シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アメリカ政治特講2(A) | 2024 | 後期 | 水6 | 法学研究科博士課程前期課程 | 川上 高司 | カワカミ タカシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-IN5-706L
履修条件・関連科目等
英語の読解力が必要。アメリカに関する基礎知識が必要である。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
American Foreign Policyをテキストにして、外交政策、政策決定過程、国防戦略、歴史的パターン、核戦略、軍事力行使、制度論などを学ぶ。各参加者は各章もしくはテーマ毎にレジュメを準備し発表を行い論議する。また、現在起こっている米国の外交政策も論じる。
科目目的
アメリカの外交政策をテーマに政治、軍事、経済の多方面から解説する。特に、政策決定理論、戦略論の手法を取り入れ、今後のアメリカの対外政策の分析を予測する手段を学ぶことを目標とする。
到達目標
アメリカの外交政策をテーマに政治、軍事、経済の多方面から解説する。特に、政策決定理論、戦略論の手法を取り入れ、今後のアメリカの対外政策の分析を予測する手段を学ぶことを目標とする。
授業計画と内容
授業では、下記にあげるアメリカ大統領の対外政策決定過程を扱った下記の洋書を読み、各人はレジュメを作成し、教室で報告します。
「Charles W. Kegley, Eugene Wittkorf, American Forign Policy, NY, 1996」
第1回 オリエンテーション
第2回 アメリカの影響力行使の手段①─軍事力行使(予防防衛、軍事介入、国家建設)
第3回 アメリカの影響力行使の手段②─情報の役割と秘密工作
第4回 アメリカの影響力行使の手段③─公共政策、経済援助、軍事援助
第5回 アメリカ外交政策の対外資産 ─政治経済システム、国際的政治システム
第6回 アメリカの社会的資産 ─価値観、国益、政治文化、世論、利益団体
第7回 アメリカの政府資産① ─大統領制度、議会制度
第8回 アメリカの政府資産② ─ NSC、国務省、国防総省、情報組織
第9回 アメリカ外交の政策決定の資産としての役割① ─外交政策決定過程
第10回 アメリカ外交の政策決定の資産としての役割② -官僚組織
第11回 アメリカの政策立案者と政策概論 ─指導者および政治家の資質
第12回 アメリカの政策立案者と政策各論① ―ウィルソン主義外交例
第13回 アメリカの政策立案者と政策各論① ―ジェファソン主義外交例
第14回 総括 ―論議
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習を必ず行うこと。毎回、発表者以外の参加にも発表者に対する質問が義務づけられる。また、復習は不可欠であり、論点を整理すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 最後の講義までに課せられた課題についてのレポートで評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回の講義の出席状況により評価を行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
米国の研究機関(フレッチャースクール外交政策研究所(IFPA)研究員、RAND客員研究員)をつとめ、帰国後、中曽根康弘総理の(財)中曽根世界平和研究所で研究員としてキッシンジャー米国務長官やゴルバチョフ・ソ連大統領を招聘、CNN、ABCニュース出演。その後、海部俊樹新進党党首(元総理)で政策秘書となり海部総理のスピーチライター、アドバイザーを務める。防衛省防衛研究所主任研究官・教官として米国の戦略分析を担当。森本敏拓殖大学総長(元防衛大臣)と自民党国防部会で米軍再編や安保法制等の委員を務める。神奈川県の基地問題参与(松沢元知事のアドバイザー)、参議院外交防衛委員会調査員等もつとめた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
アメリカ政治に関連して、クリントン政権から現在のバイデン政権の閣僚、スタップと政策協議を行った実務経験および、日米のシンクタンクでの経験を講義にフィードバックする。アメリカの歴史(湾岸戦争、9.11テロ後のアフガニスタン、イラン攻撃やPRT活動等)を実際の現場の状況を学問として学生に提供する。
テキスト・参考文献等
授業で読むテキストおよび参考分館は下記の通りです。
テキスト:Charles W. Kegley, Eugene Wittkorf, American Forign Policy, NY, 1996
川上高司著『米軍の前方展開と日米同盟』同文舘
参考文献:川上高司著『無極化時代の日米同盟』ミネルヴァ書房
川上高司編著『新しい戦争とは何か』ミネルヴァ書房
川上高司著『アメリカ世界を読む』創成社