シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(実証会計) | 2024 | 通年 | 火4 | 商学研究科博士課程前期課程 | 大沼 宏 | オオヌマ ヒロシ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CG-OM5-701L
履修条件・関連科目等
大学院の「財務会計論」や財務会計分野の講義は積極的に履修して欲しい。また実証研究を修士論文において求める以上、計量経済学やミクロ計量ファイナンス、実証ファイナンス、経営分析の講義は必ず履修するようにして欲しい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
大学院演習は、修士論文を執筆するまでの基本的な考え方を身につけられるようになることが最大のテーマとなる。具体的には、論文を書くための基本的な知識とツールを学修し、習得した知識を活用して論文が書けるようになるようなトレーニング進める。このための基礎的な知識の修得が前提となる。
講義は数冊の会計の実証研究に関する著書を取り上げ、その本についての要約してまとめるのとともに、その著書における研究手法について理解できるようになることを目的とする。演習の後半は実際に論文を書き上げることを目標とする。
今年度は山口朋泰(2021)『日本企業の利益マネジメント』(中央経済社)を読み切り、この文献で学習した内容を基礎に論文を書き上げることを最終的な目標とする。
科目目的
科目目的:修士論文を執筆に当たって、基礎的な素養と知識を身につけられるようになる。また、調査に向けての研究上の問題点を探すことが出来る。
到達目標
到達目標:通年のプログラムなので、前半と後半に分けて到達目標は設定する。
前半の到達目標は、修士論文執筆のために必要となる統計学・計量経済学についての基礎的な知識を身に付けることであり、専門的な論文や文献を問題なく読めるようになることである。今年度は山口朋泰先生の『日本企業の利益マネジメント』の輪読を通じて、実体的利益調整について学習すること中心的な目標としている。
後半の到達目標は、修士論文執筆のための英文論文が問題なく読めるようになり、しかも修士論文完成まで必要な大量な論文をインプットするための基礎を身に付けることにある。そこで出来るだけ多数の英文論文を輪読する。
授業計画と内容
第1回 講義ガイダンス
~山口朋泰『日本企業の利益マネジメント』第1章「本書の目的と構成」のレビュー~
第2回 「第2章 先行研究の整理」のレビュー
第3回 「第3章 利益ベンチマークの達成と実体的裁量行動」のレビュー
第4回 「第4章 連続増益の達成と実体的裁量行動」のレビュー
第5回 「第5章 実体的裁量行動が将来業績に与える影響」のレビュー
第6回 「第6章 経営者予想利益の達成に対する株式市場の評価と実体的裁量行動」のレビュー
第7回 「第7章 実体的裁量行動の要因分析」のレビュー
第8回 「第8章 経営者交代と実体的裁量行動」のレビュー
第9回 「第9章 証券発行と実体的裁量行動」のレビュー
第10回 「第10章 結論と課題」のレビュー
第11回 実体的裁量行動研究のレビュー①
・Zhang, Perols, and Robinson.2018.Earning management strategies to maintain a string of meeting or beating analyst expectations. Advances in Accounting 4346-55
第12回 実体的裁量行動研究のレビュー②
・ Cohen and Zarowin.2010.Accrual-based and real earnings management activities around
seasoned equity offerings.JAE50:2-19
第13回 実体的裁量行動研究のレビュー③
・Zang A.,2012.Evidence on the Trade-Off between Real Activities Manipulation and Accrual-Based
Earnings Management.TAR87(2): 675–703
第14回 実体的裁量行動研究を振り替える
第15回 修士論文中間報告
第16回 修士論文完成に向けて英文文献を輪読(1)~英文文献リストは講義開始後確定
第17回 修士論文完成に向けて英文文献を輪読(2)
第18回 修士論文完成に向けて英文文献を輪読(3)
第19回 修士論文完成に向けて英文文献を輪読(4)
第20回 初年度論文執筆に向けて~テーマ設定~(1)
第21回 初年度論文執筆に向けて~テーマ設定~(2)
第22回 初年度論文執筆に向けて~文献レビュー~
第23回 初年度論文執筆に向けて~リサーチクエスチョンの発見~
第24回 初年度論文執筆に向けて~仮説設定~
第25回 初年度論文執筆に向けて~モデル設定~
第26回 初年度論文執筆に向けて~データ記述~
第27回 初年度論文執筆に向けて~分析結果・追加分析・頑健性検定~
第28回 初年度論文執筆に向けて~論文の完成~ まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:毎回、各章の報告担当を決めて進めていくので、報告担当は事前の予習と準備は欠かせない。
毎回2時間程度の予習は必要。
復習:講義終了後もその内容を修士論文に高めていくことになるので、念入りな復習を期待する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | 講義全体の理解度を確認するための到達度確認レポートを課す。 |
レポート | 30 | 毎回の発表がレポート課題を構成する。 |
平常点 | 40 | 毎回の講義において発表される内容と講義中において交わされる質疑応答を通じて、総合的に評価を決定する。 それ故、出席は必須であり、欠席するとそれは評価に反映させる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価ウェイトについては、講義中のディスカッションや確認の小テストの結果に40%、発表資料の内容に30%、期末に実施する確認テストに30%のウェイトを付けて評点を決定する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
前半は以下の文献を輪読していく。
山口朋泰(2021)『日本企業の利益マネジメント』(中央経済社)
後半は各自の研究テーマと近い内容の英文論文を読みたいので、具体的な文献リストは後半に公表する。