シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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救急救命システム論 | 2025 | 後期 | 木3 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 小峯 力 | コミネ ツトム | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-PR5-3C37
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本論では、日本の救急医療システムの問題点の抽出と解決のための検討を行う。また医療倫理(臓器移植、再生医療、蘇生拒否、終末期医療、トリアージなど)について講じ、生命倫理に関する社会背景を下に、病院前救護(非医療従事者)、及び自然・都市災害における危機管理システム構築について検討する。
科目目的
従来の理工学の視点に、人(命)を軸とした思考を加えた新たな学際的視点をもった社会に貢献できる人材を育成する。
到達目標
1)日本の救急医療システムの問題点を理解できる。
2)人(命)を軸とした思考により日本の救急医療システムの問題に対する解決策を提案できる。
授業計画と内容
1.日本の救急医療システムの概論
2.日本の救急医療システムと倫理的課題
3.日本の救急医療システムの構造と問題点の検討
4.日本の救急医療システムの構造と問題点の抽出(相互ディスカッション)
5.日本の救急医療システムの構造と問題点の発表(相互ディスカッション)
6.救急医療トリアージ体制の確立:家庭内トリアージと問題点
7.救急医療トリアージ体制の確立:都市(東京ルール)と問題点
8.災害医療の確立と自然(都市)災害危機管理の構築:地域医療体制
9.災害医療の確立と自然(都市)災害危機管理の構築:DMATとその役割
10.放射線災害への対応と問題点:東海村事故から福島第一原発事故
11.日本の終末期医療、及び病院前医療における生命倫理
12.日本の終末期医療の構造と問題点の抽出(相互ディスカッション)
13.日本の終末期医療の構造と問題点の発表(相互ディスカッション)
14.総括・まとめ(日本の救急医療問題の解決に向けて)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
課題でレポートの提出がある場合は、必ず作成し提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 課題レポート点 |
平常点 | 80 | 授業態度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本およびオーストラリアにおけるライフセービング活動
日本ライフセービング協会の設立
救助方法の普及活動
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ライフセーバーとして多くの人の救命に携わってきた経験から死から生を見つめる生命倫理の授業を展開する。
テキスト・参考文献等
参考文献:
杉本勝彦ら「災害医学」南山堂
島崎修次ら「病院前救護とメディカルコントロール」医学書院