シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アメリカ政治演習2(A) | 2024 | 後期 | 水5 | 法学研究科博士課程前期課程 | 川上 高司 | カワカミ タカシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-IN5-708S
履修条件・関連科目等
米国の安全保障に関心を持ち、客観性を持つことが求められる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期の授業では、主に日米同盟関係に焦点を当て、今後の日米関係について検討します。後期の授業では、米国の核戦略を研究します。
科目目的
米国の前方展開を歴史的に、戦略論から深く学びます。そしてそれが、日米同盟にどのような影響を与えてきたのかを実証的に論じ討議します。また、安全保障の基本となる核戦略を論じ、核の拡散の功罪を問い、日本の今後の拡大抑止の再確保をどのように行うのかを皆で論じます。
到達目標
米国の前方展開を歴史的に、戦略論から深く学びます。そしてそれが、日米同盟にどのような影響を与えてきたのかを実証的に論じ討議します。また、安全保障の基本となる核戦略を論じ、核の拡散の功罪を問い、日本の今後の拡大抑止の再確保をどのように行うのかを皆で論じます。
授業計画と内容
授業では下記のテキストを読み、皆で議論します。割り当てられた箇所についてレジュメを作成し報告し、論議します。
核抑止戦略の歴史と理論、山田浩著、法律文化社
スコット・セーガン、ケネス・ウォルツ著、川上高司監訳『核兵器の拡散-終わりのない論争』ミネルヴァ書房
第1回 オリエンテーション
第2回 核抑止戦略への始動
第3回 核抑止戦略の確立(大量報復戦略)
第4回 核抑止戦略の再編成(柔軟反応戦略)
第5回 核抑止戦略の現実と将来(MAD)
第6回 核抑止戦略の批判と克服
第7回 「核のある世界」と「核のない世界」(NPR)
第8回 核保有国が増えるのは好都合か(ケネス・ウォルツ)
第9回 核保有国が増えるのは不都合か(スコット・セーガン)
第10回 ウォルツからセーガンへの反論
第11回 セーガンからウォルツへの反論、インドとパキスタンの核兵器
第12回 イラク、北朝鮮、イラン
第13回 核廃絶は最良の選択肢か(ウォルツ、セーガン)
第14回 総括 ―論議
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストを事前に読み論点を抽出することが求められる。また、講義の後にはその論点整理が必要となる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 講義の最後の講義日までに、提出されたレポートで評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回の講義の出席状況により評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
米国の研究機関(フレッチャースクール外交政策研究所(IFPA)研究員、RAND客員研究員)をつとめ、帰国後、中曽根康弘総理の(財)中曽根世界平和研究所で研究員としてキッシンジャー米国務長官やゴルバチョフ・ソ連大統領を招聘、CNN、ABCニュース出演。その後、海部俊樹新進党党首(元総理)で政策秘書となり海部総理のスピーチライター、アドバイザーを務める。防衛省防衛研究所主任研究官・教官として米国の戦略分析を担当。森本敏拓殖大学総長(元防衛大臣)と自民党国防部会で米軍再編や安保法制等の委員を務める。神奈川県の基地問題参与(松沢元知事のアドバイザー)、参議院外交防衛委員会調査員等もつとめた。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
アメリカ政治に関連して、クリントン政権から現在のバイデン政権の閣僚、スタップと政策協議を行った経験、および日米のシンクタンクでの経験を講義にフィードバックする。アメリカの歴史(湾岸戦争、9.11テロ後のアフガニスタン、イラン攻撃やPRT活動等)を実際の現場を学問として学生に提供する。
テキスト・参考文献等
(テキスト)
①川上高司著『米軍の前方展開と日米同盟』同文舘
②スコット・セーガン、ケネス・ウォルツ著、川上高司監訳『核兵器の拡散-終わりのない論争-』ミネルヴァ書房
(参考書)
川上高司著『無極化時代の日米同盟』ミネルヴァ書房
川上高司編著『新しい戦争とは何か』ミネルヴァ書房
川上高司著『アメリカ世界を読む』創成社
グリーン・クローニン編、川上高司監訳『日米同盟』剄草書房