シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際政治学特講2(B) | 2024 | 後期 | 木2 | 法学研究科博士課程前期課程 | 玉置 敦彦 | タマキ ノブヒコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-IN5-702L
履修条件・関連科目等
本講義は学部の専門演習との合併講義である。また以下を履修条件とする。
以下の条件を満たしていることを履修条件とします。
①4月8日(月)正午までに、受講希望者は、電子メールで以下のアドレス (ntamakigs@gmail.com)まで連絡すること。
②開講までに、講義担当者の国際政治学1及び2を履修済みであること(ゼミの内容との関連が強いため、少なくとも国際政治学2は担当者の科目を履修していることが望ましい)。履修していない場合は、国際政治学の大学院入学試験合格相当の基礎知識に加えて、上記講義で扱っている基礎的な同盟理論(国力集積モデル、自律性=安全保障交換モデル、同盟のディレンマ、同盟の制度化、同盟のグローバル化)及び国際秩序論(国際社会論、覇権安定論、階層的国際秩序論、立憲秩序論、帝国論、「リベラルな国際秩序」論、権力移行論)について理解していること。
③国際政治学、特に安全保障問題に強い関心を持っていること。
④日本語及び英語の専門文献を読み、論文を執筆する意欲があること(論文執筆は日本語のみ)。
⑤前後期ともに履修すること。
⑥夏合宿を開催するので、これに参加できる者。⑥内容(及び英語)が難しくとも音を上げずに取り組める者(なお英語は30-40頁程度の論文を読む。後半は1回で2本を予定している)。
⑦授業形態は対面とオンラインを組み合わせ、状況に応じて適宜変更する。双方に適切に対応できるよう準備しておくこと。
⑧本演習では、院生は自らの専門分野についてのレポートを執筆することが求められる。そのため、自主的に日本語・英語・及び必要な言語での文献調査と論文執筆に取り組めることが必要となる(論文執筆は日本語のみ)。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
日本語で議論し、日本語によるレポートの執筆を求めるが、講読する学術論文は日本語および英語で執筆されたものを用いる。
授業の概要
【概要】
*本演習は法学部の専門演習との合併講座である。
*本演習では、大学院生は自らの専門分野についてレポートを執筆することが求められる。
本演習は、第二次世界大戦後に形成されたアメリカの同盟について、国際政治学の観点から理解を深めることを目的とする。アメリカの同盟とパートナーシップのネットワークは、欧州、アジア、中東、南北アメリカとグローバルに広がっている。また同盟は、近代欧州国際政治における「力の均衡」以来、国際秩序の在り方と密接な関係を持ってきた。
超大国として国際秩序の要となってきたアメリカ、そしてこの同盟という二つの軸を設定することで、国際政治を学術的に理解するための専門知識を学ぶ。
【本年度の内容について】
本年度は、大学院生については、とりわけアメリカが同盟国間の紛争についてどのように認識し、またいかに介入したのか、検討してもらうことを予定している。留意すること。
【授業の進め方】
後期の前半では、学部生はレポートの執筆に必要な英語論文を読みつつ研究を進めることになる。大学院生は、さらに専門的な文献を報告しつつ、この学部生の論文報告に的確にコメントし、議論することが求められる。また 後半では大学院生も自らのレポートを執筆し、その進捗状況を報告することとなるため、学部生のモデルとなるレポートを執筆することが求められる。
科目目的
国際政治学の大学院レベルの専門的知見を習得し、とりわけ同盟に関する理解を深めること。
到達目標
アメリカと同盟国との関係について、理論、歴史、そして比較の観点から理解できるようになること。また大学院で国際政治学を専門に学修するための十分な理論的知見を身に着けること。
授業計画と内容
ゼミの状況によって柔軟に運用する。
大学院生には、報告、議論、そしてレポート執筆においても、自らの研究を進めるだけでなく、学部生をリードする役割が求められる。
【秋学期】
1.はじめに―前期の復習と後期の概要
2.英語文献講読(受講生A・B対象) ポイント:同盟の古典理論
3.英語文献講読(受講生C・D対象) ポイント:同盟政治論の停滞
4.英語文献講読(受講生E・F対象) ポイント:同盟政治研究の最前線
5.論文進捗状況報告
6.レポート進捗状況報告
7.論文報告④(受講生G・H・I対象) テーマ例:韓国と同盟
8.論文報告⑤(受講生J・K・L対象) テーマ例:フィリピンと同盟
9.レポート報告①(受講生A・B対象) テーマ例:ニュージーランドと同盟
10.レポート報告②(受講生C・D対象) テーマ例:イタリアと同盟
11.レポート報告③(受講生E・F対象) テーマ例:タイと同盟
12.論文報告①(受講生G・H対象) テーマ例:トルコと同盟
13.論文報告②(受講生I・J対象) テーマ例:フランスと同盟
14.論文報告③(受講生K・L対象) テーマ例:台湾と同盟
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業外での負担は重い。①課題文献(日英)の読み込み(報告・コメントの準備)、②レポート執筆のための自主的な書籍・論文の収集、③レポートの執筆が必要である。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 論述の論理性、実証性、学術的水準の3点を評価する。 |
平常点 | 50 | 平常点は、授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、積極的に学ぼうとする姿勢、課題文献以外の資料の収集・読解等)を総合的に評価するものとする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを利用して文献の配布、各回の報告資料のアップロード、レポートの提出等を行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・文献は適宜配布する。
その他特記事項
出席は必須であり(欠席は厳禁で大幅な減点の対象)、遅刻は減点対象とする。とりわけ報告を担当している回の欠席は落第に直結する可能性がある(特にやむを得ない事情があると判断した場合はこの限りではない)。