シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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コーポレートファイナンス論/財務論 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 市村 誠 | イチムラ マコト | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OM2-CC03
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
コーポレートファイナンス論(Corprate Finance)/財務論(Business Finance)は、企業財務についての授業になります。企業経営にまつわる意思決定や管理や戦略の策定を経営数字(あるいは『カネ』という経営資源)の観点から学ぶ授業です。広く"Finance"とは『カネ』に関する側面を研究する学問分野をいいます。
経営学や経済学において、企業とはヒト・モノ・カネ・情報といった希少な経営資源の集合体ですが、財務論(Business Finance)は、その中の「カネ(経営数字)」の側面から企業の意思決定、戦略、経営管理について学びます。かつてはカネの側面は企業の資金の調達と資金の運用としての事業、その成果の分配についてが議論の中心でしたが、現在ではそれらにとどまらず、企業の包括的な経営数値、数量的な側面についての分析や評価、意思決定についての学びを含むようになっています。
企業評価・株式の評価、資金調達、投資決定、配当政策、財務分析、M&A、企業倒産、ストック・オプション、ポートフォリオ理論、企業の所有、株式の相互持ち合い、コーポレート・ガバナンスなどは財務論に密接に関連する問題領域といえるでしょう。
本授業では、財務論の基本部分を学ぶとともに、発展的に財務論と関係のある現実の事象・時事ニュースについても取り上げる予定です。
なお、時事の問題の取り上げによっては、授業計画が変更になることもあります。
科目目的
財務の理論を学び、それを基に、現実の様々な経営事象についてビジネスの視点(=トップマネジメントの視点)とファイナンスの視点(=投資家や金融市場の視点)から分析し、意思決定していけるような目を養うことを目標・目的としています。
到達目標
経営学や経済学において、企業とはヒト・モノ・カネ・情報といった希少な経営資源の集合体ですが、財務論(Business Finance)は、その中の「カネ(経営数字)」の側面から企業の意思決定、戦略、経営管理について学びます。
本講義では、財務の理論を学び、それを基に、現実の様々な事象についてManagementとFinanceの観点から分析・評価し経営上の意思決定が行える、そのような視点に必要な考え方や方法論、指標、ツールを駆使出来るようになることを到達目標・目的としています。
授業計画と内容
第1回 財務論の問題領域(株式会社の機能とその目的)
第2回 経営指標と財務分析1(財務分析のフレームワーク収益性・安全性の分析)
第3回 経営指標と財務分析2(効率性・成長性・価値生産性の分析と総合評価)
第4回 株価の形成と理論株価1 (理論株価の算定と市場株価)
第5回 ゲストスピーカーによる講演
第6回 配当政策とペイアウト政策1(配当とペイアウト)
第7回 資本調達論1(キャッシュフロー経営と財務管理)
第8回 投資決定論1(資本予算の戦略性と経済性&DCF法)
第9回 貨幣の時間価値 リスクとリターン
第10回 ポートフォリオ理論と意思決定
第11回 M&Aと財務政策1(企業戦略とM&A)
第12回 企業評価と資本構成1(企業価値最大化と企業価値測定)
第13回 コーポレート・ガバナンスと財務管理
第14回 第1回から第13回までのふりかえり
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 最終試験または最終レポート 1回 40% 財務論で学んだことを用いて課題に取り組むことができているかの程度によって試験またはレポートを評価します。 |
レポート | 40 | manabaを利用したweb小テスト&webレポート(締切別日指定) 4~7回程度 40%。 授業の理解度を問う小レポート・小テストを出題します。授業時間中に出題し、提出はmanabaにアップロード、締切は原則次週授業時間までとします。 |
平常点 | 20 | 授業時間内responによる出席をとります。20% また提出するレスポンには出席だけでなくアンケートでコメントを求めます。良いコメントには+αの加点を行います。 14回 20% |
成績評価の方法・基準(備考)
成績評価方法
成績評価は期末定期試験またはレポート(40%)、レポート(授業期間中の実施されるmanaba上のweb小レポートおよびweb小テスト)(40%)、平常点(20%)の合計によって行います。
<期末試験または最終レポート>試験問題は、第1回~第14回までの講義内容を理解したかどうかを問う出題とします。
<レポート>授業時間中にmanaba上で、小レポートおよび小テストを出題します。毎授業回はありませんが頻繁に(4~7回程度)出題します。manabaレポートおよびmanaba小テストは講義内容に即した課題を出題し、決められた期日までにmanabaレポートの決められた場所にアップロードする、あるいは直接入力する形で提出するものです。小レポートの評価は、提出の有無、正答かどうか、財務論で学んだことを理解しているか、オリジナリティがあるかどうか、小テストは正答かどうかによって評価します。
<平常点>授業時間中任意の時間にresponによる出席をとります(20%)。
<フィードバック>授業中のアサインメントや宿題については提出後の配信資料答や授業時間中に解説します。それ以外のフィードバックは要望に応じてオフィスアワーにて対応可能です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
responをもちいた双方向型の取り組みを含みます
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
レジュメ・資料の配布、responによる出席の確認、レポートはmanabaを通じて行います。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
実務経験のあるゲストスピーカーが担当する授業日を設ける。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ビジネス実務を経験しているゲストスピーカーは、授業の内容がビジネス実務にどのように関係するのかを含めて講義する予定である。
テキスト・参考文献等
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕特に指定しません(必要に応じてレジュメ・資料プリントを共有する予定です)。発展的な学習を望む学生諸君は以下に挙げる参考書を参照してください。
〔参考書〕
参考書として次のものをお奨めします。
財務論の理論的側面を学びたい諸君は、
・ 古川浩一・中里・蜂谷・今井著『コーポレート・ファイナンスの考え方』中央経済社、2013年。
・鳥邊晋司・川上昌直・明石篤紀著『戦略財務マネジメント』、中央経済社、2008年。
・ 市村昭三編著『財務管理論』創世社、2006年。
・ 若杉敬明著『ファイナンス入門』中央経済社、2004年
財務論の制度的側面を学びたい、実際のデータを使いたい諸君は、
・松村勝弘著『企業価値向上のためのファイナンス入門』中央経済社、2011年。
・坂本恒夫編『テキスト財務管理論』中央経済社、2002年。
・石野雄一著著『道具としてのファイナンス』、日本実業出版社、2006年。
・宮本・大田・市村編著『経営財務の情報分析』学文社、2015年
を参考にして下さい。