シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近現代文学演習A | 2025 | 前期 | 月2 | 文学部 | 尾形 大 | オガタ ダイ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL2-A805
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「文学」とは、けっして作家個人によってのみ作られるものではありません。そこには実に多様な文化的・社会的・歴史的な背景がともないます。本授業は、明治期末の自然主義文学への反応を梃子に生み出された大正期の文学を主に取りあげて、それぞれが内包する諸要素を整理・分析することをとおして、同時代状況と文学の交錯の実態について考察していきます。
受講生は半期で1回以上の発表を担当します。発表を受けてグループでのディスカッション等を経て理解を深めていきます。
科目目的
・1年次の学習を踏まえて、近代文学の基礎的な調査・研究方法を理解していることが受講資格となります。また発表担当者以外も、参加者はあらかじめ次回の議題となる作品を熟読して臨み、積極的に討議に参加し発言することを求めます。
・卒業論文執筆のために必要な分析能力、調査能力、批評能力および発表能力を身につけることを目的とします。
到達目標
・近代文学を研究するために必要な、基礎的な調査能力および立論能力を身につけること。およびそれをもとにしたレジュメ作成および発表の技術を養うこと。
・大正期の文学動向の中における各テクストの位置付けを説明できるようになること。
・他者の発表や意見を踏まえて、単なる感想にとどまらない自分自身の読みを構築し、根拠を客観的に提示しながら共有できるようになること。
・上記を一定程度量以上のレポートにまとめられるようになること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス(発表担当者の決定)
第2回 講義・発表準備(資料の探し方、レジュメの作り方など)
第3回 講義・発表準備(明治期の自然主義文学および反自然主義文学の系譜)
第4回 森鷗外「最後の一句」
第5回 森鷗外「高瀬舟」
第6回 志賀直哉「城の崎にて」
第7回 佐藤春夫「西班牙犬の家」
第8回 有島武郎「小さき者へ」
第9回 芥川龍之介「奉教人の死」
第10回 宇野浩二「屋根裏の法学士」
第11回 川端康成「葬式の名人」
第12回 宮沢賢治「オツベルと象」
第13回 大正文学に関する総括・発表予備日
第14回 発表に関する講評、各自の振り返り
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表のテーマとなるテクストに関して、事前に丁寧に読んでおくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 発表内容を踏まえて2000字程度のレポートを課します。 |
平常点 | 60 | 授業での取り組みを総合的に評価します。欠時が多い、発表をしない、質疑・討論に加わらない、該当テクストを事前に読んでこない場合は評価の対象から外れる場合があります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
紅野敏郎 [ほか] 編「日本近代短篇小説選 大正篇」2012年 岩波文庫, 緑(31)-191-1-6、ISBN:9784003119112
その他特記事項
なし