国家が多数あります。これは、ラテンアメリカ諸国に対する日本の政府開発援助(ODA)や、同地域に存在する世界最大規模の日系移民の人々のこれまでの地域への貢献を背景としており、日本とラテンアメリカ諸国は、良好な外交関係を保持してきました。
4)しかしながら日本において、他の開発途上地域同様、ラテンアメリカのことについて学ぶ機会は非常に限られています。
以上より、本科目ではラテンアメリカの人々が、過去から現在に至る歴史過程の中で、どのようにして今日の政治状況に至ってきたのかを見ていきます。
科目目的
本科目の目的は、ラテンアメリカの政治と歴史に関する基本知識を習得するとともに、比較政治学的に基づく分析力を養うことです。これにより国際経営学部のディプロマポリシーの柱のひとつである「自国と他国の歴史・政治経済・文化の違いを正しく理解し、互恵関係を構築して持続的発展へとつなげることができる、深い専門能力」を育成することを目的とします。
到達目標
本科目を履修することによって、学生は多様なラテンアメリカ諸国の歴史的政治的特徴を踏まえて、今日のラテンアメリカ諸国の多様性と普遍性について説明することができる。
授業計画と内容
1. Introduction: Why Study Latin America
2. The Context of Latin American Politics
3. Why History Matters?
4. The Colonial Background (導入)
5. The Colonial Background(要点解説)
6. Independence & Era of Instability and Rule of Caudillos (導入)
7. Independence & Era of Instability and Rule of Caudillos (要点解説)
8. “Order and Progress” period 1870s-1920s (導入)
9. “Order and Progress” period 1870s-1920s (要点解説)
10. The Great Depression to the Washington Consensus (導入)
11. The Great Depression to the Washington Consensus (要点解説)
12. The Great Depression to the Washington Consensus (Politics), Prep for the presentation
13. Final Team Presentation (1)
14. Final Team Presentation (2)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回テーマに関するリーディング課題や、映像資料等をきちんと確認しておいてください。これは、授業で実施する小テストや、チームディスカッションに参加するために不可欠な準備となります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 以下の詳細をご覧ください。 |
成績評価の方法・基準(備考)
成績評価は、小テスト、チームプレセンテーション、相互評価によって行います。(100%)
以下が各評価項目の配点です。
1)個人で受ける小テスト 30%
単元ごとにリーディング課題に基づく小テストを実施します。
2)チームレジュメ 20%
授業レジュメの空欄について、チームで相談し記入したシートを提出します。チーム全員が同じ得点を獲得します。
3)チームプレゼンテーション 30%
本科目では、チーム学習をします。各チームは最初にラテンアメリカ諸国の中からチーム研究の対象国を決め、各テーマごとにその対象国に関する調査をし、各テーマの締めくくりで、その国に関するチーム内発表を行います。学期の最後には、クラス全体に対して最終チームプレゼンテーションを実施します。
4)チームメンバーによる相互評価 20%
チーム学習のパフォーマンスを確認するために学期末、チーム内相互評価を実施します。相互評価では以下の項目について評価してください。
1. 準備:準備して授業に臨んだかどうか
2. 貢献:グループの議論や課題に前向きに貢献したかどうか
3. 他者の意見の尊重:他のメンバーにアイデアや意見を求め、尊重したかどうか
4. 柔軟性:メンバー内での意見の不一致などが起きた時、柔軟に対応したかどうか
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
An on-line-application will be used to conduct quizzes and Peer Evaluation.
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
本科目では、以下の2冊の教科書に依拠して進めます。補完教材がある場合は、事前にmanabaにアップロードします。また毎回の授業後には、授業で提示したスライド資料をmanabaに掲載します。
No.1. Howard J. and Wiarda eds, 2013, Latin American politics and development, University of George, Harvey F. Kline, University of Alabama.—Eighth edition. ISBN 978-0-8133-4904-6 (pbk.)—ISBN 978-0-8133-4905-3 (e-book)
No.2. David Close, 2017, Latin American Politics: An Introduction, Second Edition (English Edition) ASIN: B073ZN7M42
入手方法などについては、コース初回に説明します。
その他特記事項
ラテンアメリカや他の開発途上地域に興味のある学生には、本科目を特におすすめします。授業中質問がある人は、その場で質問してもけっこうですし、授業の前後で質問していただいてもかまいません。授業が出の質問もお受けしますので、お気軽にメールしてください。アドレスはこちらです。rfunaki001j@g.chuo-u.ac.jp
参考URL
担当教員に関して、こちらのサイトも参考にしてもらえればと思います。
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/dy/opinion/20151221.html
https://www.ingentaconnect.com/content/sil/impact/2020/00002020/00000009/art00007?crawler=true&mimetype=application/pdf