シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(人口政策論) | 2024 | 前期 | 金2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 和田 光平 | ワダ コウヘイ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-OM5-203S
履修条件・関連科目等
学術論文を作成するための基本的な作業工程をおおむね理解し、実行できることが履修の条件です。本演習は、人口統計学ならびに人口論から成る「人口学」が中心となりますので、人口統計学や関連領域(人口経済、地域公共政策、医療経済、経済地理、マーケティングなど)の基礎知識があれば望ましいでしょう。全国ならびに地域の人口状況の把握や人口動向の予測、地域公共政策などに携わる公務員や研究者志望、また市場・商圏分析など民間企業のマーケティングなどに携わることを希望している学生に適切です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
各履修者が修士論文の内容について順次発表し、担当教員との議論を通じて問題点を修正して論文を練成します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の必修科目として位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、履修学生が経済学や人口学に関する基礎的な知識を習得しながら、さらに自己の関心のある研究テーマを探求することを目的としています。
到達目標
到達目標は、履修学生それぞれの研究テーマに関する研究基盤を固め、研究対象への分析能力を養うとともに、研究結果に基づいた政策提言や問題解決を提示できるようにし、研究テーマを確定することです。
授業計画と内容
詳細は開講時に履修者と相談しますが、おおむね次のような内容で授業を進めます。
1. 研究計画と研究テーマの確認
2. 学部において進めた研究蓄積の確認
3. 人口統計分析に関する演習(1)人口統計学の基礎理論
4. 人口統計分析に関する演習(2)コーホート分析
5. 人口統計分析に関する演習(3)生命表の理論
6. 人口統計分析に関する演習(4)生命表関数の推定
7. 人口統計分析に関する演習(5)安定人口理論
8. 人口統計分析に関する演習(6)人口推計の理論
9. 人口統計分析に関する演習(7)出生率の推計
10. 人口統計分析に関する演習(8)将来生命表
11. 人口統計分析に関する演習(9)人口推計
12. 地域人口統計分析に関する演習(1)人口の地域分布と移動
13. 地域人口統計分析に関する演習(2)出生力の地域的分析
14. 地域人口統計分析に関する演習(3)死亡の地域分析
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間以外に論文の作成を進め、その経過を授業において報告してもらいます。
人口学研究会や人口学会、統計学会など、学内外で展開される研究活動への参加を勧めます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 研究テーマに関して事前に指示した学習の成果を確認したり、授業中における議論の参加態度や発言内容を見極めたりして、総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ネット上でのファイル共有機能を通じて、論文をリアルタイムで添削します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
府県など各種自治体における人口推計作業の実施、ならびに総務省統計研究研修所における国や地方自治体の公務員への指導経験があります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を活かし、現代の人口問題に必要な分析手法や分析事例を指導します。
テキスト・参考文献等
参考文献
和田光平『人口統計学の理論と推計への応用』オーム社、2015年
濱 英彦 他『地域人口分析の基礎』古今書院、1997年